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#002『あんのこと』他人の話しではない

立川高島屋内にあるKino Cinemaで上映中の『あんのこと』を観てきました。(2024.06.13)
立川にある映画館の中で1番好きな映画館です!館に関してはまた今度。

この映画、木下グループが制作しているので、もしかしたら上映される映画館が限られてしまうかもしれません。多くの方に観てもらいたい映画ですので、これからどんどん上映館が増えることを願います。



あなたの隣でも起きているかもしれない 実話

2020年三面記事に小さく載った事件に入江悠監督が衝撃を受けて映画を撮ったそうです。入江監督自身もコロナで大切な人を亡くし、少しだけ注意を向ければ苦しみに気付けたかもしれない… と鎮魂の気持ちを込めて作ったとコメントしています。

家庭環境に恵まれず、学校や職場といった社会での経験も積めないままに大人になって貧困に苦しむ人々。
もしかしたら、近所にもいるかもしれない。

ストーリー

母と祖母の3人暮らし
「体を売って稼いで来い!」と実の娘に暴言と暴力を振るう母。
娘のことを「ママ」と呼び、完全に娘に依存する毒親。
あることがきっかけで警察の取り調べと受けて、覚せい剤、売春から足を洗う決心をする。

警察官多々羅の献身的な支援で、やっとの思いで実家を抜け出し、シェルターで暮らし、仕事を得て他人からも必要とされる体験をする。
小学校4年生ぶりに学校に通い勉強楽しみ、毎日日記に〇をつける(覚せい剤を打たなかったしるし)
うつろな目、箸の持ち方、鉛筆の持ち方 
少しずつ、少しずつ心を許し合って、言葉、笑顔
一日一日の積み重ね、一日が3日になり、1週間になり、1年になる
でも、たった一度、1つのコトですべてが崩れる。

孤独

あんから居場所と信頼できる人を奪った、警察官多々羅スキャンダルとコロナ。
そんな時に隣人からの急な頼まれごとで「愛」を知ることになる。
初めての、たった数日間の自分の中にある母性や愛情を感じられた時間。

そんな愛おしい時間をまたもや実母に奪われてしまう。 
孤独とどうしようもない絶望感に襲われ…

感想

低所得者向け給付金のコールセンターで感じた、いろんな人がいる
ここに電話を掛けられる人はまだましなのでは... 電話さえできない、誰にも知られていない苦しんでいる人がどれだけいるのか?

不登校が増えていると言われている昨今
目覚めた子は学校になじめないとか、集団の中にはいられないとかポジティブに捉えるのはいいけれど、不登校にもいろいろあって、積極的不登校と行きたくても家庭の事情で行けない子も多くいることを忘れてはいけない。
家庭訪問はとても意味のあることだったのではないかと思う。




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