何年ぶりですね、をどう考えるか?
最近、何年振りかの人に再会する機会が増えて来た。私から、久しぶりに連絡することもあれば、相手から連絡いただくこともある。
特に、SNSの世界だと、何年ぶりという連絡はしやすい。
それ以外だと、メールか電話であるが、私も世間も、なんとなくネット社会に慣れてしまった今、電話でいきなり久しぶり。と言って、3年ぶりの電話はしにくい。
ただ、今は、コロナ禍があって、感覚的には2年のブランクが世界中にあるような感じなので、実際には3年ぶりでもそんなブランクは感じない。
だんだんと、人生が長くなってくると、付き合っている人が多くなると言うよりも、今までの人生で会ったことがある、関わってきたことがある、仕事したことがある人は、どんどん増えていく。
特に、私は、BtoBの仕事を30年近くしているので、経営者が多い。とはいえ、この10年振り返っても、ずっとお付き合いが続く人というのは、結局は、ビジネスも個人的にも良好な人に限られてくる。
正直、ビジネスだけだと10年は続かない。
変化が激しい時代だからというのは、とてももっともな意見だが、それだけでけはなく、そもそも、人間関係で、ビジネスだの付き合いというのは、浅いと思っている。それこそ、金の切れ目が縁の切れ目・・とまではいかなくても、ビジネスの切れ目が縁の切れ目になりやすい。
一方、仕事抜きに10年続く間柄とは何だろうか?若者風に言えば、親友かもしれないが、正直、私ぐらいの年齢になると、親友と言うよりも、馬が合う事はもちろんのこと、信頼できる人は誰なのか?という感覚だ。仲が良いという次元ではない。人生観と言って良いかもしれない。
だから、理想的には、両方ともバランス良い付き合いというのが理想だが、今度は、人数制限がある。このブログでも何度も書いたが、ダンパーという人が、人間が一時期に密に付き合えるのは、家族や友人もいれて、150名が限界だと唱えている。
個人差があるにしても、私の感覚も一緒だ。
それこそ、会社経営の人生で出会った方の数は、とっくに1万人は越えている。ただ、密に接している人は、ダンパーの説に近い。
私にはビジネスとしての付き合いがあるが、それは、顧客やパートナーの方に対しては、会社の経営者の立場としての付き合いだ。
話を今日の本題に戻すと、時々、何年ぶりですね。と誰かとコミュニケーションを再開したくなる時がある。それは、自分があれこれ、したいことを考えたり、誰かとそういう話をしたりしている時に、ふと、今まで出会った人の中で、ピンとくる人が浮かぶからだ。
そういえば、もう5年ぐらい会っていないな。連絡していないな。どうしようかな。という感覚が数年前にはあった。
それを最近は、変えた。そう思った時が吉日。まずは、結果がどうなろうとも連絡してみることにしている。それは、後悔したくないからだと思う。せっかく、思い出しておいて、連絡しないのでは人生つまらない。
もちろん、相手からしたら、私のことを忘れているかもしれないし、場合によって迷惑かもしれない。でも、この何年振りかの再会を一期一会という感覚でやっていくと実は楽しいのである。
人は会うべきタイミングで人に会うようにできていると語る人は多いが、私もそう思っている。
ただ、それは待っているのではなく、自分がそう思った時に、積極的に躊躇せず、その方に連絡する。そうすると、何年振りかのブランクが妙に味のある必然のインターバルだったように、過去も蘇ってくる。
何か縁があって出会い、一時期にしても馬が合った感覚。最近、そういう再会を楽しんでいる。お互いさまの話ではあるが、自分の過去を知っている人としてもありがたいのである。
以上