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今までのこと/ 発達障害編

私は発達障害、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の当事者で、ASD(アスペルガー症候群)のグレーゾーンです。会社員だった2014年頃からカウンセリングに通い、1人目の子供を出産した2年後の2018年にWAIS-Ⅲ発達診断とAQスクリーニングを受けて診断が確定し、治療薬の服用を開始しました。

ここまで個人的なことを、仕事のことを書いているnoteでさらけだすのもどうかなと思って一旦消したのですが、少し前に個人のFacebookで発達障害について少し触れたところ、昔の同級生や同僚などの知人から「自分もそうだと思う」というメッセージを複数もらったり、人と引目なく発達障害について話せるようになったりして、色々思うところがあったので、またリライトして再掲して行こうかなと思っています。

同じことで困っていて、そのまま大人になって、まだ治療に辿り着けずに苦労している人は、良かったら読んでみてください。

以下に公開するのは、2018年、38歳の時、心療内科の初診へ行く前に作成した文章です。それまでの来し方と、改善したい内容を思いつく限り書き出していきました。(長く話していると内容をうまくまとめられず、話題があちこちに飛んで結論を見失うことが多いからです。)

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傾向、現在困っていること

日中、ずっと眠い日が多い。疲れやすい。

何事にもやる気が出ず、段階的なタスクになかなか取りかかることができない。
やるべきことほど後回しにし、ギリギリまで手をつけることができない。To Doを考えていると優先順位など計画の段階で混乱し疲れてしまう。
実務だけでなく娯楽であっても(読書やリサーチ、映画を観るなど)仕事などと関連があり集中力を要するものは後回しにしながら、無為な作業に延々と時間を割いてしまう(さほど興味のないTV番組、寝る、ニュースサイトや一度読み終わった本、生産性のないゲームなど)。

進級、卒業時や仕事の納期など、本当に後がない、ギリギリだと感じた時に初めてスイッチが入り、過集中の状態で睡眠も削り、それに間に合わなければ大きな不都合が起こる致命的な状況で「間に合わなかった」ことはほとんど無い。(この繰り返しの結果、生活が不規則になりよく体調を崩す。)

短期記憶が弱い。何かに気を取られることで、その直前に言われたことややっていたことを完全に忘れてしまい、記憶も残らない。一つのことに集中できない。次々と別のことに気を取られて一つの作業を完遂できず、未処理のタスクが溜まりパニックになる。何をしていても常に他のことが気になる、気が散る。

机の上、PC内のフォルダ、身の回りが雑然とし、いつも何かを探していることでの時間のロスが多い。
外出の際、必要なものが見つからず出かけるのが遅れる。

約束の日を間違える。スケジュール帳の書き洩らし、間違い、寝坊や時間の計画が甘いための遅刻が多い。

夜、疲れていても就寝すべき時間に寝付けない。昼間、唐突に怠く、眠くなる。

時折、(特に仕事上での)他人との会話で相手の意図が読み取れない。相手が何を言わんとしているのか理解ができない。

何かをきっかけに突然昔の記憶がフラッシュバックして、何も手につかないほど落ち込むことがある。

他人の気分を損ねない自信がないので、時間管理や対人作法などについて、(定型発達者で自分に引け目を持っていないと思われる相手に対しては特に、)常に気を使い、緊張している。

過去について(~大学生まで)

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就学前:
マイペースな子供。絵本や本を一人でよく読み、言葉の発達は早く、運動能力は遅かった。
全員を呼び寄せて集める際など、一人で何かに集中していると声が聞こえず、個別に呼ばれないと集合しないことがあったらしい。
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小学生 (私立のキリスト教系女子校/高校まで一貫):
1年生の入学式の帰り、バスの中、周囲の児童の中で自分だけまっすぐに座れない、体をくねらせたり指を吸ったりして落ち着きがないと自覚した。頻繁につれて行かれるコンサートや毎朝の礼拝など、大人しく座っていることは苦痛だった。
3-4年生頃、自分で翌日の準備をするようになってから著しく忘れ物が増えた。毎日何か忘れ、叱られるようになり、徐々に自分が「できない子」であるという認識を持ち始めた。
5-6年生 突然親しかった友人のグループから無視されたり陰口を叩かれるようになる。この頃から自意識過剰になり大学生まで、同級生との人付き合いが辛く、苦手であると自認するようになる。
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中学生:
うまく友達を作れず孤立、不本意な人間関係が続く。
2年生の頃、数学の時間に突然授業内容が理解ができないと感じ、ショックで泣いた。正直に理由を言うことができず、腹痛と偽って離席。その日以降理解することを諦め、他の教科でも授業についていけなくなる。以来、高校卒業まで全ての教科でほとんど授業を聞いていない。
自宅でも、机に向かって勉強することができない。長期休みの宿題はぼぼ手付かず、最終日にも手が回らず、未提出に終わるものも多かった。試験前も勉強に集中できず、徹夜しながら小説や漫画を読んで過ごし、苦手な教科では赤点から0点に終わる。暗記の必要の少ない国語、現代文や音楽などのみ成績が良い。

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高校生:
年間の欠席/遅刻回数が130日以上(ほぼ毎日)、不登校。学校や心療内科のカウンセリングに通う(投薬はなし)。
朝起きられない、腹痛を起こす、など。遅刻の内訳も、1-4時間目の途中から登校する日と、授業時間が終わった後、掃除と部活だけに参加する日が半々。これを原因に母親との関係が悪化。学校に行っていないほとんどの時間は本を読んでいるか、眠っていた。
芸術系、国語系教科を除く成績がほぼ底辺、毎年3期末前に三者面談と補修。これを落とせば留年確定という試験のみ、徹夜の暗記で乗り越えて3年で卒業する。
2年生の夏から美術予備校に通い始める。人間関係はうまく作れないながら、毎日通う

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大学生:
一人暮らし。部屋を片付けられず、常に散らかっていた。必要があれば片付けるが、秩序のある整理の仕方ができない(置くべきで無い場所にとりあえずしまい、しまったことを忘れて物を探す)。時間を守れない。周囲に馴染めない、課題を期限通りに提出できない、授業、待ち合わせに遅刻する、など、問題が改善されない。長期の休みは、アルバイトや趣味と部活でやっていた演劇の活動以外、課題や制作をやるべき時間のほぼ大半は眠るか、無為に過ごす。卒業制作も期限に間に合わず、ギリギリの追加認定で辛くも4年で卒業。

過去について(社会人〜現在まで)


仕事:
デザイナー/パタンナーのアシスタント(2年)
全く聞いた覚えのない内容について、指示したはずなのにやっていない、話を聞いていないと度々指摘される。

フリーランス(3年)
複数の仕事の計画をうまく立てられず、余裕をもってこなすことができない。能力以上に案件のバッティングが起こり、納期前は必ず徹夜などオーバーワークになり体調を崩す。

企業デザイナー
1社目(半年):仕事が遅い(仕様書の抜け、漏れが多くチェックに時間がかかる/業務中に眠くなる)、会議中の居眠りなど、問題が重なり試用期間で解雇。

2社目(3年):マルチタスクが苦手で、仕事を処理しきれない。上司とのコミュニケーションがうまくできないことが多い。言われていることの要点が理解できず、話が噛み合わない。天然と呼ばれ、弄りの対象になる。きつく指摘されることで傷ついて立ち直れない。パニックを起こす。遅刻が多い。


家庭、育児:
生活が不規則になり、規則正しい子育てに支障がある。部屋が片付けられない。慢性的に不調、疲れやすい。別室で子供が泣いていてもすぐに起き上がって対処できず、泣かせたまま放置することがある。


克服した(またはしつつある)こと

遅刻
早めに準備を始めることで、昔は3回に2回は遅刻していたものが少しづつ減り、現在は10回に1回程度。大幅な遅れはほぼなくなった。(但し、待ち合わせや交通機関の予約など、予定がある日は朝からずっと緊張していて他のことが落ち着いてできない。)

他人との距離感
20代後半頃から、徐々に自分について不必要なことまで付き合いの浅い他人に開示しないよう、自制ができるようになった。(それでも人との面会後には余計なことを言わなかったか常に自己チェックを繰り返し、失敗に思い当たるとフラッシュバックが起こり後々まで引きずることもある。)

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