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社労士試験の受験を考えている皆さまへ|社労士試験とは!?📚

今日は私が6年間かけて取得した社労士試験について書きたいと思います。
前回は社労士試験を受けようとした理由を書きましたが、なかなかそんな理由で社労士を志し、合格した人は少ないですよね。
興味がある方は前回の記事をご覧ください。↓

まぁ何がきっかけでもとりあえず合格率が6%という難関資格に合格したのですからそれはそれは大変な道のりでした。
そんな大変だった社労士試験とはどのようなものだったのか?受験要件や、出題形式など分かりやすく記載しておりますので、これから受験予定の皆様にとって何か一つでもお役に立てれば嬉しいです。


社労士試験ってどんな試験

まず社労士試験についてどんな試験なのか簡単にまとめみました。

試験日

年1回 毎年8月の第4日曜日

受験料

15,000円

受験条件

○学歴
大学や短期大学、高等専門学校(5年制)などを卒業、あるいは専門職大学の前期課程を修了した人が対象
短期大学を除く大学においては、62単位以上の卒業単位を修得している場合

短期大学の場合は、全国社会保険労務士会連合会の審査で学校教育法に定められている短期大学を卒業した人と同等以上の学力が認められる場合も受験可能

○実務経験
社労士や弁護士補助、公務員職として3年以上業務に従事した経験がある。

労働組合の職員や法人、事業を営む個人の従業者として労働社会保険諸法令に関する事務に3年以上従事した経験がある。

○国家試験
社労士試験以外の国家資格のうち、不動産鑑定士試験や弁理士試験、公認会計士試験など厚生労働省が認めた国家試験に合格している者。


そもそも受験資格がないと試験が受けられませんので、事前に必ず確認しましょう。

出題形式について

・マークシート
・大きく択一式と選択式の2つに分かれる。

合格基準


・選択式試験:総得点25点以上、かつ各科目3点以上(ただし、労働に関する一般常識は2点以上)

・択一式試験:総得点44点以上、かつ各科目4点以上

※上記数値は令和6年度。相対評価となるため受験者の取得点数により変動します。
選択式29点以上 択一式50点以上をクリアできれば合格ラインには確実に乗るイメージですね。

受験者数と合格率

・受験者数 毎年4万人前後
・合格者数 毎年2千〜4千人
・合格率  6〜7%

社労士試験が難関と言われる理由

とまぁ社労士試験とはこんな感じでかなり合格率の低い試験ではあるのですが、何がどう難しいのか?というと、これにはいくつか理由があります。

・法律条文に慣れていないと理解するのが大変

法律条文というのは回りくどい言い方が多いですし、難しい言葉が使われていたりします。まずはそれを試験中の限られた時間で読んで、理解するというスピードと正確さが求められます。

・出題数が多いのに試験時間が短い

試験時間は午前中/選択式1時間20分、午後/択一式3時間30分という長丁場になります。
こんなに時間が長いのだから時間を気にすることはなさそうかというと全くそんなことはありません。
午前中の選択式で時間が足らないという人はほとんどいないかと思いますが、午後の択一式が5つの文章の中で正誤を問う問題が、10問×7科目、合計350の選択肢から正誤を見つけなければなりません。
一つの選択肢あたり、30秒で読まなければ時間が足りなくなる計算です。その選択肢も1行の時もあれば、長いものだと5、6行に渡ることもあります。
これがかなりきつい・・・。
350選択肢全てを読む必要はないですが、理解できている選択肢が少ないと必然的に読む量が増えるというイメージです。またこの辺は試験テクニックのお話で語りたいと思います。

・各科目で足切り(合格基準点)がある

多くの受験者を苦しませるのがこれです。
これは選択式と択一式どちらにも言えるのですが、いわゆる足切りラインという各科目ごとの合格基準点が決められています。簡単に言うと総合得点で9割とっていても、1科目だけ基準に達しなければ不合格となるシステムです。
これが選択式が各科目3点以上、択一式が各科目4点以上となります。
全受験者の正答率が低ければ救済と呼ばれる基準点引き下げがされることもありますが、あまりこれに期待せず、基本的には上記の基準点クリアを目指しましょう。

・科目合格の制度がない

同じ士業の中でも、税理士や中小企業診断士などは各科目ごとに基準点をクリアしていれば科目合格制度というものがあり、一定期間の間、その科目の受験が免除されるというもがあります。しかし、社労士に関しては選択式8科目、択一式7科目もあるのにも関わらず、一切これが適用されないということです。
先ほどの足切りと合わせて言えることですが、全科目満遍なくという幅広い知識の定着が求められます。

最後に

いかがだったでしょうか?これを聞いて、やっぱりやめておこうと思った人もいるかも知れません。でも、社労士はなるのが難しいからこそ、参入障壁が高く、高額な報酬も見込めるのです。
私も受験生の時は何度も挫けそうになりましたが、社労士になった後の自分を想像しながらワクワクしていました。
もちろん勉強は大変ですが、内容としては世の中の人、全員に関係があることなので、学んだことは身近な人の役に立てることばかりです。あなたのおかげで救われたり、喜んでくれたりする人が増えたら嬉しくないですか?

そして、今は働き方改革なんて言葉も登場したり、同一賃金同一労働制度、社会保険の適用基準の改定など、社労士に関連することが毎日のようにニュースで取り上げられています。

社労士は今後、さらに大きくの経営者や労働者をを救う大きな役割を担ってくると信じています。

ぜひ希望を持って社労士試験に臨んでもらえると嬉しいです。成し遂げましょう!

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。


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