今年の目標

2023年になって既に一週間以上が経つ。今年の目標を決めたい。
今まで勉強としか向き合ってこなかった自分は、学校の体育の授業で大いに劣等感を感じていた。高校の頃まで、スポーツの得意な人が人気者なのはなぜなのだろう。今年は、それを払拭すべく、何か行動を起こそうと思う。とはいえ、小学校や中学、高校の自分には戻れないため、限界はある。さて、どうしようか。

大人になって体を動かすというと、すぐに筋トレという言葉が浮かぶ。高校まで筋トレの「き」の字も言っていなかった大人たちが、こぞってジムに通う。確かに筋トレをすると、筋肉量は増えるかもしれない。末端冷え性の改善につながるかもしれない。また、ランニングをする大人も大量に出現する。ランニングをすると、脂肪は減少するだろう。AMPKの活性化が促され、インスリン抵抗性の改善につながることは良いだろう。
大人になると、なぜこうも、ダイエットに良いとか、体の見た目を仕上げるとか、そんな考えになるのだろう。単純に、スポーツができるようになりたいとは思わないのだろうか。こんな風に、筋トレやランニングで良いこともあるのだろうが、積年の体育の授業で積み重なったコンプレックスの解消にはならない。

稀に、大学の研究室対抗のソフトボール大会や、会社の部署対抗の球技大会なども存在するらしい。しかし、大会後の飲み会が本来の目的な気がする。スポーツをやりたいと純粋に思って参加している研究員や院生、会社員の存在は都市伝説のように皆無だろう。

私がコンプレックスを持つ体育の授業で扱っていたことといえば、サッカーやバレーボール、ソフトボールやバスケットボールくらいだろうか。それに数週間に一度、マラソンめいたものがあったか。とりあえず、今年はまだコロナ禍が明けるわけでもなさそうなので、一人でもできることを考えてみる。
サッカーならリフティングの練習か、バスケットボールならドリブルやシュートの練習か、ソフトボールなら…一人の練習は難しい。

そうして、選ばれた今年の目標は、
「リフティング100回」
だ。スポーツがからっきしダメな自分、リフティングを5回すらできない自分にとっては、100回が難しいということは自明であっても、どの程度難しいのかは分からない。しかし、大きく出ておくのが、目標を立てる時の秘訣だろう。

コンプレックスの解消につながるかどうかは分からないが、やってみる価値はありそうだ。何せ、去年カタールでワールドカップがあった所だ。今年は女子のW杯もある。サッカーの機運は高まっているだろう。そもそもサッカーは、クリケットなどと並んで競技人口の多いスポーツだ。リフティングができれば、将来どこかで役に立つかもしれない。外国の人とコミュニケーションをとるきっかけになるくらいでも十分だ。いや、十分すぎる。

そうと決まれば、スポーツウェアやボールを手に入れて、早速練習に取り掛かるしかない。待ってろよ、一年後の自分。


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