ここはKichijyoji、ハモニカ横丁のとあるBarにて
吉祥寺ハモニカ横丁のバーはいったい何軒あるのだろう。
ここには何度も来てて、来るたびに考えるのだが、いまだに答えはでない。
酔ってるアタマで考え、調べるほどの問題じゃないしね。
ここに来る時には、予めどの店に入るかなんて決めないで迷い込むようにしている。
シラフでも酔っていても、もし、この迷宮に入りこんだら運命のルーレットに身を任せるのが正解なんだ。
赤か黒か?
偶数か奇数?
あれこれ迷いながら、今夜もチップを一枚だけ張る。
店を決めたら、カウンターの隅に陣取り、他の酔客を観察するのもいい。
ちょうどいい肴になる。
もし気が合いそうな客がいれば、さらりと話しかけるのもいいだろう。
若いやつ相手に一杯奢って説教垂れながら呑むもよし。
ここでは、お行儀よくする必要はないからね。
酔ってデカい声で話すのもありだ。
なんだったら大声で歌ったっていい。
楽しく呑むんならなんでもありの街だ。
そんな元気すぎる酔客に眉を顰める奴が居たらそいつが野暮ってもんだぜ。
膨張したり萎んだり。
酔客の流れとともに
この街はアルコールの息をしている。
俺の息もね。
さて、あと一杯で今夜は帰ろうか。
エッセイの他にこんなのも書いてみたりしてます。宜しければ、今夜の酒の肴に。。。
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