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#5 乗馬は女子だけのもの?初老男子よ馬に乗れ!

前期高齢者の乗馬事始

タイトル変更と記事の編集済み(2024.8.22)
記事の編集(2024.9.18)


前回まで、前期高齢者のじーさんが乗馬を始めるまでの経緯と体験ビーチ外乗で、いきなりハマってしまったことを書きました。

今回は、乗馬クラブにおける会員の男女比の現状と、ブリティッシュvs ウエスタンの乗馬スタイルの特徴を比較して、持論の「男性よ(じーさんたちも )乗馬を目指せ!」について書いてみます。


乗馬人口の男女比は?


アメリカにおける乗馬人口の男女比は、日本と比較して女性の割合が高い傾向にあります。アメリカ馬術連盟(USEF)のデータによると、乗馬をする人の約70~80%が女性です。特にアマチュアレベルやレジャーとしての乗馬では、女性の参加が顕著です。
また、競技乗馬やプロフェッショナルレベルになると、男性の割合が増える傾向がありますが、全体としては女性のほうが多くのシェアを占めています。この傾向は、趣味としての乗馬や馬に関わる活動が女性に人気であることに起因しています。

ChatGPT


小生は日本の乗馬人口の詳細なデータを持っていないので、いい加減な推測ではあるので悪しからず。
体験外乗を無事に終えたじーさんは、幾つかの乗馬クラブで、外乗にチャレンジし続け、3年半後には100回を超える回数の乗馬を経験した。その経験に基づく大変おーざっぱな印象として、日本の乗馬人口の男女比は、男性1に対して女性9という比率だと思う。

じーちゃんデータ

で、令和の今どき、男女比を論じること自体いかがないものか?
とも思うのではありますが、

多分、ご同輩諸兄も

「乗馬なんぞ、女子供がやるもんやろ!おっさんが馬っちゅうたら、ケーバにきまっとろうもん?!」


というイメージに支配されているのではないか?と推測します。


ウエスタン鞍でのビーチトレッキング

しかし、日本の歴史を遡ってみれば、戦国時代の武将のお偉いさんは、馬を疾走させながら競って武功を上げたのであります。
古来、乗馬は大人男子の嗜みであったし、海外でもカウボーイといえば大抵は男子。


何を言いたかったのかと言うと、乗馬は(少なくとも日本では )「婦女子のスポーツ」というイメージの中に埋没してしまったのではないか?
だから、男子の乗馬人口が少ないのではないか、と言う疑問を持っているということなのです。

乗馬のスタイルから男女比を考える

さて、話は転じます。

「乗馬」と一括りに語っているのですが、大きく分ければ
乗馬には2種類の流儀がある
という事はご存知かと思います。

ブリティッシュスタイルと

ウエスタンスタイル

ですね。

ブリティッシュスタイルは、16世紀から17世紀あたりの騎兵の戦術の進化に伴ってイギリスで発達し、スポーツとしての乗馬に結びついたので、「ブリティッシュ」の名前が残っていると言われています。
しかし、細かく言えば騎兵や軍隊と関係のないスポーツや芸術として乗馬の技術は、「フレンチ🇫🇷」や「ジャーマン🇩🇪」といった形容詞では残っていないのですが、この両国も馬術をしっかり発展してきた国です。更に言えば、スペイン🇪🇸スタイルだってひとつのカテゴリーとなっています。

したがって、大雑把に言えば、欧州式ヨーロッパスタイルの乗馬を「ブリティッシュスタイル」と言う名称で括っているのだと思えばよいでしょう。

ブリティッシュの流れでは、コスチュームも基本的には動き易さを優先してはいるものの、身体にピッタリとしたデザインの服装であります。足元のフットウエアも然り。帽子であるヘルメットも格好がいい。
このあたり、いかにも女子ウケしそうだなと思うのです。



対して、ウエスタンスタイルはどうでしょう。
ウエスタン乗馬は、北米から中米にかけての畜産業者従事者である牛飼( cow boy)たちが、業務上の移動手段や道具として馬を使ってきた作業が基本になっている乗り方です。いわば、とてもドロ臭く、極めて実用的な乗馬だと言われます。

で、こちらのコスチュームは、労働用の作業着がベースになります。緩いジーンズと綿シャツが基本でダサい。ブーツも一応、装飾はあるのですが基本的には作業靴です。ヘルメット代わりのハットも頭を守る機能としては心許ないし、ピッチリとフィットするようなデザインではないですよね。

かわいい🩷が大好きな女子が挑みたいコスチュームとは言えないと思う。
(ウエスタン乗馬に挑戦しているウエスタン女子を個人的にはリスペクトし、応援していますので 誤解なきよう)

さて両者を比較して、どちらが「映える」かどうか?という基準で比較すれば、残念ではありますが、圧倒的にブリティッシュスタイルに軍配が上がるであろうことは確実ですね。

どう考えても、コスチューム対決したら、悲しいかな、ブリティッシュスタイルの方がカッコいいし、映えるし、女性ウケする。
ブリティッシュスタイルで乗馬に励む乗馬女子が圧倒的に多い理由のひとつだと思います。


ですが、乗り方( 騎座姿勢)、コントロールの仕方、馬に乗る姿勢( 格好)、で比較するならば

ウエスタンスタイルは簡単でとても間口が広いのであります。

ウエスタンスタイル乗馬は、鞍も大きく安定しています。長距離の移動も想定内で、楽な格好&体勢で乗れるので、馬を使って移動しながら景色を楽しむ外乗には持ってこいなのです。

誤解のないように補足するのですが、ウエスタンスタイルでもレベルが高くなってからのコントロールは簡単でありません。

でも、とにかく馬に乗れて、走れて、長距離を移動するなら先ずはウエスタンスタイルが入りやすいのは間違いありません。

しかしながら、日本の乗馬界では(世界的にみても)ブリティッシュは優勢ですし、女性乗馬者ライダーが圧倒的に優勢です。
明治大正時代までのエリート男子の嗜みとしての乗馬は、どこに消えたのでしょう?

太平洋戦争以降、馬が兵員や武器の搬送道具として使われることは無くなりました。また実用的で手頃な農耕具や運搬器具として重宝されることもほとんどありません。

馬にとってはめでたいことですが、先の大戦以降、乗馬は実用的な移動手段や軍人の権威の象徴ではなくなってしまったのです。そして男子の憧れ的な地位は失われてしまいました。その結果、乗馬や馬術は「ハイソなスポーツあるいはプレジャー」としての存在がクローズアップされるようになったのでしょう。

さて、ご同輩、諸兄、ついでに草食男子諸君!

「男子たるもの、漢の嗜みとして乗馬にチャレンジしてみないか?」


と提案したいのであります。


(令和のいま、不適切にもほどがある発言だとは、重々認識しとります)

男女ともにできるスポーツの中で、世の中に乗馬ほど女子率の高いスポーツはないのだぞ!

ある程度、生活資金に余裕ゆとりがある比較的高齢のセレブ男性諸兄へ。

ゴルフも良いんですが、飛距離はこれから短くなる一方ですぞ!
(これからでも小技はまだまぁ上達できるかも知れんが)
身体がまだ動くうちに一度、乗馬を体験して、新しい人生の扉を開いてはいかがでしょうか?

つづく


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最後までお読みいただきありがとうございます。

前期高齢者から乗馬を始めた「じじい」が、より多くの人に乗馬の楽しみを知っていただきたい、また、より多くの高齢者に乗馬を体験していただければと思いたち、筆をとったnoteです。

「面白そう❗️」と思って下さった貴方!
是非、スキをお願いいたします!

また、筆者は「乗馬しろうと」ですので内容の誤りなどをコメントでご指摘いただければ幸いに存じます。


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