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拙作「台湾語声調図」が台湾の中学校の教材に載ります!

わーいわーい、私の作った「台湾語声調図」が、台湾の中学校の教材に載るんですってー!嬉しいなー!
この声調図、意外と意外と大変なものでして。
なぜか? 
それは、研究者によって、ぜんぜん違うものが、これまでに各種出されてきていて、実はこれぞ公式見解!みたいなものが出されていなかったんですよー。ありゃまー。
でもこれも、「皆がそれぞれ自分の意見を持ってればいいんじゃなーい?」という多様性を重んじる台湾的精神の現れですよねー。
で、でもそれじゃあ、いざ「教える」というときにちょっと困るので、私は各種いろんな図を見比べ、先生方にも意見を聞き、自分の経験と耳も総動員した結果、「一応今のところコレが一番しっくり来る!」という図を作ったわけです。それがこちら~(日本語バージョン)。
 


よろしければ、皆様もご活用くださいね~。ただ、出典部分は削らずに使ってくださいね。
(拙著『トラベル台湾語』2頁から少し改良してあります)
 
なお、これまでに出てきたいろんな図は、こんな感じ。けっこー、バラバラです。

王育徳『台湾語常用語彙』より。これが最古のもの。5声の上昇具合がすごい。
許極敦『臺灣話詞語典』。結構感覚には近い図。けど4と8がやや長め。
Wikipedia「ビンナン語」。参考までに。
成功大学 陳麗君先生より。これまでよく授業で使ってきた図。出典不明だそう。5声、低くない!?調値12って! 阿公の35とどんだけ違うんだー!しかし、よくよく聴いてみると、昨今の台湾語の5声は、たしかに低いんだよなあ。時代の変化か?


洪惟仁(2019:179)《臺灣語言地圖集》。これが一番感覚に近い。


要するに、
・「1声と7声はどちらも平に伸びる音だけど、高低の別があるよ」
・「2声と3声は、どちらも上から下に落ちる音だけど、高低の別があるよ。特に2声は大きく落ちて、3声はあまり下がる幅が大きくない」
・「末尾に-p,-t,-k,-hがつく促音4声と8声は、高低の別があるよ」
・「唯一、上昇調である5声は、下から上に上がっていればいいよ」(ここが一番個人差が大きい)
という点が守れていればよいのではないかなー、と思います。
ゆ・るやか~あ!
そういう台語界が大好きです!w
実際に、私の図が載った教材が届きましたら、また画像などUPしますね~。
近々、台湾語の声調に関する動画もUPしようと思っています。
乞うご期待~!


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