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夢占いについて調べていたらこたつがペットになった話

空を飛ぶ夢を見る事がある。
これは比較的多くの人が見る夢のようで、「夢占い 空を飛ぶ夢」と検索するといろいろな解説が出てくる。

基本的には、「自由へ欲求」や「成長願望」の表れなのだが、すいすいと自由に飛べるときは好調の合図。逆に上手く飛べないときは困難に立ち向かっている状態なのだそう。

面白いのは、飛び方のバリエーションが人によって違うらしいということだ。

私は割とオーソドックス?なタイプなのだが、平泳ぎのように空中を泳ぎながら進む。
宇宙遊泳のようで結構気持ちが良く、高く飛んだり、低空飛行したりと自在に身体を操ることができる。

ある時夫にも
「空を飛ぶ夢を見ることがあるか?あるとしたらどんなふうに飛ぶか?」
と聞いてみた。
夫が見る空飛ぶ夢は、自転車に乗って空中を進む夢だという。

高さは電線よりちょっと下くらい、速さは自転車と三輪車の間くらいで、一生懸命漕いでないと落ちてしまうのだそうだ。
近くを歩いている小学生に指を指されて
「わ、なんだアイツ!飛んでる」
「けど遅せ〜!だせぇ!」
などとからかわれながら進む。
自転車で飛ぶことにどんな意味があるのか、調べてみたけどわからなかった。

ところで、子供のころとにかく寒がりだった私は、こたつに入ったまま空を飛んで学校に行けたらいいのにと本気で思っていた。
ドラえもんに出てくるタイムマシンのように浮いて飛ぶこたつだ。

重たいランドセルを背負って歩く子供たちはきっとみんな羨ましがるだろう。
スピードを出すと上半身が寒いので、綿入りの半纏を着たままで行く。部屋でくつろいでいる姿のまま、じゃあそろそろいくか、とふわりと浮かび上がるのだ。

「学校に着いたらこたつはどうするの?」
と夫が聞いた。
「浮かせたまま、体育館裏の柱にでも繋いでおくかな。どっかいかないように。」
繋がれて、健気な犬のように下校時間を待つこたつを想像すると可愛くて愛おしかった。

大人になった私はというと、夫婦でインテリアにこだわっているので、冬でも絶対にこたつは使わない。
そういうわけでこたつは、暖房器具ではなくイマジナリーペットという位置付けになった。

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