ノスタルジックによろしく
今日は昼まで眠る。起床してすぐお土産としてもらった薄めの揚げた食パンで巻いた蒲鉾を食う。美味い。
その名をパンロールというらしい。
私としては蒲鉾がメインな気がするので名前に蒲鉾の要素が入ってない事にどこか違和感を感じるのだがそういう発想は野暮なのかも知れない。焼きそばパン、コロッケパン、クリームパン入ってなくてもメロンパン、従来のセオリーだと“蒲鉾パン”たしか、ちくわパンというものがあった気がする。
“パンロール蒲鉾”はさすがにそのままなので“パンローぼっこ”はちょっとあざといか。
そんなこんなで出発の時間。今日は『アステロイド・シティ』を鑑賞しに向かう。
予定の時間ギリギリだったので2時間後の上映回に変更。折角なのでずっと気になっていた金券ショップへ行ってみる。シャッターが閉まっていて土曜日だから休みかと思ったら、すぐ戻りますと貼り紙の貼ってある高架下の小ぢんまりとした金券ショップ。
その貼り紙の隣に今月20日で店じまいと書いてあった。
この街は東京に来て初めて都会らしさを感じた街でありその真ん中に高架下であったりスレスレの商売金券ショップというものが汚いなりしてどこか人間臭いと言っていいのかどこかでほっとするような気持ちになっていた。
気取った人々が路上生活者を見えていながら見ないように通りすがり、その隣で路上パフォーマーが人目を惹いて銭を貰い。
またその隣で民族音楽を弾く外国人がいて募金活動や援助を求める異国の方々。
はたまたその隣では代議士や政治的な党が演説したりしている。
それぞれそれぞれの事情を抱えて通りすがる都会の真ん中。
そのすぐ傍にひっそりと佇むその店が遂に店じまいというのはなんだか物哀しい気持ちになってしまった。その金券ショップの道路挟んだ対面のこれまた高架下のいかにも安そうな汚ねえ呑み屋があって昔その雰囲気に誘われてふらっと入ったら結構取られた事もあったがそこからもうすぐなくなる金券ショップを眺めながら冷やしトマトをアテにサワーを呑みたい気が今になって沸き起こる。
それ程に非効率があたかも合理的に見せかけて非効率的になくなっていく気がするこの頃。
こんな非生産的な溢れ文を非合理的に垂らしている私が一匹。
その後金もないので人通り多くやけに熱い街を彷徨き、映画館へ向かう。これまたこのご時世に非効率的。
されども『アステロイド・シティ』は面白かった。この監督の映画をまだ10年くらい前からリアルタイムで追っかける程度でしかないが、私的には一番性に合うという言い回しは大変横柄な気もしますが面白く思われた。
私の知識が乏しく途中ぼやっとするところもあったのですが、もいっぺん観たいなと思ったし観てよかったと思える映画でした。
宇宙に希望を持ちながらも隣で核実験が行われていたり1950年ぐらいのそれが劇中劇として演じられる役者達が描かれていたりしてあって
私が観たこの監督の他作品は完璧主義なお話を役者が演じている印象があったので劇中劇を通して描かれる事でしっくり来るものがあったりしたのかも知れません。
すっかり眠るべき時間が遅くなりました。こんな非生産を非合理に垂れ流すからです。
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