
🏇乗馬上達のためには「推しの仔💖」に乗り続けるほうが良いのか考えてみた

日々の練習の中から、馬との対話について考察してエッセイを書いています。
乗馬している方は「ウマ好🩷きさん」であることはほぼ間違いないでしょう。そして「推しの馬がいるよ」と言う方も多いと思います。
大好きな馬がいれば、「推しの馬にはできるだけたくさん乗りたいよね」と言う気持ちになるのは当然な流れですね。
私自身は、乗馬初心者に毛が生えた程度のライダーですが、今回は私の経験から導いた「推しの仔」に関する意見を述べてみます。
結論を先に言います。
あくまで個人的な意見です。
乗馬初心者の場合には、私は推し馬に乗り続けるのはお勧めしません。
「えー、そんなのイヤだ〜」
「どうして好きな馬に乗ってはいけないの?」
そんな声が聞こえてきそうですね。
でも、乗馬のスキルを上げて、早く好きな馬と対話できるようになる為には、初心者のうちはできるだけ多くの馬に乗る方がいいと思っています。
馬の個性
実感している方も多いと思うのですが、馬にも個性があります。
のんびり屋さん、ピリピリと神経質な仔、力強い仔、あまり元気ではない仔、人懐っこい仔、あんまり懐かない仔。。。
またウマの種類や性別によって性格、大きさ、運動能力も違います。
つまり、馬には個性がある。
馬は、「生きた個性のある乗り物」だと思うのです。
バイクのように、アクセルをふかせば一定の反応をしてくれるという訳ではありません。
同じ馬でも、午前中と午後で指示に対する反応が違うことはよくありますし、体調や気分で動きが異なることを経験したことがありますよね。

先日も朝イチでトレッキングに行った時に、馬も眠かったんでしょうね。一頭の馬が半分目を閉じたまま歩き始めましたが、指示に対する反応も重くて遅れがちになりました。
ガイドさんに話を聞くと、前の日の外乗がロングで大変だったそうで、疲れが取れてないのかもと言うことでした。
このことは、ご自分に置き換えてみたらよくわかるのではないでしょうか?
「体調が良くてやる気十分」な日もあれば、「なんとなく怠くてどうしてもやる気が出ない」そんな日もありますね。
①馬には「個性」があり、反応が異なります。
②馬にも「体調」がありその時々で反応が異なります。

馬との対話
馬の言葉を聞くことはできませんが、馬の行動を分析しながらやり取りすることは可能です。
先ず、弱めの指示を出してみて、その反応を見る。指示どおりできたら褒めてやる。指示どおりできないなら指示を変えて試す。足の扶助を強くしてみるか、鞭を使うなど指示の方法を変えて反応をみる。こちらの望む通りなら手綱を緩めハミを弱めて褒めてやる。

馬とのこういうやり取りの中で「対話」が成立してくるんですね。
馬の個性を理解してあげて、適切な強さで指示を出せるようになるには、できるだけ多くの馬と対話することが近道だと思います。
もちろん、「推しの仔」と徹底的に「対話」する方法もあるとは思うのですが、初心者のうちは、様々な状況を経験する方が上達の近道だと思います。
これを繰り返すことによって、「馬との対話」が成立してきます。
いろいろな個性をもつ馬のいろいろなコンディション、環境で「対話」する経験を積む事。
これで経験値は爆上がりすると思います。ですから、初心者のうちは嫌がらずに出来るだけ多くの馬に乗ることをお勧めします。
もちろん、初心者のレベルを超えてきて、競技を目指すようになれば、自分の「推しの馬」に乗ってあげて、信頼関係を築き、絆を深めていくことは大切だと思います。
初心者のうちは、いろいろな馬で練習しましょう。
もちろん、推しの仔に当たらず乗れなかった残念な日には、馬房に顔を見せに行ってあげてくださいね。

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