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ラリージャパン2024を見てきました.

豊田スタジアムでラリージャパン2024を見てきました.

ラリージャパン観戦は2022年以来2年ぶり.

昨年も観戦を計画していましたが,直前で高熱が出て断念したので,豊田スタジアムSSSは初体験です.スタジアム内のSSSは今年度限りとの報道も出ていますので観戦に力が入ります.


サッカーでも暗転演出はありますが,長時間は未体験.Little Glee Monsterのライブもよかったです.


話題になった「藤原とうふ店」

1周1キロ強で立体交差を含むコースを2台同時に2周します.通常のラリーは車が単独走行するので,同時に2台タイムを競うのはこのSSS(*)のみの醍醐味です.
*SSS=スーパースペシャルステージ.スタジアムや公園など通常の公道ではない閉鎖区間を走行するステージ.
SS=スペシャルステージ.公道を閉鎖してタイムアタックを行う特別な区間のこと.

勝田選手


勝田選手その2


タナック選手.速かった!


2台同時に見れるのも豊スタSSSの魅力

360度ターンは通常のラリー走行というよりもドリフト競技っぽいですが,狭いコースでタイム差が付きやすくなること,(自分のような)観戦初心者にもわかりやすい観戦ポイントになるなど,2023年からのアップデートを感じられました.

花火!

寒いと体調を崩してしまうので,豊スタが誇るシートヒーター付きのチケットを奮発しました.雨も降らずコースと近く,なおかつ被写体が(サッカーと比べたら)大きいので,コンデジでも結構いい感じに撮れました.WRC車両のレース後にはバカでかい音で花火が上がるのが毎回心臓に悪くてよかったです.

いやー,スタジアムSSS,体験できてよかった!

ちょっと昔話をさせてくださいな.
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学生のころからF1観戦に出かけていて,WRCにも興味があったんですよね.(サインツ,カンクネン,マクレー,マキネンあたり.そしてラリーと言えばスバルのイメージ).そんな中2008年のラリージャパンが札幌移転(それまでは十勝).しかも札幌ドーム内に特設コースを作るというではないですか!
郊外の公道を走るのが主で,観戦にも車でそこまで出かけてミニキャンプの様相,というのがラリー観戦の定番.免許は取ったものの絶望的に運転に向いていないことを実感していた私にとってはWRC観戦の絶好の機会が訪れました.
ました,が….なぜか観戦に行かなかったんですよね….特に理由は無かったと思うのですが,札幌往復にちょっと心理的な抵抗があったのかなぁ.今では秋の札幌1泊2日は何の支障もないのですが…

そして日本企業のWRC撤退が相次ぎ,ラリージャパンも2010年を最後に行われず.再開までに10年以上待つこととなりました.
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日常的にはWRCを追っておらず,1週間だけラリーファンになるニワカでして,今回豊スタをぐるぐると何周もあるいてほんのちょっとだけラリーがわかったような気がします.サービス(ピット?)が近いのはサーキットのフォーミュラ系,特にF1では考えづらい感覚ですね.クラスが違う車両がたくさん混じって走るのも,それぞれのサービスの様子が違うのも一度に見れて興味深かったです.日本復帰開催も3年目だからなのか,観客も「わかってる」雰囲気が強く出ていて,なおかつふらりと遊びに来ましたーというお客さんも多く,これが競技が定着していく途中経過なんだなーと.

思うに,ラリーって図抜けて「全容を把握するのが難しい」競技な気がします.遠くに出かけて閉鎖された公道を爆走した後は,通常の規則に従って行動を粛々と自走します.沿道の応援はむしろそっちの方が多いんじゃない?という塩梅.ものすごく広範囲で,いろんなことが起こっています.

F1がセナブームとテレビを通してホンダファンを増やしていったのに対して,ラリーは沿道でトヨタファンを増やしていくように思えます.

そうそう,「全容を把握するのが難しい」というのは,さっき言った「ちょっとだけわかった」からこそ,なんですね.1わかったと思ったらそこを支える10が見えて,その根拠である100がわからんくなった感覚というか.

ラリーに限らずですが,最近こんなように,1わかったら100わからんことが増えています.100わからんことが増えないようなところだけで活動するのももちろん快適ですが,ちょっと不安を覚える100のわからなさに出会えたことが最近のもろもろの体験の収穫だなあ,と感じております.

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