扉の取手
いまさらですが
ここ数年、軽めの鬱だったんだと思う
「鬱病へようこそ」と書かれた扉の取手を握って、少し開けては閉め、開けては閉め、を繰り返し、結局は中に入らずに扉を背にして座り込んでる状態だったなあ、と
実は、これまで繰り返しているパターンがある
「ここが私の居場所」と感じるような思い入れのある居場所ができる
↓
そこで何かしらの役割を得る
↓
誰かに疎まれ、役割や居場所を全て失う
まあ全てはなるようにしかならんし、誰かだけを責めるつもりもないんで、私にも至らぬ点が多々あるんだろうとは思う
ただ、「それにしても同じパターンやり過ぎじゃね????」とさすがに今回は思った
もうこんなところからは抜け出したい
もうこのパターンいらない
今回もそのパターンではあったんだけど、今回よりもそのひとつ前(約10年前)のダメージが大き過ぎて、ずっと扉の取手を握ったままだった
役割や居場所を奪われる時は、一気に失くすのではなく、じわじわじわじわ両手から漏れていく
その漏れていく過程で、様々なことを言われたりされたりしてきた
そのひとつひとつをここであげつらうつもりはない
ただ、すごく強く思う、というか今日ふと気がついたのは
「私は口を塞がれてきたんだな」
ということだった
そんなこと人に言うんや、とか、そんなこと誰かにするんや、私はそんなことできんわ、というようなことを言われたりされたりする中で「こんなこと言うたりしたりする人に、何か言うても無駄や」と感じ、諦め、傷付き、苦しみ、自分自身を否定してきた
こんな目にあうのは自分がこんなだからなんだろう、と
自分の心を守るために、私は自分の本音を人に話すことをやめた
自分自身をそのまま置くことをやめ、いつもどこか怯えてびくびくしながら生きてきた
一番本音を言える、私が私でいられる、大好きな大事な居場所、そう思っていたところで、何を言うても否定される
その経験は私の口を塞いだ
でも
もういいな
いつまでその影響下にいるつもりだ
いつまで扉の取手を握って開け閉めを繰り返すつもりだ
取手から手を離せ
離して、外へ出よう
そこが晴天でなくても
雨が降ることがあろうとも
世界は広い
居場所なんてなんぼである
またイチから作り直せばいい
誰かにとって私が気に食わなかろうが、なんだろうが
既に私はここにいる
もう誰にも攻撃させない
これまでのパターンを
ぶち壊せ
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