春
春が愛されるのは冬があるから
常春の国では
春は訪れを待たれることもない。
冬が長ければ長いほど
春は希望となり
冬が厳しければ厳しいほど
春はキラキラと輝く。
冬の入り口の11月
これからやってくる寒さや雪に暗い気持ちになる。
冬の出口の2月
もうじき春が来るのを知っているから
あと少しと耐えることができる。
人生もそんな感じ。
半世紀生きてみて そう思う。
さて、私の人生の春はいつだったか。
ずっと冬だったような気もするが
今は二月の気持ちで
これから訪れる春に向けて準備に余念がない。
明日から三月
冬の終わりによせて。