ちょっと楽しかった思い出を辿る
些細なことだけれど、フッとこころの中に
"あったかい感覚がうまれてくること"
ってあるなぁと思います。
探し出すと結構いろいろと出てくるのですが、
最近浮かんできたのは、山菜摘みのこと。
わたしの母は、山菜やら銀杏やら…山や河原で季節の食材探しをするのが大好きな人でした。
(それはそれは生き生きと摘むのです)
春はつくしや蕗の薹、タラの芽、蕨やゼンマイ、クレソン。
その時期にドライブをすると母は窓の外が氣になって仕方がない様子で、いつもは何かと父が握ってる主導権もその時期だけは母のご希望優先になっていたのを覚えています。
誰も歩かないような急斜面や、河原の足元が不安定な場所にも、持ち前のフットワーク&体の軽さでヒョイヒョイと摘みに行っていました。
初めて行く場所でも不思議と目星を付けるのがうまくて "ほらほら!あったよー!" の展開になるので、その宝さがしみたいな時間がわたしもすきでした。
上着の大きなポケットや手持ちの袋ぱんぱんにターゲットを入れてこちらに帰ってくる様子はとても満足気で…^^
この間ふと思ったのですが、友だちとの秘密基地遊びから帰ってきた時の息子の雰囲気と、母のそれはちょっと似ていた氣がします。
2月になってから、Facebookで蕗の薹の話題がじゃんじゃん目に入ってくるようになりました。
そういうのに触発されたのもあって、
"蕗の薹が生えているところを子どもたちと一緒に見たいなぁ。。"
という気持ちがムクムクと湧いてきたので、この間の週末に "ここならあるかもよ" と聞いた場所へ家族で蕗の薹探しに出かけました。
…ですが、見つかりませんでした🥲
『サイクリング&春探し』
が、企画倒れになり
『下ばっかり見ている母と一緒にサイクリング』
となりましたが、子どもたちも夫も
「気持ち良かったね〜!サイクリング楽しい!!」の感想をくれました。優しいわ…。。
優しさに癒されはしましたが、
"子どもたちと、野に生えている蕗の薹を見たかったなぁ〜。" という欲が置いてけぼりで不完全燃焼だったので、JAでパックに入った"蕗の薹"と"蕗"を買って帰りました(^^;
蕗は、蕗ごはんにしようと決めていました。
蕗の薹を子どもたちと触ってみたりしたあとに蕗味噌にするか天ぷらにするか相談して、今回は蕗味噌にしました。
去年までそういうのはあんまり好みじゃなかった息子もおかわりするほど好んで食べてくれて、娘は食全般(作るのも、珍しい食材や旬のものを取り入れる事も、食べることも)の興味が旺盛なので
「春って感じするね!外のにおいはもう、夏のはじめみたいだったけど^^」
と嬉しそうでした。
わたしが子どもの頃に味わった、あの感覚や雰囲気と同じものは経験できなかったし、ちょっとだけ似た事ができた(かな?)だけですが
"こころがあったかい感覚"
がじんわり広がりました。
多分わたしは、こういうのを積み重ねることに幸福感を覚えやすいんだろうなぁと思います。
普段から
"親からしてもらって嬉しかったことは、わたしも子どもにしていきたいし、反対に嫌だったことはなるべくしないようにしたい"
という氣持ちはもっている(…はず)ので、結果それが上手くても下手くそになっても、氣持ちに沿って動けた事に、満たされる部分があるみたいです。
母みたいに山菜に詳しく無い為、間違ったものを食べちゃうと怖いので…あんまり"積極的にドンドンやるぞ!"って事にはならないけど、ちょこちょこっと家族の思い出に、そんな事も挟んでいけたらいいなと思います。
さてさて、昨日は筍をいただきましたが眠くて処理をせずに寝てしまいました。
糠の替わりに皮のまま擦った大根おろしでアク抜きが出来るとの情報を得たのでやってみようと思います。
*ryoko_kitchnさんのお写真を使わせていただきました。
キレイな蕗の薹。来年は生えてるの見つけたいなぁ。。