構図について
動画を撮影するにあたり非常に重要な構図についての話です
私の場合は結婚式を動画で撮ることがメインになります
広告やMVなどとの大きな違いは制作サイドがシーンを作るのではなく
目の前で進行しているシーンを単独で(2カメの時もある)撮影するということです
普通、目の前の出来事を撮影していくときはドキュメンタリーなどが多いのでしょうがいわゆる【撮って出し】と呼ばれる披露宴のラストを飾る当日のダイジェストムービーは
【その日の出来事を如何に印象的に上映するか】
これがポイントになってきます
動画では
1カットを長く撮りその中で被写体の変化を見せることは【長回し】
複数のカットを組み合わせて意味を生み出すことを【モンタージュ】 と呼んでいます
一般的な撮って出しはモンタージュによって作成されています
例えばケーキカットのシーンを編集するときに
1.ケーキのアップ
2.スマホを構えるゲスト
3.ケーキにナイフを入れる手元
4.満面の笑顔を浮かべる新郎新譜の表情
このように繋ぐとします
この1〜4のカットの
・印象をコントロールする
別の言い方をすると1カットをより意味深く、伝わりやすくするのに存在するのが構図です
構図の種類
いきなり元も子もないことを言いますが
これからいくつか構図の種類を紹介しますがそんなにこだわらないでください
さきほども記載したとおり
撮影するシーンをより意味深く、伝わりやすくするのが構図を追求する必要性です
なのでそのカットで表現したいものが表現できてさえいれば
良いと考えています
ただやはり手法として確立されているということは効果があるということです
美しく見える画や印象に残る画は結局、基本に忠実だったりします
なのでまずは知識として取り入れておきましょう
三分割
カメラのガイドラインで表示することができるくらいベーシックな構図です
結婚式の画像じゃなくてすみません…
動画なので画面の比率は16:9で写真より横長です
画面を縦と横で三分割にしてその線をガイドにし交点に被写体を置くという方法です
この写真で言うと猫が交点にいます 細かいことを言うと背景でボケている灯り、木、地面もガイドに乗っています
私はカメラにガイドライン出しませんがなんとなく収まりの良いところで
構図を決めるとこのような結果になっています
四分割
四分割の説明するとき多くの方が海の画を使っている気がします
説明しやすいんでしょうね
見てのとおりです
水平線が真ん中のガイドで波が下のガイドに乗っています
サーファーも一番右のガイドラインに乗っていますね
対角線
ちょっと無理やりですが…
対角線に沿ってますね
私は外景や建物の表現によく使います
右下を会場でうめて左上を空や木でうめたりします
日の丸
とかく色々いわれがちな日の丸構図
写真の場合は真ん中に被写体を置くと初心者感が出てしまうようです
ただ動画の場合は動きがあるので新郎新婦様を引きで真ん中に写しそこからジンバルで寄っていく 中央に乾杯のグラスがよっていくなど見せ方次第では非常にインパクトのある画が作れると考えています
ちょっと放射状の要素もありますが日の丸だと思います
ウェディングムービーにおける活用方法
ではさっきのケーキのシーンに置き換えて考えてみましょう
※正解ではなくあくまで考えかたの一例です
1.ケーキのアップ
おふたりのこだわり、会場のセンスが出やすいのがケーキです
なので思いっきりインパクトを出すためにケーキを画の真ん中にもってきます
2.スマホを構えるゲスト
ケーキ入刀の瞬間を撮影しようとするゲストです
つまり新郎新婦の方を向いているわけです
ゲストが画面の左側を見ているとして三分割の右側におきます
左側には空間がありその先に何かあることを印象付けます
3.ケーキにナイフを入れる手元
ここも三分割にします
さきほどのゲストが左を向いているので
新郎新婦様は右側を向くことで整合性をとります
フォーカスはふたりで握るナイフのグリップに合わせガイドラインの左におきます
右のラインにはケーキをおきます
4.満面の笑顔を浮かべる新郎新譜の表情
ふたりの表情を均等に画面に配置するために4分割に収めます
ふたりの距離によっては3分割で収めたほうがバランスがいいかもしれません
1カットの意味を追求しよう
撮って出しは
短い上映時間の中で如何にわかりやすく印象的に伝えるか。が勝負です
そうなると1カットのちょっとしたこだわりがクオリティに大きく影響してきます
構図を考えるということはただ見た目を整えるだけではなく
1カットの意味をより深くするということです
基本を習得し時に大胆な構図を作りみんなの心に残る素晴らしい映像を作っていきましょう!
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