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勝沼ワイナリーフェスティバル2021! 今年も山梨ヌーボーをご紹介します!

ボジョレー・ヌーヴォーをはじめ、海外の新酒も続々リリースされて、今年とれたてのワインが楽しめる季節になりましたね。

海外の新酒もいいけれど、11月3日には日本の新酒、山梨ヌーボーが解禁日を迎えました

今晩わいんでは、昨年に続き、今年も山梨ヌーボーを3本ご紹介します!

さらに、11月6日と11月7日に行われた「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーフェスティバル 2021」(略して勝フェス)をオンライン視聴しましたので、いいとこどりで! 前夜祭から皆さまにお伝えしていきます!

■ 各国の新酒の解禁日は昨年の記事を参考にしてください♪

【前夜祭】イギリスと中継! ワインのクイズで盛り上がる!

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金曜日の夜に開催された前夜祭は、1904年に建てられ、日本遺産にも選ばれているシャトー・メルシャン ワイン資料館からの配信でした。

シャトー・メルシャンの安蔵さん、田村さん、日本在住でただひとりのマスター・オブ・ワイン* (以下 MW)の大橋さんを中心に、今回の勝フェスに参加されるワイナリーのうち7社のワイナリーさんが参加。

60年以上の歴史があるワイン業界の最高峰の資格。 2021年2月時点で世界で418人のMWがいる。

7社のワイナリーさんの簡単な紹介のあと、今、イギリスで日本のワインがどのように紹介されているかをVTRで見ます。

シャトー・メルシャンの輸入を担当しているロビンさんがVTRのなかで、マンチェスターのふたつのワインショップでインタビューを実施。

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シャトー・メルシャン「笛吹甲州グリ・ド・グリ」(オレンジワイン)が人気なんだそうです。

MWの大橋さんによると、イギリスは世界のワイントレンドの中心地なので、探求心があり、常に新しいものを求めている傾向があるそうですよ。

続いては、マンチェスターと中継をつなぎ、ワインクイズが始まります!

イングランド北西部の主要都市・マンチェスターにはシャトー・メルシャンを取り扱うワイン商社(調べたら、規模が大きくてびっくりしました!)があるので、今回はそちらからお届けしてくれました。

クイズはシャトー・メルシャン ワイン資料館にいる日本チームとマンチェスターにいるイギリスチームが正解だと思うほうの国旗をあげる方式で行われました!

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シャトー・メルシャン欧州担当者と、イギリスのゲスト4人。 マスター・ソムリエをはじめ、レストランやホテルに卸しているスペシャリストたち

第1問は・・・
Q. イギリスと日本の一人当たりワイン消費量、どちらが多い?
A. イギリス

これは当然といった感じで、全員がイギリス国旗をあげていましたね。 イギリスは日本の8倍の消費量だそうです!

第2問!
Q. イギリスと日本のワイナリー数、どちらが多い?
A. イギリス

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日本のワイナリー数は現時点ではもう少しあるとのこと。 それでもイギリスの500には届かないそうです。

イギリスはワイン消費国としてのイメージが強かったのですが、ワイナリーも多かったのですね。

第3問!
Q. 今でも経営が続いている商業ワイナリーは、日本とイギリス、どちらが歴史が長いか?

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日本チームはだいたいが日本の国旗をあげていますね。 正解は・・・

A. 日本!

安蔵さん、外してます(笑)。 周りの人たちから思わずつっこみが入りました。

イギリスチームは全員日本の国旗をあげていましたが、実はリハーサルのときちょっとしたミスがあり、答えを知ってしまったんだそう(笑)

ちなみに日本はのちのシャトー・メルシャンとなる大日本山梨葡萄酒会社が1877年に創立

イギリスはハンブルドンヴィンヤードで1951年が始まりでした

最後に日本ワインが好調な理由を尋ねると、こう答えてくれました。

イギリスの国民性として新しいものが好き。 どの品種が人気とかではなく、
幅広く日本のワインが楽しまれている。 また、日本食も流行っているので、甲州はそういうところでもいいとのことでした。

古くからワイン消費国として名を馳せているイギリスで、日本ワインが定着したらうれしいですね!

【勝フェス初日】最高の天気で2年目の勝沼ワイナリーフェスティバルスタート!

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美しく晴れ渡った勝フェス会場!
11月とは思えないくらいあたたかく、天候にも恵まれました。

東京からオンラインで参加していた筆者も窓の外は日差したっぷり。
現地に行けなくても、こんな日にワインを飲みながら、自宅でフェスに参加できるなんて、これもまた一興ですよね。

オープニングでは進行の3人は「日本の新酒 ロゼ」で乾杯!
ロゼは限定品で、「勝フェスキット」かメルシャンのオンラインショップで購入できるそうです。

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シャトー・メルシャン ゼネラル・マネージャー 安蔵さん(左)、シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー 勝フェス実行委員長 園田さん(中央)、シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー長 田村さん(右)

乾杯のあとは、MWのJeannie Cho Leeさん(香港)からのメッセージVTRが流れました。

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20年以上も前から日本ワインに注目していてくれ、ずっとファンだということに驚きました。

残念ながら筆者は20年前の日本ワインは存じ上げないのですが、10年前から比べても、品質向上が著しいので、さらに以前はというと・・・ちょっと想像がつかないですね。

常に品質を向上し続けているというところにも感銘を受けたと話してくれたJeannieさん。

日本の造り手たちにとっては励みになる言葉だったのではないでしょうか。

日本最古の木造ワイナリーに響くアンサンブル

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今晩わいんが次に注目したのは、キリン・フィルハーモニーの方々が演奏するこちらのプログラム。

昨日の前夜祭の会場だった、シャトー・メルシャンワイン資料館で、鬼滅の刃のテーマ曲、パプリカなどの親しみやすい曲から、アルゼンチンタンゴまでバラエティーに富んだ演奏が繰り広げられました

会場で勝フェスに参加している人たちは、目の前で聴くこともできてうらやましかったのですが、チャットのコメント欄も、

「冷蔵庫にパプリカあったな。 あとでラタトゥイユ作ろ」
「ワインと音楽って相性よいです。 アルゼンチンタンゴだと赤ワイン飲みたくなるな」

など、オンライン参加の皆さんもかなり盛り上がっている様子でした!

楽しさひろがる! 甲州ワインのいろいろスタイル

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勝沼醸造の有賀翔さん(左)とシャトーメルシャン 勝沼ワイナリーの大澤和人さん(右)

そして13時を過ぎたころ、次の注目プログラムが始まりました!

勝沼醸造の有賀さんが紹介する甲州ワインは、「間藤」と「アルガーノ ボシケ」。

間藤はまだ正式リリースされていないオレンジワイン。 いろんな料理に合うので、いろんな方に味わっていただきたい。 アルガーノ ボシケは柑橘系の香りで甲州のテロワールを感じられるワインとのこと。

★ アルガーノ ボシケは楽天市場で取り扱い中!
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シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー大澤さんの推しの甲州は、「玉諸甲州きいろ香」と「笛吹甲州グリ・ド・グリ」。

玉諸甲州きいろ香はフレッシュな酸で今日のような晴れた日にキリっと冷やして楽しんでほしいとのこと。

笛吹甲州グリ・ド・グリは昨夜の前夜祭で、イギリスでも人気だといっていたワインですね! 結構攻めて作った商品だそうですが、IWC** で金賞を獲得しているワインなんです。

** IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)。 毎年ロンドンで行われる権威あるワインコンペティション

実は有賀さんも飲んでいるという笛吹甲州グリ・ド・グリ。 プライベートでも仲がいいふたりなので、今日の注意点は「飲み会にならないようにしよう(笑)」だったそうです。

これからも、おもしろく楽しめる甲州ワインを贈りたいと大澤さん。 有賀さんは、勝沼の産地をみんなで盛り上げていきたい。 これからも勝沼を残していきたいと語っていました。

■ 勝沼醸造さんの新酒は昨年ご紹介しています! こちらの記事もよければお読みください

14時半を過ぎると、「突撃! 日本ワインコーナー」が始まりました!

勝フェス2021に参加しているワイナリーのワイン販売ブースに、MCがマイクを持って突撃するというコーナーで、筆者はこのコーナーを楽しみにしていました。

実はここまで新酒を開けるのも待っていた筆者。 やっとここで乾杯できます!

メディアとして、なるべく多くの新酒をご紹介したかったので、勝フェスキットは購入せず(1本しかワインが入っていないので)、フェスに参加するワイナリーさんの新酒を別で用意して待っていました!

筆者が乾杯に選んだのは、

【山梨ヌーボー①】蒼龍葡萄酒 シトラスセント甲州 2021

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前年度(上記写真)2020年ヴィンテージがサクラアワードで金賞を受賞したこともあり、期待も高まります。

また甲州ブドウの生育過程において、ボルドー液(農薬の一種)を使用しないことにより、よりさわやかな香りが醸し出されるんだそうです。

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その名の通り柑橘類(シトラス)の香りが心地よく漂うワインです。

飲みやすくやさしい印象の1本は、これからの季節は鍋や煮物に合わせていただくのがおすすめとのこと。

前夜祭では蒼龍葡萄酒の鈴木社長も「飲みやすい、なめらかなワインだと思う」とおっしゃっていましたが、本当に飲みやすかったです。

普段ワインをメインで飲むことがない筆者の友人たちにも大変好評でした◎

・希望小売価格:1,600円(税込 1,760円)
・生産地:山梨県/勝沼地区
・アルコール度数:12.5%
・ブドウ品種:甲州

★楽天市場でも取り扱い中!
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続いて突撃されたのは、シャンモリワインこと盛田甲州ワイナリーさん

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醸造家の矢﨑さんが手にしているのは、「柑橘香甲州 2020」。

本年度のデキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)*** で金賞を受賞したワインです!

*** イギリスの国際ワインコンテスト。 IWCとならぶ権威あるコンペティションで、出品数が世界一のため、世界最大のコンテストともいわれている。

★楽天市場でも取り扱い中!
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実は盛田甲州ワイナリーさんの「グラン・シャンモリ 甲州シュール・リー 2018」が、2020年のIWCで金賞を獲得しているんですが、IWCで金賞を受賞したはじめての甲州ワインということで、このあと行われた「わいわいトーク」でもたびたび他の生産者さんからの羨望の的となっていました。

☆こちらは2019年ヴィンテージです!

今晩わいんでは、盛田甲州ワイナリーさんのマスカット・ベーリーAの新酒をご紹介します!

【山梨ヌーボー②】盛田甲州ワイナリー シャンモリ 山梨 マスカット・ベーリーA 新酒

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光でみえなくなってしまっていますが、こちらも和紙のようなラベルが素敵なんです!

マスカット・ベーリーAは造り手によって、さまざまなスタイルがあるのですが、こちらの新酒は辛口で軽やか、でもドライ過ぎず、チャーミングで親しみのあるワインです。

甘辛いタレなどを使用した和食にとても合うと思います♪

・希望小売価格:1,500円(税込 1,650円)
・生産地:山梨県/勝沼地区
・アルコール度数:12.0%
・ブドウ品種:マスカット・ベーリーA

☆ノンヴィンテージはAmazonでも!

勝フェス名物! 勝沼所在11ワイナリーによるわいわいトーク

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勝フェスのいちばんの見どころといってもいいかもしれない「わいわいトーク」。 司会はシャトー・メルシャンの安蔵さん。

勝沼のワイナリーが集まっているということで、勝沼について伺っていきます!

Q.  勝沼のいいところは?

(ほぼ全員が)ブドウ畑の景色!

― 笹子おろしで夕方涼しい、近年あまり吹いてない気もするけれど。生活もしやすいし、ブドウの生育環境にとってもいい(ダイヤモンド酒造・雨宮さん)

東京に遊びに行く距離感(笑)。恵まれた自然環境なのに、東京に近い。市場調査や遊びに行くにもいい(原茂ワイン・古屋さん)

― 個性的な人間がいらっしゃいます(勝沼醸造・有賀さん)

― 勝沼生まれで、勝沼は自分を救ってくれた。笹子おろしは冷たいが、人はあたたかい(盛田甲州ワイナリー・矢﨑さん)

Q.  勝沼の人はどんな特徴がありますか?

― ワイナリーの人はクリエイティブな人が多いので、B型が多い(くらむぼんワイン・野沢さん)

このメンバーでは半分以上の、6人がB型だそうです(笑)

Q.  甲州、マスカットベーリーA 以外の品種は?

― 色づきに問題があるので、プティ・ヴェルド、タナなど色が残りやすい品種を模索している(丸藤葡萄酒工業・安蔵さん)

― カベルネ・ソーヴィニョンを2~3年くらい前から別の品種に植え替えを進めている。 温暖化の影響で。 プティ・ヴェルド、タナ、ヴィオニエ、アルバリーニョなどがあっているのかな(くらむぼんワイン・野沢さん)

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Q.  甲州について

― 今後もっと土壌による差がでてくるといい

現状でも「鳥居平」は日当たりがよく、果実味がしっかり出る印象。
「菱山」は酸味を伴ったミネラル感があるような気がして、「日川渓谷」は石がごろごろしていて、もう少し熟した感じが出るんですかね。

風味などが違ったりするので、それがもっと顕著にでてくるといいなと思っている(くらむぼんワイン・野沢さん)

― 勝沼には多くのワイナリーがあるので、地域の味が出るように、個性を出すような造り、畑からの甲州をこれからやっていきたい。
目指せ、グランクリュ、プルミエクリュ(原茂ワイン・古屋さん)

Q.  マスカット・ベーリーAについて

― 全国で栽培されているので、キャラクターの違いを非常に出しやすいブドウじゃないかなと考えています。

ワインと土地の想像が結びついていくとよりワイン産地になっていくかなと思っている(MGVs ワイナリー・松坂さん)

― 穂坂町のマスカット・ベーリーA 100パーセントで造っている。
穂坂は畑の差が、もしかしたらマスカット・ベーリーAという品種が、環境によって特徴が出やすいのかなという気もしています

環境が整えば、全国のマスカット・ベーリーAを集めて、東京あたりでセミナーをしたり、そういう活動がしていけたらなと思っています(ダイヤモンド酒造・雨宮さん)

山の神に怒られて(?)わいわいトーク終了!

マスカット・ベーリーAについて語っていただいたところで、わいわいトークは終了。

終了するころには気温も下がってきたようで、ステージの皆さんは寒かったようです。

先ほど、ダイヤモンド酒造の雨宮さんが「最近は笹子おろしがたいしたことない」といったので、山の神に怒られた・・・などの冗談も飛び交い終始なごやかな雰囲気でした

オンラインでも皆さんの仲のよさそうな感じが伝わってきて、楽しかったです!

トークの内容はかなり抜粋していますので、最初から最後までじっくり見たい! という方はアーカイブをどうぞ↓

また、筆者は2日目のプログラムもいくつか参加したのですが、「あなたもきっと飲みたくなるマスカット・ベーリーAの魅力」はおすすめですよ◎

もっとマスカット・ベーリーAを知りたい! 方はぜひ♪

さて、勝フェス初日のプログラムは閉会式を残して終了となりましたが、最後にシャトー勝沼さんの甲州ワインの新酒をご紹介します!

【山梨ヌーボー③】鳥居平今村 勝沼甲州ヌーヴォー 2021

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世界から称賛される日本が誇るファインワインを生み出す「鳥居平今村」が手掛ける勝沼甲州ヌーヴォー。

シャトー勝沼さんは勝フェスには参加していないのですが、さきほどのトークでも話題になった土壌による差を考慮して造られた新酒なので興味深いです。

勝沼リューディ・セレクションとして、新酒に適した勝沼の3区画(地蔵久保、六左原、中天神)の厳選ブレンドで造られたヌーヴォー

2021年は雨が少なく、日照量も十分、糖度と酸度のバランスが絶妙なヴィンテージで、酸とミネラルをあわせ持った味わいになったとこと。 残数が少ないようですので、飲んでみたい方はお早めに!

・参考価格:2,200円(税込 2,420円)
・生産地:山梨県/勝沼地区
・アルコール度数:11.0%
・ブドウ品種:甲州

★楽天市場でも取り扱い中!
https://a.r10.to/ha6Xr8

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甲州・勝沼・山梨のラベル。 眺めているだけでも山梨ワインのバラエティーの豊かさを感じられます

最後までお読みいただき、ありがとうございました(長かった・・・!)

2021年の山梨ヌーボー、今晩わいんがセレクトした3本のほか、ワイン祭りとしてはみどころの多い、勝フェスの様子も伝わりましたでしょうか。

新酒は売り切れてしまったら、終了のものもありますので、まさに出合いは一期一会ですね。

ぜひ今年の山梨ヌーボーを楽しんでみてください!

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