誰かの手を借りてみんなで犯罪に立ち向かう憧れの仕事
所属/静岡県内交番勤務警察官 Aさん
取材/浜松学院大学 地域共創学科 3年 吉山
目的意識を持って安心安全に
私が行っている業務は、主に各種事案対応と防犯活動と、市民の方への対応です。通報が入ればすぐに現場に駆け付け、市民の方が落し物の相談に来たら、その対応をしています。事業を進めていく上で、常に心掛けていることとしては「市民の立場に立ち、常に笑顔で対応することと決して偉そうにしないこと」。また、目的意識を持つことを重要視しています。私の目的は、「県民が安全安心に暮らせる街づくりをすること」です。「自分が何のために働いているのか」という初心を忘れずに、地域の治安を守るために働いています。
泣きながらお礼を言ってくれた人がいて
警察に入って1年目のときに事案対応で何もできずに、怒られたことがつらいかったです。これまでで一番つらかったのは、浜松駅付近で泥酔者を保護したときに、保護した人が酩酊していて、嘔吐物を掛けられて服がベトベトになったときがですね。その時の上司が一言・・・「この仕事では普通にあることだ」とフォローしてくれました。 この仕事は、そういったつらいこともありますが、嬉しいことの方が多いですね。いろいろな通報があって、困っている人、不安に思っている人の原因を解消することができ、お礼を言ってもらえたときは、自分の努力が認められたと嬉しく思いました。最近でも、盗まれてしまった自転車を一緒に探して発見された時、泣きながらお礼を言ってくれる人がいました。
公務員はお堅い仕事と思っていましたが・・・
一緒に働いている人は、もうすぐで定年退職の人とか、高校を卒業したばかりの人とかいろいろな人がいます。厳しい人もいますが、一緒に働いていると「仕事に一途に取り組んでいる」と感じますね。そういった人たちと働いていく中で、悪い意味ではなく、自分は「一つの駒」。「事案の解決のため、犯人の検挙等のためには何をする必要があるのか、その中で自分ができることは何なのか」を常に考えています。1人だけで戦っているのではなく、誰かの手を借りてみんなで犯罪に立ち向かっていると感じます。いろいろな人がいますが、ほとんどが自分を気に掛けてくれる良い方ばかりです。就職する前は、公務員ということで、お堅い仕事だと思っていました。しかし、上司がとてもいい人ばかりで仕事場にすぐに馴染むことができました。
責任感と隣り合わせの憧れの仕事
私は、公務員に魅力を感じたのではなく、警察という仕事に魅力を感じましたね。地元の困っている人や地域の手助けになりたかったので、地元に治安維持という形で恩返しをしたいと思いました。あと、憧れたのは・・・警察官の制服のカッコ良さです。 警察という身分があると、職務の中で法律に基づいた権限が与えられて、自分のできることが広がります。他の仕事ではできないことを経験できる機会が多いのも特徴です。県民の税金によって警察が維持されているので、常に何事にも対しても責任感を忘れずに仕事を続けていきます。
(写真はすべてイメージ)
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