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乗馬の上達にためには、「推しの馬」に乗り続けるほうがいいのか考えてみた


日々の練習の中から、馬との対話について考察してエッセイを書いています。



乗馬している方なら、「馬好きさん」であることは間違いないでしょう。そして「推しの馬がいるよ」と言う方も多いと思います。

好きな馬であれば、「できるだけ多く推しの馬に乗りたい」と言う気持ちになるのは当然な流れですね。

私も乗馬初心者に毛が生えた程度のライダーですが、今回は私の経験から導いた「推しの仔」に関する意見を書いてみました。

結論を先に言います。

乗馬初心者の場合には、私は推し馬に乗り続けるのはお勧めしません

「えー、そんなのイヤだ〜」
「どうして好きな馬に乗ってはいけないの?」

そんな声が聞こえてきそうですね。

でも、初心者が乗馬のスキルを上げて、早く好きな馬と対話できるようになる為には、できるだけ多くの馬に乗ることをお勧めします。

馬の個性

実感している方も多いと思うのですが、馬には個性があります。

のんびり屋さんの仔、ピリピリと神経質な仔、力強い仔、あまり元気ではない仔、人懐っこい仔、あんまり懐かない仔。。。

また馬の種類や性別によって性格、大きさ、運動能力も違います。

つまり、馬には個性がある。
馬は、生きた個性のある「乗り物」だと思うのです。

バイクのように、アクセルをふかせば一定の反応をしてくれる訳ではありません。


同じ馬でも、午前中と午後で指示に対する反応が違うことはよくありますし、体調や気分で動きが異なることは経験したことがあると思います。

先日も朝イチでトレッキングに行った時に、馬も眠かったんでしょうね。一頭の馬が半分目を閉じたまま歩き始めましたが、指示に対する反応も重くて遅れがちになりました。
ガイドさんに話を聞くと、前の日の外乗がロングで大変だったそうで、疲れが取れてないのかも、と言うことでした。

このことは、ご自分に置き換えてみたらよくわかるのではないでしょうか?

「体調が良くてやる気十分」な日もあれば、「なんとなく怠くてどうしてもやる気が出ない」そんな日もありますね。

①馬には「個性」があり、反応が異なります。
②馬にも「体調」がありその時々で反応が異なります。

馬との対話


馬の言葉を聞くことはできませんが、馬の行動を分析しながらやり取りすることは可能です。

先ず、弱めの指示を出してみて、その反応を見る。指示どおりできたら褒めてやる。指示どおりできないなら指示を変えて試す。足の扶助を強くしてみるか、鞭を使うなど指示の方法を変えて反応をみる。こちらの望む通りなら手綱を緩めハミを弱めて褒めてやる。


馬とのこういうやり取りの中で「対話」が成立してくるんですね。

馬の個性を理解してあげて、適切な強さで指示を出せるようになるには、できるだけ多くの馬と対話することが近道だと思います。

もちろん、「推しの仔」と徹底的に「対話」する方法もあるとは思うのですが、初心者のうちは、様々な状況を経験する方が上達の近道だと思います。

これを繰り返すことによって、「馬との対話」が成立してきます。

いろいろな個性をもつ馬にいろいろなコンディションで「対話」する経験を積む事で経験値は爆上がりすると思います。ですから、初心者のうちは嫌がらずに出来るだけ多くの馬に乗りましょう。

もちろん、初心者のレベルを超えてきて、競技を目指すようになれば、できるだけ自分の「推しの馬」に乗ってあげて、信頼関係を築くことは大切だと思います。

初心者のうちは、いろいろな馬で練習しましょう。

もちろん、推しの仔に乗れなかった残念な日には、馬房に顔を見せに行ってあげてください。




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