
ふかふかの帽子を光らせてヘボコンを見てきた話
急遽,「メイカーズオアシス2025」に行ってきました.
今度ヘボコンをやる名古屋のメイカーズオアシスというイベント、あれなんなの?という声があったのでざっくりまとめました。TechGALAというテクノロジーイベントのMaker部門あるいはゆる部門!名古屋のど真ん中でブース展示やワークショップなどがあります pic.twitter.com/8Xxkk4gb1w
— 石川大樹/ヘボコン主催者、「雑に作る」(電子工作本)発売中 (@ishikawa_daiju) January 24, 2025
もともと石川さんをデイリーポータルZ経由で知ったファンでして,「雑に作る」を発売日前にAmazonで予約したくらいです.このイベントには行かねば!と喜び勇んで出かけました.(その割にはイベントを知ったのが2月3日だったりするのだけど)

4日の著者3名勢ぞろいのトークショーに行けるのが一番よかったんですが,もろもろの都合で行けたのは5日のDay2でした.
LEDを光らせると⤴アガる⤴
会場に着いて,まずはギャル電さんのワークショップ.ふつうの電子工作ワークショップはキットを作りましょー,となりがちなんですが,こちらは一味違う.電池ボックスとテープ型のLEDを渡されて,「好きなものを光らせましょう!」.素材として帽子や古着がたくさん用意されていて,好きなようにデコりましょう!という塩梅です.なんでこうなるのかは「ギャル電」の画像検索で察せるのである.
マイコンプログラミングや電子工作はちょいと経験があったんですが,このワークショップは目からうろこでした.電子的なところは実はほとんど無くて(電池ボックスのコネクタをLEDにつなぐだけで光ってしまう),はんだごては置いてあったけど不要.実態としてはグルーガンでLEDテープをどこに張り付けるかを考える体験なんですが,素材の切り方やグルーガンに意外とノウハウがあったりして1時間程度の体験の中にきちんと試行錯誤と達成感があるんですね.私は学会のイベントで中高生向きのプログラミングワークショップを企画したことがあるんですが,どういった試行錯誤に達成感があるか,についての自分の思い込みに気づかされて,ちょっと違うところからバーンと殴られた感があってとても勉強になりました.
作例が帽子だったので,参考にしてできたのがこれ!
#メイカーズオアシス2025 のワークショップで作って持って帰ったのがコレなんですが,意味不明すぎる…w https://t.co/JgK6izmCpH pic.twitter.com/i6OjbCOgIH
— konakalab (小中研究室/名城大) (@konakalab) February 7, 2025
帽子にLEDテープを貼って,その上にファーを切ってホットボンドで貼りました.

工作会場は明るくて実感が無かったんですが,暗闇でスイッチ入れるとウケます.オリンピックの開会式を夜やるのはこういうことですね.
ヘボコン
そして石川さんと言えば「ヘボコン」の生みの親!ということで,夕方からはステージを見てきました.(ただ,この会場屋根はあっても壁は無いので激寒.途中室内に離脱しながらになりました…)

「ヘボコン」,デイリーポータルZ発祥のイベントということで生まれた時からの経緯なんかも読んでいるわけですが,個人的にはできないこととか技術が低いことを面白がるのってちょっとしっくり来ないところがあったんですね(一時期の「おバカを笑う」ようなテレビ演出に近いものを感じてしまって).でも,今回(「ヘボコン」ではないですが)緩めのワークショップを体験してみて,「そんなことよりもとにかく一回作ってみる」「それで思いがけない体験をする」ことの素晴らしさというか,そこへの敷居を下げるのって素晴らしいなー,と感じました.今自分が得意な分野にも幼いころにそういった時期があって,自分は運よくそこを乗り越えられただけなんですよね.
このほか,「魔改造の夜」出場エンジニアさんたちをはじめとして,モノづくりでトガった展示をたくさん見れて楽しかったです.翌日職場で勢い余ってマイコンボード(M5Stack)をポチってしまいました.用途は考えていません.