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【パラ陸上 | あれこれ #2】 世界選手権 2019 ドバイ 一人で盛り上がる企画 その1
世界パラ陸上がUAEのドバイで開催されます。日程は、2019年11月7日から15日までです(何度も言っておこうかなw)。
選手の皆さんは、今回の大会では、2020年の東京パラに向け、少しでも高い順位を目指す必要があるわけですが、どれくらいの記録が求められるのか、過去の大会の結果を振り返って、目安を示しておきたいと思います。大会を見る場合にも参考になるのではないかと思います。
全選手、一気に記録を整理することは到底無理なので、まずはこの選手のクラス・種目から見てみたいと思います。
山本篤 選手 T63クラス・走幅跳
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15070554/picture_pc_fa9cf62f8fad8d19adbbab83aafccf1f.jpg?width=1200)
山本篤選手のオフィシャルサイトはこちらです。
山本篤選手は、世界パラ陸上の2013年リヨン(フランス)大会と2015年ドーハ(カタール)大会を2連覇し、前回大会の2017年ロンドン(イギリス)大会では3連覇を目指しましたが、惜しくも銀メダルとなりました。2016年のリオデジャネイロパラリンピックでも銀メダルであり、今回は雪辱を果たしてほしいと(勝手に)思います。
このクラスにはどのような選手が出場しているのでしょうか。日本パラ陸上競技連盟のHPから確認できる、「分かりやすいクラス分け(こちらから)」から下記を抜粋したいと思います。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14691168/picture_pc_182a13cdea3d44cd070bd1f3a8af03ac.jpg?width=1200)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14691273/picture_pc_fd458b0fdecae1c0d8183ac7748a8f14.jpg?width=1200)
山本篤選手が出場するT63 走幅跳には、T63クラスの他、T42クラスとT61クラスの選手も出場することができることになっています。詳しくは、世界パラ陸上の参加要項から確認することができます(誰でも検索できるページです)。
ちなみにこちらが原文です。
さて、これらを前提に、あまり昔の大会は参考にならないので、2013年以降の世界パラ陸上3大会とパラリンピック1大会の合計4大会の男子T63走幅跳の結果を整理して上位4位までを、表にしてみたいと思います。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14959671/picture_pc_beddb08c55cb0e8526a620ae57e4c682.jpg?width=1200)
過去4大会を振り返ると、パラリンピックの年には全体的に記録が高まる傾向があると思います。今回はパラの前年でパラの出場権もかかってくるためメダルを獲得するためには良い記録を出す必要がありそうです。どれくらいの記録が必要になるのでしょうか。
今年のパフォーマンスから検討していくとして、世界ランク2位山本篤選手(T63)のライバルとなる、同1位ドイツのレオン選手(T63)、同3位デンマークのダニエル選手(T63)、同4位南アフリカのンタンドゥ選手(T61)の動向を確認しておく必要があります。
今年のWorld Para Athletics パリGP(8月30日)では、レオン選手、ダニエル選手、山本篤選手が直接対決となりました。世界パラ陸上の前哨戦の様相でした。
レオン選手6m60(-0.1)、ダニエル選手6m58(-0.2)、山本篤選手6m25(+1.3)という結果でした。
今シーズン、レオン選手は世界記録となる6m99(+0.6)を記録しており大腿義足選手の走幅跳の水準が上がるきっかけとなっていると思います。
ちなみにこれまでの世界記録は、ハインリッヒ・ポポウ選手の6m77(+1.5)でしたが、昨年現役を引退しています(下記は引退試合となった2018年ヨーロッパパラ陸上選手権大会)。
南アフリカのンタンドゥ選手(T61)の跳躍は荒削りですがまだ若く(2002年生まれ)爆発力もあるため、走幅跳に出場してきた場合には要注目となります。
今年の世界ランキングを統合すると下記となり、
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14963959/picture_pc_c459aa24651b8bfbecfb1947bbba38a7.jpg?width=1200)
各選手がそれぞれ最高のパフォーマンスを発揮すれば、メダルラインはリオパラリンピック時と同様に6m50以上になってくるものと思われます。これは過去最高の競技水準だと言えます!
山本篤選手!頑張れ!!
つづく