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タイに魅了された私

前回の記事の終わりにまた来週と言いましたが、平気で二週間後になりましたね。なかなか継続するということは難しい。
まあ、気にせず今週はタイの呪物を研究するようになった経緯を書いていきます!いくぞ、おら!!!!

1タイの呪物市場にて

 2024年10月、私は初めてタイを訪れました。
嬉しすぎて空港からホテルに向かうバスの中から、とんでもなくワクワクしていました。

テンション高すぎて柱にしかピントが合わなかったw

そんなこんなで、呪物市場(Amulet Market)到着!!

Amulet Marketの位置口付近のお店

おいおい、なんだこれ。くるみみたいなものから仏像を象ったもの、相撲取りみたいなものまである。これ全部同じ店で売られてるんだぜ。意味が分からなすぎる。
お店の人に英語でこれはなんですかって聞いてみても、無視される(悲しい)
よくわからなかったということがわかりました()

Amulet Marketの位置口付近のお店②

次の呪物商店へ。このお店では液体が充満しているキーホルダー?みたいなものが売られていました。この液体、なんなんだろう。
あとよくわからない女の人の写真もキーホルダー?になっていました。
誰ですかこの人!
聞いてみてもまたもや無視される(悲しい)
まあ、タイ語を知らない私が悪いんですけどね!!!

Amulet Marketの奥の方にあるお店の呪物①

さらに奥に進んでみる。お店の前で呪物を見ていたら、お店の中に入れてくれました!初めて!!嬉しい、優しい!!!
そしてナニコレ????????
さっきのものとは比べ物にならないくらいでかいし、カラフルだし、髪の毛とかリアルで怖いww
なんのために使うんですかって聞いてみたら「for lucky」と笑顔で言われました。
日本では四葉のクローバー🍀とか茶柱が立った!🍵みたいなことが幸運の象徴なのに
なんなんだこの人たちwww
確かに、この像に向かって毎日お祈りしたりらいいことありそうかも、、
いや、でも全然論理がわからんなww

Amulet Marketの奥の方にあるお店の呪物②

さっきの写真にもあったけど、頭が二つあるように奇形なものは呪力が強いらしい。
なんでだよ!!!ここは翻訳機を駆使しても全然理解できなかった。
悔しすぎる!!!

一本隣にあるmarket

 とまあ、こんなようにわけのわからない呪物に大量に出会い、
完全に心をつかまれてしまいました。わけがわからないものと出会うのはうれしいし、知的好奇心がめちゃくちゃくすぐられますね。
 もっとこれらの呪物のこととか、タイの人々の根底にある価値観みたいなこと知りたい!!となり、このmarketで研究をすることにしました。

2今週の呪物

今週は「ルーク・テープ」を紹介していきます。「ルーク・テープ」とは女の子の人形で、ネクストクマントーンとも言われる近年流行中の呪物です。

この緑の帽子をかぶっているものだと思われる photo by こにし

このルーク・テープは、元々人間の子供に似せて作られた樹脂製の人形に呪文を吹き込んだり護符を描くことによって、幸運をもたらす人形になります。

 2015年頃まではほとんど知られていませんでしたが、2016年にブームが巻き起こり、その後仏教界がこの呪物を禁止したため、ブームは急速に沈静化しました。

ルーク・テープは、子供を持つことができない人々を中心に、子どもの代わりとして購入されることが多いです。こうした購入者の「日々の生活が楽しくなった」「ビジネスで成功した」といった経験談が広まり、次第に人気を集めるようになりました。

 ルーク・テープはクマーン・トーンとは異なり、特別な場所への安置や供物を必要とせず、自由に持ち歩くことができ、所有者が食べるものと同じものを与えることができるという手軽さがあります。また、クマーン・トーンよりも可愛らしい見た目が特徴で、特に女性の間で人気を集めています。

 しかし、クマーン・トーンはタイ固有のピィー(精霊)であるのに対し、ルーク・テープはタイ文化とは無関係です。また、ルーク・テープの所有者が公共の場で迷惑行為を行ったり、悪質な霊感商法のビジネスが乱立したことが原因で、2016年に仏教界はルーク・テープの製造に関して、全僧侶が呪文を吹き込むことを禁じました。このように、仏教界が呪物を禁止するのは他にはあまり見られないため、ブームの規模や影響力の大きさが伺えますね。

【参考文献】
関泰子, 2019, 現代タイ社会における呪物市場と女性参入の影響―      
  クマーン・トーンとルーク・テープ,『論集』(四国学院大 
  学)157: 71-103.
野津幸治, 2019, タイ語のお守り関連語彙の呼称と意味,『Clear   Sky』17: 13-16.

3次回予告

次回はAmulet Marketで働かせてもらったときの話をしようかな。
ちゃんと来週は書きますよ。楽しみにしていてください!!

では、また来週~!



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