ブダペストに行ってきました(研究発表:テニスのサーブの数理モデル)
ハンガリーのブダペストに行ってきました.目的は国際会議への参加・発表です.参加したのはスポーツ数理に関する会議.現地参加は2019年(アテネ)以来2回目,オンラインを含めると3回目の参加です.
会場はCorvinus University of Budapest.経済学を中心とする,ハンガリーの名門大学だそうです.ドナウ川の近くにあり,観光地としても有名な中央市場の隣です.もともと税関だった建物を利用しています.豪華.今書いて気づいたんですが,税関の隣に市場ってそういうことなんですね.
この建物で会議…と思いきや,空調の調子が良くないとやらで近くの新しい建物に移動するちょっとしたトラブルがありましたが,建物を二つ体験できたので良かったです.
基調講演(年齢効果,サッカーのトラッキングデータに基づく評価と試合と試合予測,経済学的なレビュー)はいずれも短時間で概要を知ることができる素晴らしいものでした.経済学勉強した方がいいよなー.
自分の発表内容はテニスのサービス着地位置とランキングポイントから得点確率を算出するモデルの構築について.
結果はWebでもさわれます.
得点確率が高い場所は外から中に向かって突き出ている
ランキング上位者はサーブ着地位置が平均して良く,さらにあまり良くない位置のサーブでも得点確率が高い
ことなんかが定量化・可視化できていて,結果を名刺の背景画像にしているくらい気に入っている研究です.実際にデータ取得などの作業の大半は学生(卒業生)が卒業研究(!)で行ってくれました.
発表が最終日最終セッションでしたが,参加者も多く興味を持っていただけたようで良かったです.懇親イベントも多く,はじめましての研究者ともかなり議論ができて有意義でした.最近DAZNでIPLを見てクリケットに興味があったので,クリケットの発表者にいろいろ研究のアイデアを聞いてもらったのが個人的ハイライトです.
ブダペストは2016年以来2回目の滞在でした.2回目ともなると朝から夜までうまく活動できて(中心部の結構な地区は夜出歩いていてもあまり問題ない治安),良い体験をたくさんできました.時間を取ってそのあたりも紹介したい,と思っています.
(2023年6月)
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