浅いポジティブ
さて、2回目の私の心得は
1.髪型に変化を。
2.服装に変化を。
そしてもう少し混み入った話をする。
である。
2回目登場の宇野は白のパーカーにリュック。
こいつ本当に43かよ!
心の私が踊り狂いながら吐血をしている。
食事はカウンターのみのこれまた小洒落た焼き鳥屋。
客層も落ち着いていていい。
なにより食事を管理できる男とはやはり魅力である。
かくゆう私もこの歳で恋愛をするために、食事管理、日々の運動など小さくも心がけていた。
昔は太った男が貫禄があって好きだったが、歳をとるとただの不潔である。
今回はしっかりした自分を見せ、彼の将来のビジョンも聞く。
そう。1度目はドキドキを、2度目は現実を見る場なのだ。
私は彼に仕事の話をした。
悩むことは?や、今後のビジョンなど。。
そこで事件は起きた。
彼「最近株をはじめたんだ。」
私「えーすごい。私難しくてできない。」
彼「これからはお金に動いてもらう時代だからね。」(ドヤ顔)
は?
私は聞き覚えのあるフレーズに固まった。
お○の○学の本の学長のセリフそのままを彼は身振り手振りを使って私に伝えてきた。
。。。パクってる。
パクってる上に話し方と身振りが絶妙に浅い。
26で個人事業かじって、周りに経営者がいる私にとって、彼のドヤ顔の引用文はとてつもなく浅い言葉に感じた。
そう。気づいてしまった。
違和感塊のポジティブ。
引用された言葉。
元気の押し売り。
作り込まれた笑顔。
こいつはポジティブクソ野郎だったのだ。
ここ数年の男の引きの悪さから宇野に騙されるところだったが、1回目の違和感は間違いではなかった。
そこからの目覚めは早かった。
もう何も突っ込めない。
もちろんカマトトれない。
もう一件行く?
その言葉にストレートにもう帰ります。と一言。
なんだかもう浅いポジティブクソ野郎は笑顔でスケート場を踊り狂う残念な宇野にしか見えなかった。
その後少し彼は笑顔を濁したがそのまま解散した。
そして翌日からだ。
彼からのメッセージが途切れた。
そしてアプリ上でもブロック。
やはり。。
私はこうゆう人達を知っている。
ポジティブをひけらかす人と言うのは非常にメンタルが弱い。そして切り捨ても早い。
ネットワークビジネスをしている人達にも多いのではないのだろうか。
自分を受け入れない人への敵意はすごい。
自分に不都合な人間は彼らにとって無駄なものなのだろう。
このパターンかぁ。。と思いながらも私はいいネタと食事をありがとうと宇野に思った。
そして、彼に費やした2日をいい勉強になったと思いながら、違うアプリで出会った男と電話をしたのだった。