【映画感想】ブラック・ウィドウ【アクション版アナ雪】
コンブの備忘録
スカーレット・ヨハンソン主演の言わずと知れたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作。
いわゆるヒーロー映画の一つ。MCUシリーズ24作目。なげぇ。笑
観に行った時点で「ディズニープラス」問題は既に報道されていたので、やや萎えな状態で鑑賞。
アトラクション的な映画だしということで4DXで鑑賞したけど、120分まじでアトラクション乗ってる状態だった笑 普通に見るのがおすすめ。ハマったら2回目で4DXが良いかなと思う。
1.一見さんお断り? ではないけど・・・
作品内容としてはMCU的には佳作。
単体作品として面白い映画だけど、、、どうかな、アクション派手目なスパイ映画だよって言って楽しめるかな?
出来は良いし、1本の映画としてちゃんと成り立ってるから、それはそれでちゃんとしてるのだけど。。。
「MCUとか興味なかったんだけど、今やってるブラック・ウィドウってどう?」と聞かれたら、なかなかお勧めできないかなって感じ。
キャラクター的に初期キャラなので、彼女を知らないと思い入れしにくい。そして時間軸「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」から「アベンジャーズ インフィニティーウォー」の間の話。時間が経ってる上に、その間にも結構作品が出てる。
もし、MCU入門にするなら「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」とか「キャプテン・マーベル」「ブラック・パンサー」辺りは一見さんホイホイなので、その他の作品も観たくなるのだが、今作品はそこまででもなかったかな。
裏を返せば、それだけ単体としてちゃんと出来ているのだと思う。
アクション版アナ雪としては、超傑作。姉妹愛とか家族愛的テーマで見ると、とんでもなく面白い。MCU好きのリアル姉妹に観に行ってもらい、どんな感想を持つか聞いてみたい。
2.良いところ
【家族がぶっ壊れる】【姉妹喧嘩】【無神経バカオヤジ】
【家族がぶっ壊れる】
MCUであることを除くと、基本的にはぶっ壊れた家族ものとしても見れる映画だと思う。
冒頭のシーンから数分は「幸せな日常」「幸せな家族」それが描かれている。ここで出てくる少女時代のナターシャとエレーナ役の子役がめちゃくちゃいい。妹と遊ぶ姉、娘を愛する母親メリーナ、そして「仕事」から帰宅する父アレクセイ。しかしそんな幸せそうな家族が本当に一瞬で壊れる。画面からは完全に崩壊する雰囲気漂っているのに、音楽は恐ろしくのんびりした曲がかかる、そこから切替るアクションも素晴らしい。
プロペラ機を使ったアクションといえば「コレを見せてくれなきゃ!」ってのが、しっかり入っている辺り偉いと思う。
【姉妹喧嘩】
その後ロシアのスパイとして養成されて一流になって、紆余曲折あってアベンジャーズの仲間入り、そして逃亡者になるまでが、さらっと話されるあたりは、シリーズのファンには分かりやすく、一見さんには気にならない程度のレベルでサラッと流される。
そして、今回のもう一人の主人公と言っていいでしょう。 フローレンス・ピューさん演じるエレーナ。
フローレンス・ピューさんと言えば!
「ミッドサマー」の主人公役をやっていた女優さんです!
あの弱々しくて、頭おかしい子、物事に流されまくって祭り上げられる女の子の演技をしていたあの子が! ゴリゴリアクションを見せてくれる。
このエレーナちゃん。はっきり言って「思春期の女子」です!
お姉ちゃん(ナターシャ)に噛み付く、しかもなかなかマジなやり取り。
これはマジでアクション版アナ雪と言っていいでしょう!
喧嘩して仲直りしたら、次に向く怒りの矛先は、、、、
そう、そうです。
思春期女子が一番噛み付く相手は勿論
「オヤジ」です。
【無神経バカオヤジ】
噛みつかれる側のデヴィッド・ハーバーさん演じるバカオヤジ、アレクセイ。多分今の日本でもいるであろう、娘に対して無神経な発言をするバカオヤジ。私は身近にこういう人がいるので、かなり笑いました。
しかし、このアレクセイ。キャラとして結構美味しいポジション。
特別琴線に触れなかったけど、メーリナ役のレイチェル・ワイズも全然動けているのに驚く。「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」とか「スターリングラード」の人。全体的におもしろ可笑しく見れました。
3.いまいちなとこ【敵キャラ】【ラスボス問題】
【敵キャラ】
今回の敵がタスクマスターと呼ばれる敵なのですが、うーん、敵の強さがインフレしていることも合間って、ちょっとなぁって感じ有りました。
ただ、そこに隠された秘密を素直に受け止めてしまうと「うわぁ」ってなるし、ある種敵側の家族の話とも受け止められるので「悪くわないけど」なバランス。。。
【ラスボス問題】
今回一応スパイアクション映画なので、当然全てを牛耳る悪いヤツがいるのですが、、、
悪いけど、この役者さん起用はどうよ。。。もっと重厚感のある役者さん方が良かったんじゃないのかな。
なんというか、悪い世界のボスが安っぽいヤツって言う見せ方なのかもしれないけど。
うーんどうかな。普通にもっと重たい演技ができる人がよかったと思う。
4.まとめ
シリーズ24作目ともなれば、惰性で見てる感が出てきてもいいと思うけど、全然前向きに観に行って「面白かった」って言える映画なので、やっぱりマーベルすげーって思た。
もし、観に行こうか迷っている人がいたら行った方がいいかも。
その結果MCUにハマれるかは分からないけど、これ基準に鑑賞続けると「ヤッベー」ってなると思うから。
5.蛇足あの問題
どっちが悪いって話はこれからだと思うし、あれだけど。
ディズニーが映画業界のサノスになっちゃった感はあるからね。これからもっと問題が増えるんじゃないかなぁって思う。