次世代AIアシスタント「Claude」のお手並みを拝見させていただこう
AnthropicのAIアシスタント「Claude」が日本でも利用可能となり数日が経ちましたが、おそらくまだ使っていないという人が多いのではないでしょうか。Claudeでできることを一通り(全てではないですが)テストしてみたので、結果を共有します。一部、ChatGPTとの比較もありますので、Claudeの性能が気になっている方は是非ご覧ください。
質問への回答
基本的な事実の確認
こういった質問は得意ですね。日本語でもちゃんと回答できています。
これは少し難しかったようです。日本の歴史や人物についてはまだまだですね。
因みに、ChatGPTも「坂本龍馬は近藤長次郎らによって暗殺された」などとでっち上げるので、日本の歴史や人物についてはまだ難しいようです。
複雑な質問
悪くないですが、少々モヤっとする回答ですね。これに関しては、ChatGPTの方が詳細な回答をくれます。
意見・感想
AIモデルは意見や感情を持たないので、一般的な情報をもとに生成されるわけですが、ちゃんと人間ぽい口調で述べていますね。偏りがなく的を射た意見です。
返信メールの作成
おしい!「山田様」と自分宛になってしまっているので、宛名と送信者名は指定した方が良さそうです。それ以外は指示通り作成できているし、敬語も自然なので十分使えるレベルです。
因みに、ChatGPT (GPT-4) の回答は:
完璧。
物語の創作
ストーリー良し。文章も自然。日本語でこれだけ書ければ申し分ないでしょう。また主人公の名前が「アキラ」なところにセンスを感じます。
歌詞の作成
良いか悪いかは別として、それっぽい歌詞になってます。情景や展開を細かく指定すれば良いものができそうです。
テキストの要約
(途中省略)
出典:大規模言語モデル | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)
約1500文字の記事が230文字程度に要約されました。出力の文字数を指定していないにも関わらず、かなり思い切った要約をするなあという印象。しかし、ちゃんと重要なポイントは押さえています。
英語テキストの翻訳
出典:Anthropic \ Introducing Claude
かなり良いと思います。細かいことを言えば「パーソナリティ」や「トーン」は、「性格」「口調」のように訳してほしいところですが、全体的には概ね良好です。DeepL、Google翻訳、ChatGPT、そしてClaudeもまた使える翻訳ツールとして仲間入りしました。
コーディング
ClaudeはPythonが最も得意とのことですが、あえてJavaScript(Reactを使用)で試してみます。
(コード省略)
ソースコード:Contact Form UI with React and Tailwind CSS generated by Claude
クール!シンプルだが素人っぽさのない洗練されたデザイン。これでいい。いやこれがいい。
コーディングはあまり期待していませんでしたが、想像以上でした。もう少し色々試してみる必要はありますが、一発でこのクオリティのものが作れるなら十分使えると言っていいでしょう。
算数・数学
算数
OK.
代数
OK.
確率
OK.
単に答えを出力するのではなく、解答までの道のりを書いてくれるのでわかりやすいですね。優秀な家庭教師です。大人の学び直しにも良いです。
ドキュメントのアップロード
PDFファイル
素晴らしい。しかも内容の解説までしてくれました。
HTMLファイル
できてます。エディタで開かずとも確認できるので便利ですね。
まとめ
個人的には、文章力、内容の正確さ、レスポンスのスピードなどどれも満足いくもので使いやすいと感じました。無料プランにファイルアップロード機能があるのもポイント高いですね。今後数ヶ月間でさらに多くのことが共有されるとのことで楽しみです。
ChatGPTとの比較が気になる人が多いと思いますが、正直かなり難しいです。というのも、例えば、ChatGPT/Claudeに同じ質問を3回しても、3回とも同じ答えが返ってくるとは限りません。また、質問を少し変えただけで回答が大きく変わる場合があります。なので、数回、数パターン試しただけでは、正確な比較にはなりません。
というわけで「ChatGPT vs Claude」のような比較の記事を信じてどちらを使うか決めるのではなく、実際に使ってみることをお勧めします。