🏇「乗馬」と「馬術」

私は乗馬をしています。65歳で始めてから5年目に入りました。そして、基礎的な乗馬の延長線にある、乗馬のマラソンであるエンデュランスを競技を目指すことにしました。

趣味の乗馬から競技である馬術へ踏み出す前に考えたことがありました。それは、乗馬と馬術はどう違うのか？と言うことです。
今回は、これをテーマにして書いてみます。

🏇乗馬と馬術の関係について

乗馬と馬術は、馬を扱う際の技術や知識を深めるための重要な活動ですが、これら二つの間には明確な違いと密接な関係があります。この記事では、乗馬と馬術の定義、特徴、相互関係、およびそれぞれの重要性について考察してみます。

🐎 乗馬

乗馬とは、主に馬に乗って移動することを目的とした活動を指します。ひとくちに乗馬と言っても、そのスタイルや目的は多岐にわたります。競技としての乗馬、レジャーとしての乗馬、または療法としての乗馬（セラピー乗馬）など、さまざまな形態がありますが、共通するのは馬に乗ることで得られる体験です。
乗馬は、馬とのコミュニケーションを深めるための基礎的な技術です。馬は非常に敏感で、飼い主の心や体の動きを感じ取ることができます。したがって、正しい姿勢やバランスを保ちながら乗ることが重要です。乗馬を行うことで、体幹を鍛えることができ、筋力や柔軟性の向上にもつながります。また、馬との信頼関係を築くことで、よりスムーズな乗馬体験が得られます。

🏇 馬術

馬術は、馬を使った高度な技術や芸術性を重視した競技や演技を指します。馬術は、障害物競走、馬場馬術、ドレッサージュ、クロスカントリーといった多様な競技を含み、高度な技術と馬に対する深い理解が求められます。馬術には、馬の動きを正確に制御するための専門的な知識や技術が必要であり、選手の熟練度が競技の結果に大きく影響します。
馬術は、単に馬に乗ること以上のものであり、馬との調和を追求します。騎手は馬の動きを読む力、馬に対して適切な指示を与える能力、そして自分自身の体をコントロールする技術を駆使しなければなりません。これにより、馬との相互理解が深まり、競技のパフォーマンスも向上します。

🏇乗馬と馬術の相互関係

乗馬と馬術は密接に関連しており、互いに補完し合う関係にあります。乗馬は馬術の基礎であり、騎手が安定して馬に乗ることができるようになるための初期的な段階といえます。したがって、馬術を学ぶ上で乗馬の技能は不可欠です。
たとえば、馬場馬術では、騎手が正しい姿勢を保ちながら、馬に対して正確な指示を与える必要があります。この際、乗馬の基本的な技術がしっかり身についていなければ、馬との連携がうまくいかず、競技力が低下します。また、障害物競走においても、騎手の乗馬の技術が、馬の動きとタイミングを合わせるために欠かせない要素となります。
さらに、乗馬によって得られる感覚や経験が、馬術における判断力や反応力を向上させます。乗馬の中で、馬の気持ちや体調を読み取る力が養われ、これが馬術の技術をさらに高める要因となります。

🏇トレーニング

馬術を学ぶ上での教育やトレーニングは、基礎的な乗馬技術から始まることが一般的です。多くの乗馬クラブや学校では、最初に乗馬の基本を学び、その後馬術競技に進むという段階的なプロセスが採用されています。このようなアプローチは、騎手が馬との関係を理解し、適切に馬を扱うための基盤を作る手助けとなります。
また、トレーニングにおいては、騎手自身の体力や精神力の向上も重要です。乗馬は全身を使うスポーツであり、体力がないと馬との調和を図ることはできません。さらに、精神面でも高い集中力や判断力が必要とされますので、心理トレーニングも重要な要素となるかもしれません。

🏇社会的意義

最後に、乗馬と馬術の社会的意義について考えてみましょう。
乗馬は、リラクゼーションやレクリエーションの手段として、ストレス解消や社会性の向上にも寄与します。また、馬術競技は諸外国ではスポーツイベントとして高い人気を誇り、競技者同士の交流や国際的な絆を深める役割をも果たしています。
さらに、乗馬や馬術は、若い世代においては責任感やチームワークを養う教育的要素を持っています。馬を世話することで命の大切さを学び、共に活動することで協力の大切さを理解することができます。このように、乗馬と馬術は、単なるスポーツや趣味にとどまらず、人間社会における重要な教育的役割も果たしています。（ここまでの内容はAIにだいぶ助けてもらっています 🤭）

私の拙い乗馬経験から言えることは、乗馬は、ゴルフやジョギングなどのようにストレス解消やリラクゼーション、あるいは運動不足解消のための趣味のひとつだということです。従って、安全に乗馬を楽しむための技術を習得すれば、誰でも乗馬を楽しむことができるのです。
乗馬の技術的な側面に注目し、技術向上の目的や上達のための段階を設定するのが、競技でありスポーツである馬術です。課題を設定し、練習を繰り返して鍛錬することは、時には困難な壁にぶつかったり危険を伴うことがあります。ですから、乗馬を体験したい方全てが馬術を目指す必要はないのです。

乗馬を楽しみたい、これから始めたいと思っている方に申し上げたいことは、競技ではないプレジャーとしての乗馬があり、その間口は広く開放されているということです。もし貴方が馬に乗った経験がないのなら（ 殆どの方がそうですね ）、そして地上世界のごちゃごちゃに少し疲れていたり、嫌気がさしているのなら馬の背中から世界を眺め直してみませんか？
きっと違う世界に見えるはずですから。