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私に足りないもの

何が足りないって犬成分が足りていない。

2017年に犬(小夏)が死んでしまってから自分でも「これは危険な考えかただ」と思うようなことばかりが頭から離れず、思わず手を止めて

いかん、いかん、とため息をつく毎日。

様々な症状に悩んでいたこともあり更年期外来へ行ってみた。足りなくなっていたのは犬成分だけでなくエストロゲンもかなり不足していた。

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心療内科併設なので、正直に「たまに死にたくなる」と打ち明ける。

言葉に出してみてその重みに自分でびっくり。医師もびっくり。

いやいや死ねません、母を看取らねばなりません、旦那を看取らねばなりません、家財の処分とか死ぬ前にやることいっぱいです、と体勢を立て直す。

漢方薬の投薬治療が始まってからそろそろ2年。

当初選択したHRTは劇的改善はしたけれど、不正出血に恐れをなして中止。

今は漢方薬2種と抗不安剤で平静を保っている。めまいがひどかったり不眠に悩んだり動悸や期外収縮、手足のしびれ、謎の下腹部痛…

そういう不具合かあって当たり前の日常にだんだん慣れてきた。

しかし圧倒的に足りないのが犬だ。足りないんじゃない。無いんだ。

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しかしもうこんなに大きな子は飼えない。今の体力じゃ抱き上げられない。

…抱き上げられなければ飼ってはいけない。

夫婦でいい歳なので人が先に死んでしまったら後を託せる人もいない。

…飼ってはいけない。

しかしゴールデンレトリバー以外飼う気にはならない。次に飼うのもまた小夏が良い。

むーりー。

虹の橋のたもとで待っているはずの先代犬ナビと小夏にこちらから会いに行くか。

いやいや、それはもう少し頑張って生きてみてからだ。

twitter でも宣言した。

死ぬまで生きる!

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小夏、もうちょっと待ってて。

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粉雪
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