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福原みほさんコメント


近藤さんの描く青やオーロラの世界は、ふっと力が抜けた無重力の瞬間を思い出させる。
私たちが持っているはずの、いつしか忘れていた広い想像力を、無限大のその可能性を見せてくれる。
人類愛や無条件にそこにある美しさ。
寒い寒い世界の中にある一筋の光のような温かさをこの画集から私は受け取りました。
歌手 福原みほ

11月下旬に発売された僕の初めての画集「ここは知らないけれど、知っている場所」に向けて福原みほさんからコメントをいただきました。


福原さんから連絡があったのは今年の初夏だった。成山剛くんが僕の絵を彼のインスタグラムにアップしてくれて、それを見た福原さんが僕に連絡をくれたのだ。

そしてその内容は「今度、シンガポールのシンガーソングライターのチャーリー・リムさんとコラボレーションした曲を配信リリースするのでそのジャケットの絵を描いて欲しい」というものだった。

僕はとても嬉しかった。僕は普段、ロックやポップスというジャンルとコラボが多いし個人的に聴くことも多い。しかしソウルやゴスペルも大好きでそして福原さんの歌声はとても素晴らしいなあと思っていたのだ。僕は普段の生活でどこかの宗教に属しているわけではなく無宗教といえば無宗教だけど、それでも一種の宗教性というか人智を超える何かは感じているし、それが僕の宗教といえば宗教だ。

その宗教的な感覚は大学時代に森林学を学んで日々森林の中で過ごしたことや、普段の散歩のふとした瞬間にもたらされるのだけど、福原さんの歌声からもそんなものがもたらされるのだ。

それは不思議なことだ。福原さんの声が含む波動がそうさせるのか。福原さんの心がそうさせるのか。

・・・長くなっちゃったけどそうして僕は福原みほさんとCharlie Limさんのコラボの曲「Ashes」のジャケット絵を描かせてもらった。

それがこんな絵だ。この曲は僕にもう亡くなってしまた母と僕たちが暮らした家。そして妹との時間を思い出させてくれた。そんな絵を描いてみた。

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こちらのYoutubespotifyで聴けます。

そんな福原さんから頂いたコメントはとても嬉しかった。まだメールのやり取りだけでお会いしたことない福原さんが僕に大切に思っていることを絵から感じてもらっているのがとても嬉しかった。

福原さん、本当にありがとうございました。

近藤康平画集「ここは知らないけれど、知っている場所」
刊行/月とコンパス
特別寄稿 / 文月悠光(詩人)
装丁 / 坂川朱音
翻訳 / 岩渕デボラ
印刷 / サンエムカラー
製本 / 篠原紙工
箔押し加工 / コスモテック
4,700円 + 税 240 x 250mm 60頁 ドイツ装
ISBN / 978-4-909734-00-6

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近藤康平
サポート本当にありがとうございます。サポートしていただいた分は絵の製作の助けとさせてもらい、よりよい製作に励みますね。