京都太秦撮影所見学で 《タイムスリップ》 し損なった話
今回は、京都の太秦|《うずまさ》にある東映京都撮影所に行ってみた体験談です。撮影所見学といっても撮影所じたいは特別な許可を取らないと入所できません。
今回見学したのは入場料¥2400(大人 )を払えば誰でも入場できるテーマパークの東映太秦映画村の方です。
京都へは40年以上前から、年に1、2回は旅行していますので、自分としては「結構な京都つう」なつもりでおります。しかしながら、東映太秦映画村については、「その存在を知りながらも全然行く気にならなかった」という状況でした。
子供の頃は、チャンバラ好きで忍者好きだった自分ですので、もし今の自分が子供だったら、多分、親にせがんで連れて行ってもらったと思います。
しかし、いい歳した大人(じいさんです🤭 )が映画村のテーマパーク行ったところではしゃげる筈はございません。
ところが、最近、ちょっと心境が変わることがありました。
映画で自分の気持ちを揺らす大事件があったんですな。
それが「侍タイムスリッパー」でした。
一言で言えば、幕末期の侍が現代にタイムスリップしてしまったら?と言う映画です。
風体も頭の中味も侍である主人公が、21世紀の京都に飛ばされてきてできることといえば、やっぱりアレです。
映画村で働く斬られ役の殺陣師。
この映画に痛く感動いたしまして、書いたのが
この記事です。 ⇩
残念ながら、俳優さんとかカメラマンなど映画制作関係者でなければ、撮影スタジオがある東映京都撮影所には入場をすることもできません。(ゲートの外から撮影することさえも守衛さんに止められます )
しかし、この映画の一部は、撮影所のオープンセットであり、しかも一般公開されている映画村のほうで撮影されているんです。
そこで、映画「侍タイムスリッパー」の聖地巡礼で、映画村に行ってみた。と言う次第です。
以下、東映太秦映画村潜入調査記録になります。
京都駅から嵯峨線の太秦駅で下車。
徒歩5分で、東映京都撮影所の正門であり、映画村の裏ゲートに着きます。
潜入調査といっても、ちゃんと¥2400払って入場しました。
驚いたのは、オープンセットの建物や大道具が近寄ってみると意外にしょぼかったこと。笑
「江戸時代の街並みってこんな感じでしょ?細かいこと言うなよ」というざっくり感がします。
こんな仕掛けでも、ひとたび映画の画面に収まるとリアリティが出てくるのですから不思議ですよね。
もう少し先に進んでみます。
この辺までは、「まあまあ撮影所の一部」と言う雰囲気でした。
あくまでも撮影用の機材という感じで、「本物に近いものを再現する」のではなく、「合成画像でない背景をそれらしく作る」というヌケ感がありました。
そしてギフトショップやらチャンバラ体験コーナーがあるあたりで、完全に現実に引き戻された自分がいました。
忍者ショーは無料で観れるので入ってみました。劇場はやっぱり「中村座」でしたね。
撮影所の俳優さんたちが出演しているようで、舞台では迫力ある殺陣やとんぼ返りが繰り広げられます。
予想通り、映画村は子供向けのテーマパークでした。
オープンセット見学の感想として
オープンセットはあくまでも画面の背景、脇役であり、リアリティは要求されない。
このあたりは、東京ディズニーリゾートなんかと方向が違いますね。
しかしながら、映画の画面に入ったしまうと、音響効果や、役者の動きと相まって全体としてのVR感が生まれくる。
これが映画のマジックなんだなぁ、と思いました。
残念ながら、オープンセットの街並みに身を置いてみても、タイムスリップしたような体験にはなりませんでしたが、