🏇エンデュランスに憧れて　ネットの情報でエンデュランスの基礎を学ぶ　

The Australian Endurance Riders Associationのホームページに有益な記事がありましたので翻訳に挑戦して編集してみました。
原文の著作権は同協会にあり、翻訳の許諾を受けておりません。本文はあくまでも私的メモですので参考として下さい。
また、内容が日本の事情に合わない可能性もありますので、ご自身の責任でご利用ください。

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この記事では、未経験の馬を最初のエンデュランスライドに向けて準備するための基本的なトレーニングと給餌について簡単に紹介します。

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トレーニング
初心者の馬をエンデュランストレーニングライドに備える基本は、長時間のゆっくりとした距離騎乗作業です。週3～5回のライドを計画し、40キロメートルのトレーニングライドに向けて、12週間の準備期間を設けるのが理想的です。エンデュランス馬の調整には、トレーニングのストレスから回復するための休養が非常に重要です。各セッションは約1時間、週に1回は2時間以上の長いセッションを取り入れます。

• 1～2週目
馬を平地で歩行させるだけの「足慣らし」を行います。単調に感じるかもしれませんが、脚力を養い、今後のトレーニングに備えるために非常に重要です。この間、馬に可能な限り速く歩かせる訓練をするのが効果的です。通常、1時間のセッションで約5～6キロメートル、2時間のセッションでは10～12キロメートルを歩きます。

• 3～4週目
歩行に加えて、10分以内の短い駆け足を取り入れます。初めは短い距離から始め、徐々に増やしていきます。この期間中、馬が左右のリードで均等に駆け足を行い、筋力をバランスよくつけるようにしてください。また、速さを変えながら駆け足を行うことで、馬が異なる速度に対応できるようにします。

• 5～6週目
1時間のセッション中に駆け足を20分に増やし、坂道トレーニングを始めます。エンデュランスライドには坂道がつきものであるため、トレーニング環境に坂がない場合は、車で坂のある場所に馬を運ぶことを検討してください。初めは坂を歩行で上り、体力がついたら簡単な坂を駆け足で上らせます。

• 7～8週目以降
2週間ごとに駆け足の時間を10分ずつ増やし、坂道トレーニングを引き続き行います。場合によっては、簡単な駆け足も取り入れ始めると良いでしょう。この時点で、歩行と駆け足の時間が半々になり、時速9～10キロメートルのペースで進むようになります。

エンデュランスライドの2週間前には、30キロメートルの試走を行い、馬の体調や反応を確認します。問題がなければ、馬は初めてのトレーニングライドに挑む準備が整います。

追加のトレーニング
エンデュランストレーニング期間中に以下のような補助的な取り組みを行うと、ライドへの準備がより万全になります。

• 獣医チェックの手順に慣れさせる（静かに立つ、蹄を上げる、口や後ろ足の検査、リード付きでの軽い駆け足など）。
• 他の馬と一緒に乗る機会を設ける（40頭以上の馬がスタートする環境に慣れさせる）。
• 長距離ライド中には水を飲む習慣をつけさせ、休憩時には草を食べさせる。
• 馬が異なる速度や地形に適応できるよう、さまざまなトレーニングを取り入れる。

給餌
馬の状態によって給餌の内容が変わります。トレーニング開始時に太りすぎている馬は体重を徐々に減らす必要があり、適切な体型にある馬にはエネルギーを補給するための追加の飼料が必要です。

馬の体調を日々観察し、必要に応じて飼料の量を調整してください。また、電解質の補給や水分の管理も重要です。適切な給餌と水分補給で馬の健康を保ちましょう。

さらに詳しい情報
詳細なトレーニング方法や給餌に関しては、エンデュランスライドクラブや専門書などを参考にしてください。他のライダーと交流し、馬に最適な方法を学ぶことも有益です。

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エチケットの基本
エンデュランスライディングに初めて参加する方も、経験のある方も、ライダーや馬のキャンプやトラック上でのマナーを守ることで、楽しい思い出に残るライドとなります。

ライドの準備

ライドに参加する場合、少なくとも1週間前に主催者に電話して事前登録を行いましょう。これにより、ケータリング、賞品、獣医、スタッフの準備が円滑になります。参加できなくなった場合は、その旨を速やかに連絡してください。

キャンプでのマナー

• キャンプ地では必要最低限のスペースを使い、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。
• 給水ポイントからは適度な距離を保ち、他の人が利用しやすいようにしましょう。ホースがある場合は、他のライダーとも共有してください。
• 犬は常にリードでつなぎ、子供が他のキャンプや馬、獣医の検査場近くで騒がないよう注意しましょう。

ライド中のエチケット

• 事前説明会
事前説明会には必ず参加してください。ライドの重要な情報を得られるだけでなく、疑問点が解消できます。
• トラックでのマナー
• 馬のスピードや方向を常にコントロールできる状態にしておきましょう。
• 初めてのライドでは、ロープホルターではなく、馬を確実に制御できる装具を使用してください。
• 他の馬の後ろに近づきすぎないようにし、馬やライダーにストレスを与えないように注意しましょう。
• 馬が蹴る可能性がある場合は、馬の尾に赤いリボンを結んで警告を示します。
• スタリオン（種馬）を騎乗する場合は、尾に青いリボンを結び、他のライダーに注意を促してください。
• 追い越しと譲り合い：狭いトラックで他のライダーを追い越す際は、「右を通ります」「左を通ります」と声をかけ、相手が了承したら追い越しましょう。
• 自分が追い越される場合も、最初の適切な場所で道を譲り、他のライダーがスムーズに通れるように配慮してください。
• 給水ポイントでのマナー
• 馬が水を飲むときは順番を守り、他の馬が飲み終えるのを待ちましょう。
• 水場を濁らせたり、飲料水を馬の洗浄に使用したりしないように注意してください。
• 助け合い：トラック上で困っているライダーを見かけたら、必ず声をかけて助けを申し出ましょう。必要に応じて、最寄りのチェックポイントに知らせてサポートを依頼してください。

獣医チェックでのマナー

獣医チェックでは、他の馬に配慮し、大きな音や急な動きは避けましょう。心拍数の測定を待つ間は静かに待機してください。

ライド後のマナー

• ライドの主催者やスタッフは、ライドの開催に向けて多大な努力をしています。表彰式には必ず出席し、優勝者や完走者を称えましょう。
• 馬にも休息と食事の時間を与え、自宅へ向かう準備をしましょう。

エンデュランスライディングは、ライダー同士や馬との絆を深める素晴らしいスポーツです。マナーを守り、楽しいライドにしてください！

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馬の管理について

馬の管理に関する責任は、馬を預かる個人またはグループにあります。主催者は、安全にイベントを運営できる十分な広さと設計のライドベースを提供するよう最善を尽くします。

キャンプ配置

ライド主催者は、ライダーがキャンプを設置する場所と方法を管理することが推奨されます。キャンプは整然としたラインで配置し、アクセスと退出が容易になるよう「道路」スペースを確保しましょう。馬の囲い（ヤード）を車両やキャンプと交互に配置することで、馬が逃げ出して他の馬を巻き込み、大規模な暴走事故を引き起こす危険性を低減できます。

理想的なライドベース

• 十分な広さ：予想される馬の頭数を安全に収容できる広さであること。
• 完全なフェンス：フェンスで囲われており、特に夜間はゲートを閉じられること。
• 事前登録：ライダーからの事前登録が望まれます。

馬の囲い（ヤード）

• 金属製の囲いが推奨され、馬用トレーラーやトラック、固定フェンスなどの頑丈な物体にしっかりと固定されていること。
• 市販されている軽量で簡単に設置可能なデザインのものが利用可能です。

電気柵の要件

電気柵は以下の条件を満たす必要があります：
• テープの仕様：幅1cm以上の白いテープを2本使用し、上部のテープは地上1.2～1.4メートルの高さに設置する。
• ポストの素材：スチールピケットなどの頑丈な素材を使用し、テープがたるまないようにする。
• 通電：馬を囲っている間は常に通電している状態を保つ。

禁止事項

• 馬の係留や**ホブリング（脚を縛る方法）**は禁止されています。
• 犬は常に拘束されていなければなりません。放し飼いの犬は没収され、罰金が科される可能性があります。

家族向けの注意事項

• このスポーツは家族向けであり、家族の参加は歓迎されています。
• 親の責任：保護者は常に子供の行動に責任を持つ必要があります。
• 遊び道具：自転車、ボール、玩具などは馬から十分に離れた場所で使用してください。

馬の監視

事前説明会に参加する間は、信頼できる人に馬を監視してもらうことをお勧めします。

安全で楽しいエンデュランスイベントのため、馬の管理には細心の注意を払いましょう。

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エンデュランスライドのケアチェックリスト

前日（通常は土曜日）

• 水: 水桶を満たして設置する。
• 準備物: ホルター、スポンジ、聴診器、タオル、ラグを準備しておく。
• モラセス: 水分補給を促すためのモラセスを用意する。
※モラセスは糖蜜
• 給湯器: 給湯器をセットアップする。

ライド当日（通常は日曜の早朝）

• 給湯: 給湯器を点火する（ストラッパーがいない場合）。
• 干し草の準備: 湿らせたヘッシアンバッグで干し草を包む。
• 装備の確認: ストラッピング用の装備がすぐ取り出せる状態にしておく。

ライド後のケア

基本的なポイント

• 天候の確認: 周りの人の服装を見たり、ストラッパーに聞いたりして気温を把握する。自分の体感温度はあてにならない。
• 水分補給: 冷たくない水（モラセス入りとプレーンな水の両方）を提供する。
• 回復状態のモニタリング: 心拍数、体温、脱水状態を継続的に確認し、それに応じてケアを調整する。

涼しい/寒い場合

1. 馬具を外し、ホルターをつけて体重測定を行う。
2. ラグの使用:
• 涼しい場合：軽いラグやタオルを使用。
• 寒い/風が強い場合：厚手のラグを使用。雨で寒い場合は防水ラグを選ぶ。
3. 清潔ケア:
• タックが接触する部分や重要な部位を湿らせたスポンジで拭く。
• 寒い状況では濡れすぎたスポンジでの拭き取りは避ける。
4. 馬が草を摘むことを許しながら、心拍数と体温を監視する。

暑い場合

1. 馬具を外し、ホルターをつけて体重測定を行う。
2. 冷却ケア:
• まずぬるま湯でスポンジ拭きを行い、その後徐々に冷たい水を使用する。
• 余分な水分をすぐにスクレーパーで取り除き、蒸発冷却を促す。

3. 注意:
• 腰や腰部に冷水をかけることは避ける。筋肉が硬直する場合があるため。
4. 軽く湿らせた干し草を与え、草を摘ませながらスポンジ拭きや歩行を続ける。

ウォッシュ＆ウォーク法

• 目的: 運動後の乳酸蓄積（訳者注  乳酸は筋肉の疲労物質。蓄積すると筋肉が硬直する）を防ぎ、心拍数を正常に保つ。
• 方法: 洗浄・水切りとゆっくりした歩行を交互に行い、徐々に回復を促す。

その他のケアポイント

水分状態の確認

• 尿の色:
　• 透明：適切に水分補給されている。
　• 黄色：軽い脱水。
　• 濃い黄色：重度の脱水。
　• コーヒー色：筋肉損傷の可能性（獣医に相談）。

• 電解質: 馬がよく水を飲んでいる場合のみ与える。飲んでいない場合、電解質は脱水を悪化させる可能性がある。

心拍数の回復

• 良い回復例: 到着時の心拍数が高くても（例：100）、15分で60に回復する方が、到着時60でそのまま維持されるより良い。
• ストレスの兆候: 回復しない場合はストレスや過剰運動の兆候。

食事：軽く干し草や草を摘ませるのが良い。グレインや電解質は獣医検査後まで避ける。

獣医検査のポイント

• 準備:
• 指定された時間の5分前に検査エリアに到着する。
• 日差しが強い場合は影で待ち、馬が硬直しないようゆっくり歩かせる。
• 検査中: 馬のそばで静かに立ち、馬に集中する。TPRと獣医検査の間に待ち時間がある場合、馬を歩かせて筋肉の硬直を防ぐ。

検査後のケア

1. 馬のケア:
• 必要に応じて食事、水、ラグを提供。
• よく水を飲んでいる場合は電解質を与える。
2. ライダーのケア:
• 水分補給と食事をしっかりとる。
• 自分のケアも馬のケアの一部と心得る。

この手順に従うことで、ライダーと馬の双方が快適で安全なライドを楽しむことができます。

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