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【特別区】面接カードの注意事項8選!書き方のキホンを伝授!

今回は、特別区面接カードの注意事項8選というテーマで書き方のキホンをお伝えしたいと思います。

前回の記事においては皆さん方に対して、特別区の面接カード一体いつ書けばいいのか?あるいはいつ出せばいいのか?こういったことについてご案内しました。まだ見てませんという方は下記にリンクを貼っておきますので、ぜひこちらからご一読いただければと思います。

今回の記事においてはその内容を踏まえつつ、実際に面接カードを書き上げていく際にこういったことは注意してくださいということを、8個皆さん方にご案内していきたいと思います。これらについて意識するだけでもきっとしっかりした内容に仕上がってまいりますので、ぜひ今回の内容を参考にしていただければと思います。

ちなみに今回皆さん方にご案内する内容については、元特別区職員で現在は公務員試験の講師をしている森田りさ先生の書いた記事を一部抜粋した内容となっております。記事の全文をしっかり確認しておきたいという場合には下記にリンクを貼っておきますので、ぜひこちらからご一読いただければと思います。


①字数

注意点の1つ目が、字数についてです。

特別区面接カードにおきましては、各設問250字まで記入できる形になっています。だいたい何文字書けばいいんだろう?というのがやはり第一に気になるところだと思うんですけれども。

ぜひ皆さん方にあっては、240字以上は最低でも記入していただけるといいかなと思います。可能な範囲で250字いっぱいですね、このくらいを書いていけるといいのかなと思います。

というのは、240字未満という形になってまいりますとどうしても、多少スカスカかなとかまだ書けるのになという、そういった空白感が多少目立つ形になってまいります。

ですのでそういったことのないように、可能な範囲で構いませんので240字以上書いていこうかな、そういったマインドセットでぜひ記入していただければと思います。

②文章表現・文体

2つ目が、文章表現・文体の統一であります。ここで「文章表現」といったときには様々なものが挙げられるんですけれども。

分かりやすいところでいうと、例えば皆さん方「こども」という言葉をイメージしてみてほしいんですけれども。漢字2文字で「子供」と表記する場合もあれば、ひらがなを使って「子ども」という形で表記することもあると思うんですよ。

どちらでも構わないにせよ、どちらも混在しているという形になってくるとどうしても文章として締まりがない形になってしまいます。

特にこの文章の表現等につきましては、行政文書では非常に細かくチェックされるところでもありますので、公務員の方はそういったものに対して普通の人よりもすごく敏感なんですね。ですので、皆さん方が書いた文章についてそういった表記の混在が見られると、うーんという形で少し引っかかる人が多かろうと思います。

ですのでぜひ皆さん方にあっては、使う言葉や表現についてはしっかり統一してほしいと思います。

文体については端的に申し上げますと、「だ・である調」なのか「です・ます調」なのかをしっかり統一してほしいということですね。

どちらが正解ということではないんですけれども。例えば設問1では「だ・である調」だったのに設問2で「です・ます調」という形になってくると、これどう見てもちょっとおかしいな・ざらつくな・違和感が残るな、そういう形になってしまいます。

ですので繰り返しになりますけれども、ぜひ皆さん方にあっては「だ・である調」で書くのか「です・ます調」で書くのかどちらか一方に統一してほしいと思います。

その上で一応申し上げておきますと、私の場合は特別区経験者採用の受験でしたけれども、記入するときは「です・ます調」で基本的には統一していました。実際私がこれまで指導してきた特別区Ⅰ類あるいは特別区経験者採用の受験生どちらにおいても、基本的には「です・ます調」で書く方のほうが圧倒的に多いです。

ですので皆さん方も、"迷ったときには「です・ます調」"そういったイメージで書いていただけるといいかなと思います。

③エピソード時期

3つ目が、エピソードの時期についてです。

各設問においては当然、自分自身のエピソードを書くことになると思うんですけれども。そのときにはぜひ可能な範囲で構わないので、時系列がより直近のエピソードを採用していただければと思います。

具体的に申し上げますと、例えばこれを見ている方の大半がおそらく大学生の方だと思うんですけれども。大学生の方であれば、各エピソードは基本的に大学における話を採用するのがベターだと思います。

すなわち、例えば高校時代の話とかあるいは中学時代の話とかそういう話じゃあなくて、基本線としては大学生なのであれば大学時代のエピソードを優先的に書きましょうということであります。

あるいはこれを見ている方の中には、場合によっては社会人の方もいると思いますけれども。その場合には、もちろん大学時代のエピソードをすべて採用してはいけない・NGだということまでは申し上げませんけれども、基本線としては社会人なのであればやはり社会人経験を優先的に選んでいくというのが望ましいかろうと思います。

と申しますのも、例えば今社会人なのに社会人時代のエピソードが出てこなくてほとんどが学生時代の話という場合。面接官はどう思うのかというと、社会人としての仕事ちょっとイマイチなのかな?とか、あんまり頑張ってないのかな?とか、そういったイメージを持たれることにもなりかねません。

あるいは大学生の方の場合には、大学生なのに書いているエピソードが大学時代のものではなくてほとんどが高校時代のものだったとすると、大学時代に打ち込んだものとかあまりないのかな?とかそういったイメージにつながりかねませんよね。

ですのでそういったことにならないように、基本線としてはより直近のエピソード、時間軸が近いエピソードを書いただきたいなと思います。

④結論ファースト

4つ目が、結論ファーストであります。どういうことかを説明するために、ここでは具体的な設問を引用しながら皆さん方に紹介したいと思います。まずは昨年の設問内容をご覧ください。

【面接カード 質問項目2】
あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。(250字以内)

【特別区】面接カードの書き方を記入例とともに徹底解説!より引用

この場合の結論ファーストって何?といったときに、要するに記入する文章1行目のところにズバッと「〇〇という経験です」というのを入れ込んでほしいんですよね。

どうしてかというと、そこの部分に「これからこういう経験を挙げていくからね」「こういう経験について説明していくからね」という文章が入っていれば、「なるほど、ここからそういう話が始まるのか」という風に面接官は心理的な準備をすることができますよね。

ですけれども、こういう経験の話をしていくからねというある種の予告がないと、一番最後まで文章を読まない限り何の話なのかが分からなくなってしまいます。皆さん方も、結論からズバッと「こういう話をしていくからね」という文章のほうが読みやすいなって思いませんか?

ということでもありますので、もちろんケースバイケースではありますけれども、基本線としては設問への回答は結論ファーストで、1行目のところにズバッと「これです」とか「こういう経験が挙げられます」とかそういったものを記入していただきたいと思います。

⑤シンプルさ

5つ目が、シンプルさであります。

すでにご案内のとおり、皆さん方が実際に回答することになる設問は250字以内という文字数の制約条件が課されています。

250字って実際に書いてみると分かるんですけども、あんまり細かいこと書けないなと感じると思うんですよ。要するに250字っていうのは文字数制約が結構キツイよね、と。だからあんまり書くことができない。

じゃあ何が重要になるのかというと、本当に自分が伝えたいことだけを書いてここで書かなくてもいいかなという情報、要するに不要かもしれないなという情報は大胆にカットすることがすごく重要になります。

ですからね、これ不必要かな?入れなくてもいいかな?っていう情報は迷ったときには削っていく。そういったマインドが非常に重要になってまいります。

シンプルに自分が本当に伝えたいと思う情報だけを書いて、残りの部分、補足だったりとか、まぁこういうのも本当は伝えたかったんだけどなという情報については、面接に入ってから口頭で面接官に伝えていくというのが一番ベターかなと思います。

あれもこれもという形で入れていくと、結局何一つ重要なメッセージを伝えることができないという形で終わってしまいますので、本当に重要な内容だけに絞り込んだ上でシンプルな内容を意識してほしいと思います。

⑥一貫性

6つ目が、一貫性であります。これは、実際に面接カードに書く内容と書かないエピソードとの整合性・つながりのことをイメージしていただければと思います。

例えばなんですけれども、皆さん方が面接カードの各設問のところでは「部活動についてゴリゴリに頑張ってきました」という話を書いたとするじゃないですか。なんとなくウケが良さそうだと思ってね。

で、なんですけれども。面接に入ってからは面接カード以外のことも当然たくさん聞かれることになるわけですよね。

そのときに、皆さん方が部活動の話に一切触れてなかったとするじゃないですか。そうなると、やっぱり面接官としてはどうしてなのかな?って感じると思うんですよ。

すなわち「面接カードを読んだだけだと、この人どう考えても部活動をすごく一生懸命やってきたタイプに見えるんだけど、なんか話聞いてみるとあんまり部活の話そんなに出てこないな」ってなると、本当に部活頑張ってたのかな?とか、やっぱりちょっとどうなのかな?という感想を持ってしまうと思うんですよ。これが一貫性・整合性という話なんですよね。

すなわち皆さん方は、もちろん面接カードを書くときには面接カードにどういう内容を書くのが一番ウケがいいのかな?とかそういったことを考えると思うんですけれども。

でも面接でのやり取りでは、基本線としては面接カードを中心としつつもそれ以外のこともたくさん聞かれるわけです。だから、面接カードに書かない内容と実際に書くことになる内容がしっかり一貫性があるのか・整合性がとれているのか、そのあたりを意識していくことが非常に重要になるんですね。

ですのでぜひ皆さん方にあっては、「面接カードに実際に書く内容」と「書かないんだけれども用意しているエピソードトーク」について整合性がとれているのか・一貫性があるのか、そのあたりについても注意してほしいと思います。

⑦他のエピソードとの比較

7つ目が、他のエピソードとの比較であります。

各設問を考えていくときには、自分にとって「まぁ基本的にはこのエピソードが一番イイよな」と思うものがやっぱり各々あると思うんですよ。設問2ではこれをブチ込もうとか、設問3ではこれかなとかそういったものがあると思うんですけども。

これが一番だなと思ってもぜひですね、粘りに粘って他のエピソードも考えた上でそれとしっかり比較をしてほしいと思います。

というのはですね、自分が最初に思い浮かんだエピソードというのはやはり思い入れがあったりそういうものだとは思うんですけども。

あとから出てきたエピソードのほうが結果としては、なんとなくこれ面接官からのウケがいいんじゃないかとか、より面接官にとって聞いたときに内容をイメージしやすいんじゃないか、というものが結構あるんですよね。

というのは、実際に特別区受験生を指導していると、最初に受験生が「こういうのを書こうと思ってるんですけど」というのを持ってくるじゃないですか。私のところにね。それを見た上で「他にエピソードってないですかね?」という形で差し返すんですよ。

で、もう1回「こういうのも実はあるんですけど」という形で持ってきたものを見てみると、こっちじゃないですか!?っていうものが結構あるんですよね。

すなわち、最初はこれだと思っていても、あとから出てきたものとしっかり比較してみるとそっちのほうがいいじゃん!あとから出てきたもののほうがいいよね、ということも往々にしてあるんですよね。

ですからぜひ皆さん方にあっては、自分がこれだ!と思ってるエピソードだけじゃあなくて、他のエピソードを自分なりにないかな?と思案してそれらと比較をした上で、このエピソードでいこうというのをしっかり選んでいただきたいと思います。

⑧第三者による最終チェック

8つ目が、第三者による最終チェックであります。ぜひ皆さん方にあっては、特別区に回答内容を提出する前に自分以外の人に文章を読んでもらって、しっかりチェックを受けてから提出していただきたいということであります。

なぜこの第三者によるチェックが必要なのか・重要なのかというと、特別区においては面接カードの提出後、すなわち特別区に回答内容を送ったあと一切内容を修正することができないからなんですね。

この場合にもしも誤字脱字が文章にあったりとか、文章・文体などについて表記が統一されてなくて混在してたりとか、そういったものがあるまま提出してしまったときにこれを修正することができない。すなわちそういったイマイチな内容のまま面接カードとして使われてしまうということになるわけですね。

でもやっぱりそれは避けたいじゃあないですか。でも往々にして、そういった誤字脱字とかあるいは一般にエラーミスというのは自分では気づけなかったりする。だからぜひ申込・提出をする前に第三者にしっかりチェックをしていただきたいと思うわけです。

それはですね、予備校とか私のようなプロの講師ではなくても構わないと思います。自分の親しい友人・知人あるいはご家族に読んでもらうのでもいい。

でもいずれにしても、やっぱり第三者からのチェック、すなわちダブルチェックが入るのと入らないのとではミスやエラーが発生する頻度がかなり変わってまいります。ですので面倒くさいかもしれないんですけれども、提出する前には絶対に最終チェックを第三者にしてもらうことを忘れないでほしいと思います。

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