
従業員は人財?人材?…使いきり!?消耗品!?
人材不足は業界に限ったことではないとは思う。
しかし、しかしだ。
ここのところのウチの会社の人材不足は顕著だ。
特に、「管理者候補」となる立場の者が不足だ。
新卒採用で多くの拠点に若者を入れているが、その半数近くが数年内に退職している。
既存社員は拠点責任者に「上がる」ことを避ける。
管理者、拠点責任者になりたがる従業員がいない。出てこない。
実際、私が責任者を務める拠点にて、私の仕事を軽くすべく私の部下にあたる数名に「センター長やらない?」と訊くも、全滅。
…そうさせてしまう、現・責任者である私の責任もあるのだが
責任者のみの責任ではない。
会社の責任も、間違いなくある。私はそう思う。
「長」となることで一気に増加する「責任」。収支責任のみならず、拠点での人的トラブルの責任もそうだ。
収支会議ではまるで裁判にかけられるかのような「尋問」
課せられる課題(主に収支、削減を求められる中でも反して求められる人的な安定)
それらに日々追われる様を、従業員に見せたくなくても見られてしまうのが実際だし、従業員というのは責任者の挙動を思った以上に見ているものだ。
そんな様を見てきているから、わずかなサラリーの差では「やりたい」とは思わない。思わせられていないのだ。
現に私もそうだった。副センター長であった30代前半頃、「センター長やるか?」と言われたが、断ったのだ。
当時のセンター長が上席者の電話に出る度に手が震えていたのを、幾度も見てきてしまったからだ。
…結局さらにその数年後には、やらざるを得ない状況となりセンター長の席についたが…
たったの、諭吉数枚程度では 抱える負担と天秤にかけたときに、わりに合わないのだ。
一般職が残業しようが深夜帯で働こうが、届かないレベルの報酬が必要だ。
ちなみにウチの会社では、1拠点のセンター長だと役職としては「課長」が相場だ。
正直、一般年収に毛が生えた程度。
一般職との年収差は、わずか。場合により、逆転していることも。
…とても「管理者」「高給取り」といえるレベルの年収ではない。(現在次長職の私もそうである。悲しみ。)
また、物流業界は業界全体的に賞与が少ない。
製造業のように賞与が年4.0、5.0なんて、聞いたことがない。これは一概にああこうとは言えないが…
今後、燃料費・荷主の低コスト傾向加速が加速するなか、人が集まらずに残った人間のみで何とかしろ などという状況になるのが目に見えている。
何しているかわからないような役員殿、営業担当殿
売上は、現場で生んでいる。
あなた方の給料で、何人雇えると思いますか?
インフラ増設もなく増収増益を突きつける経営陣。
我々「現場」社員は、使いきりの消耗品ですか?
いなくなったら、交換すれば良い「パーツ」なのですか?
人が離れる前に、まず会社があるべき姿を示してみせよ!
気づいてないだろうが、現場は既に限界に近い。
…ほぼ会社への愚痴になってしまったが、同じような状況の他社物流会社は少なくないと思う。
業界全体で業務省人化を推し進めるなか、現場としては人材不足がまだまだ課題である。
大企業は違うかもしれない。
しかし我々中小は
会社がきちんと人を評価し、確保し、育てなければ、未来はないのではないだろうか。