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五感を刺激する旅行の効用

唯識では、心は8つに分解され、
五感は8つの心を構成する5つの重要なパートです。

メタバースの世界で、視覚と聴覚はかなり現実に近づいてきておりますが、他の3つは未だ、リアルと同じ再現は難しいです。
それらは、現実世界での刺激でしか、人は満足できないと思います。

今回、久しぶりの旅行に出かけました。
日常と違う行動は、五感が大変刺激されます。
普段は閉ざされて使われていない心が活性化された感じがします。
心が豊かになって、人や物事に寛容になれます。

具体的な五感の刺激を順に記しますと、

触覚
・都心は肌寒く感じるようになりましたが、高知は30度近い温度
・旧山内家下屋敷長屋の古い階段や手すりに手をかけて感じる歴史
・仁淀川の透明な流れに手を入れた時の冷たさ
・アスファルトに同居する路面電車のレールを踏む感覚

道路とレールが四方に交差する”軌跡の交差点”
にある乗り場

嗅覚
・道の駅に漂う鮎の塩焼きの煙
・温泉の湯の成分不明なほのかな癒しの香り
・川沿いのキンモクセイ

味覚
・カツオの塩たたきと生ニンニク
・焼き〆さば
・屋台の餃子
・高知県民の主食と言われる塩ケンピ(と元高知県民が言ってます)
似たようなものはたくさん食べてきましたが、初めての味覚でした。

今まで食べてきたカツオは一体何だったのか?
と思わせる一品
揚げ餃子のような食感はスナック感覚

聴覚
・清流のせせらぎ
・山から聞こえる鳥の声
・風の音

視覚
仁淀川流域の美しい自然

浅尾沈下橋
透明な仁淀川

日本には、まだ見知らぬ多くの美があります。
旅先で、日常生活では感じられないささやかな美が発見できます。
心が美で満たされると、静かで穏やかで優しくなれます。

一緒に行った妻の顔を見ても、普段よりずっと笑顔が多いです。
そのことだけでも、一緒に旅行へ来て良かったと思いました。

五感への刺激を意識して、旅行に出かけてみてください。
きっと、同意してもらえると思います。

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