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人生には無駄や回り道は必要と確信する歳になった

人の人生とは不思議なもので、60年近く生きていると、考え方や価値観は結構変わってきたと思う。

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先日も、私は人生を10年スパンで考えることが習慣になっていると、このブログにも書いた。
20代、30代、40代、50代とそれぞれ仕事の仕方や生きかたが変わってきた。

人生二毛作の時代は当たり前になった。
人生100年時代で考えると、60歳でもあと、10年や15年は裕にある訳で、折角なので、今まで歩んできた経験や出会ってきた人たちとのかかわりを大事にしながら、残りを過ごしたいと思う。

正直、20年ぐらい前に仕事で付き合っていた人の顔も忘れている人もいる。
一方で、20年を越えてずっと付き合っている人もいる。腐れ縁と言う言葉もあるが、長い間付き合うということは、やはり、縁を感じる。

若い頃は、未熟さゆえに、色々なことにチャレンジする分、多くの失敗をした。また、経験がないと、結果的に無駄になることも数多くあった。

人はとにかく他人と比べたがるので、自分の身近に順風満帆に人生を過ごしているように見える人に縁ができると、正直言ってこちらは焦る。
私も、会社経営する中で、ハイスピードで成長する企業と比べて、焦ったこともある。

ショートカットでことが進めばよいと、あれこれ四苦八苦してみても、結果的にはとんでもなく遠回りをしていたことは幾度となくある。
努力しても報われないと、気分的に落ち込むこともあった。

こんなことを毎日毎日繰り返していると、人間とは不思議なもので、知らず知らずのうちに免疫というか耐性ができてくるものだ。

そして、過去の無駄と思っていたことや回り道を振り返ってみると、結果として、それが回り道でなかったり、無駄でなかったりすることも増えてくる。

私が最近思っているのは、無駄や回り道というのは、短いスパンで考えたらそういうことも多々あるだろうが、それを20年、30年の長い時間軸で考えることが出来たとしたら、必ずしも無駄でないことに気づく。

実際、最近増えてきたことは、人の紹介で知り合ったり、たまたま、知り合ったりする人がいて、実は、その方と20年以上前に一度会ったことがあるとか、結構、近いところでつながっていることを発見したりする。

私は、中島みゆきの“糸”が好きで、良く聴くし、たまにはカラオケで歌うこともある。
巡り合うべくして人は巡り合うというテーマの歌であると私は解釈している。

いつ出会うかは分からないが、出合った時がお互いにとって一番良いタイミングと思っていると、過去の無駄も回り道もこのためにあったのだと、思えるようになってくる。

あと、10年、20年これか来週先が楽しみでならない。だから、毎日を全力投球する。最近は、こんな心境に近づきつつある。

以上