見出し画像

プロアクティブな方が良い結果につながるができる人は少ない

私が馬が合う人には、プロアクティブな人が多い。
言い方を変えれば世間ではせっかちな人だろう。

人としての特性で言えば、一度、気になったり、やりたくなったら“やらないと気が済まない人”である。

ここ最近、仕事の世界ではプロアクィブな仕事が良しとされる傾向が強い。
プロアクティブは英語が語源だ。
もっとも、この言葉の意味することは昔から当たり前に日本にあることで、和製英語っぽいので、その分新鮮に映っていると思う。

私は、結構シニアの方と仕事することが多い。
団塊の世代である70歳前半の方々が最も多いが80歳前後の方との仕事もある。

要は、彼らは昭和のビジネス戦士だ。
辣腕証券マンだった方もいれば、中小企業を創業者して引退した人、商社マンとして世界を飛び回っていた人・・。彼らと仕事をすると、昭和の激しさとタフさがヒシヒシと伝わってくる。

例えば、面会をしていて、気になる人、紹介したい人が話題に上る。するとその場ですぐ電話をする。彼らからしたら当たり前だ。超アナログだった時代に、即電話をする。

もちろん、彼らが現役だったころには、携帯電話などない。
だから、そういう時代にプロアクティブだった方々は、今の携帯一つでも、超最適に使いこなしている。携帯電話は、“即電話をする”ために使うツールだ。

こういう方々は、今でも分厚い手帳にミッチリとメモやTODOが隙間なく書き込まれている。私はこういう人たちと馬が合う。

今の時代、インスタントブームだ。
SNSなどを使って、せっせとコミュニケーションしたり、情報交換したりする。
最近は、ビジネスの世界にもSNSが蔓延してきた。

SNSに頼っていると大きな錯覚が生じる。
スピーディな対応ができていると勘違いする。
だが、現実は違う。使っている人が皆、手軽に似たような使い方をしている。

私も長年、テストも兼ねて使ってきたが、SNSをベースの行動はどこか軽さを伴う。
人の機微や気持ちは伝わらない。だから、いまでも私は携帯電話を使う。それもスマホでなくて、いわゆるガラケーである。

やはり、直接会えないなら電話で生で話するのに限る。
今流行りのオンラインはかなり使う方だが、これは、プロアクティブをサポートするツールとしては、不便である。今のところ、お互いにワンタッチで接続できるほどにはなっていない。

あらためて、プロアクティブの私の解釈を説明する。
デジタル化が進み、人は慌ただしく時間に追われ、どこかで常に殺伐感がある世の中である。だからこそ、人としての気づきが大切な時代である。

ビジネスパーソンにもコミニュケーション力とともに気づき力が求められる。
気づき力は、顧客対応、同僚とのチームワーク、タイムリーな報告、リスク察知など、様々な重要な仕事のシーンでベースとなるスキルだ。
ただ、これで満足していては、良い結果にはつながらない。 

世の中には“分かっていました。でも・・”と言う人がどれだけ多いことか。
気づきができない人の話は今回は横に置いて、気付きが出来ても、それを即行動ができる割合を考える。私の感覚では、10人に一人ぐらいだろうと思っている。

画像1

これは別に年齢は関係ないし国籍も関係ない。
要するにキャリアの問題と言うよりも、その人の性分と意志に起因するのではと思う。

ただ、仕事は、いくら個人事業主と言っても、組織と仕事するわけだし、社会全体の一員と考えれば、やはり、チームを意識することは大切だ。
だからこそ、このプロアクティブ力がある人の必要性と重要性がとても高まっている。

これは、ITが出来ることではない。AI君にも関係のない世界だ。
気づいたら即行動。
これからもこういう人たちとの付き合いを大切にしていきたいと思う。

以上