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全国旅行支援の功罪

10月13日(木)から2泊3日で高知へ旅行に行きました。
予約は10月3日にしましたが、その時点では全国旅行支援の開始日だけ決まっていて、詳細は不明でした。

高知に行く用事があって、当初は日帰りや1泊2日を予定していました。
妻も仕事の休みが取れたので、2泊3日の夫婦旅行にしました。

旅行については少し知識があるので、各サイトを色々と比較します。

木曜出発土曜帰りの2泊3日の旅行代金の方が、
金曜出発土曜帰りの1泊2日の旅行代金より安くなりました。

理由は航空運賃です。
出張で良く使われる、朝一の羽田出発便を利用すると価格が上がります。
微妙な昼過ぎといった需要の少ない便を選んで、1泊分が回収できました。

また、旅行会社によっても価格は大きく違います。
今回、事前予約も支援対象と早々に発表した楽天トラベルを利用しました。航空便、宿泊と全く同じプランを別の旅行会社で調べると、
10,000円以上の価格差がありました。

予約の利便性は、どのサイトでもほぼ同じです。
ただ、プランや情報の見せ方と販売価格で差があります。
同じ宿で20近い宿泊プランが出てきて、大量のページを見せるような設計のサイトは、価格も期待できません。

出発前日に支援の後日申請も無事承認されて今回の一人当たりの支援額は、

旅行代金の40%で、15,000円
現地クーポン2泊分が、6,000円
高知県独自のキャンペーンで、5,000円
高知市内の交通費サポートで、1,000円
と合計27,000円にもなりました。

夫婦2人で54,000円の支援額です。
全ての旅費の半分以上を支援金で賄えたことになります。

この支援策は旅行会社や都道府県別に条件が違い混乱を極めておりますが、
結果的に最大限の恩恵を預かることができました。
一方で心苦しさも、いくらか感じます。

国民から見てたった一週間で予算が尽きるこの施策の不公平感は甚だしく、
アメリカの大学の奨学金免除プログラムと同様、受益者は限定されます。
このような政策を自賛する政府やそれを支持する国民だとしたら、
おいおい、大丈夫か?
と思ってしまいます。

と書いているうちに気がつきました。
支援の対象者は、広く国民に対してではなく旅行関連事業者向けでした。

困窮している旅行関連事業者に対する国の支援で、
旅行者の支出分を上乗せするものです。

予算も短い期間で使い切った方が作業はなくなり、事業者には好都合です。
同じタイミングで訪日する外国人の円安消費に、期待できます。

旅行関連事業者のみに絞った支援という課題は残っていますが・・・。

あと、利用条件のワクチン3回接種者のみ対象というのは普通に差別です。
ワクチンを1回も打っていない私が受けた抗原検査は、20分で証明書が発行される簡単なもので、そのコストと労力と意味合いも良くわかりません。
チェックイン時に、顔色や体調を伺うことで十分でしょう。

言うことを聞く人間だけ優遇してやる的な、左翼思想を感じます。

財政のバラマキは、得する人と損をしたと感じる人が必ず発生します。
恩恵は、各人の努力に帰することを是とする政治が望ましいと考えます。
小さな政府が良いです。
国会議員の数も、今の1/3程度で十分ではないでしょうか?

黙って為政者の指示に従っていれば良いと言う思想には反対します。
その方が得であるように口八丁で巧妙に仕掛けてくるので、厄介です。


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