どうして契約書が必要なの?③
はじめに
今回も、「どうして契約書が必要なのか」についてお話をしていきます。
よく「インターネットから拾ってきた契約書」とか「取引先が用意をした契約書」をそのまま使うから、自分で作らなくてもよいのでは?とご質問を受けることがあります。
そのことについてお話をします。
インターネットで見つけた契約書の問題点
インターネットで「契約書」と検索すると、たくさんの契約書例やテンプレートが出てきます(便利な世の中になりました)。
これに沿って作成すれば、問題はないのでは?と考えられるかとも多いのではないでしょうか?
まず契約書を作成することは重要なのですが、一歩進んで、その内容がご自身にとってどのような効果をもたらすのかを確認する必要があります。
・どの立場で書かれたものなのか
・当事者のどちらに有利になっているのか
・不必要なことまで盛り込まれていないか
・企業の規模(実態)に合っているか
少し例を挙げるだけでも、このようなポイントをチェックする必要があります。
このような点をチェックせずに使ってしまうと、あとで自分に不利益な結果が生じてしまうかもしれません。
取引先が準備した契約書を使うのは?
また取引先が契約書を準備することもあるかと思います。
これ自体は問題はないのですが、その内容が過度に自分に不利になっていないかを確認する必要があります。
法律で禁止されているような内容であれば、合意していても無効であると主張できますが、そうではないものについては、不利であったとしても合意している以上、それが契約の内容になります。
そのため契約の内容を確認し、場合によってはその点の修正などを求めることが大切になってきます(仮に取引先との関係で修正を求められない場合であっても、リスクを把握しているのとしていないのでは、全く対応が異なります)。
まとめ
いかがだったでしょうか?
契約書は当事者の認識を一致させ、契約内容を明確化することができます。
またトラブルの発生を防いだり、仮にトラブルになりそうな場合にもそれを最小限に抑えるということもできます。
ただ契約書に記載されている内容も精査する必要がありますし、その契約に合っているのかどうか、どちらかに過度に有利に働くものでないかなどについても確認し、必要に応じて修正をする必要があります。
このように契約書は自社・自分を守るために重要ですが、内容に拘束されるという効果もあります。
そのため契約書の作成やチェックに自信がなければ、弁護士にご相談いただくことをお勧めします。
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