福岡県庁経験者採用の対策方法を解説します。
福岡県庁は人気の自治体のひとつですが、経験者枠での採用人数が多くなった結果、倍率は低下傾向にあります。
試験内容をしっかりと把握し、十分に対策をすれば、合格も夢ではありません。
ぜひ参考にして、合格を勝ち取ってください!
ちなみに、「福岡県庁には魅力を感じてるけど、公務員への転職を迷っている…」という方には下記の記事もオススメです。
受験資格
中途採用者に様々な条件を課す自治体もありますが、福岡県庁経験者採用の受験資格はそれほど複雑ではありません。
主な条件は次の2つです。
ここでいう「職務経験」とは、会社員、自営業者、公務員等として6か月以上継続して就業していたこと(1週間の所定労働時間が30時間以上のものに限る。)をいいます。
また、青年海外協力隊として海外に派遣されていた期間も職務経験に含めることができます。
職務経験として公務員の経験もOKなので、現在他の自治体で働いていて転職を考えている方も受験可能です。
ただし、現職が公務員だと、
「公務員からの転職だと不利になるのかな…」
と気になっている人もいるかもしれません。
そんな方に向けて、下記の記事では公務員から公務員への転職について詳しく解説しています。
公公転職を考えている人は是非読んでみてください!
試験日程
福岡県庁経験者採用は例年6月に試験案内・申込書の配布が開始され、8月に1次試験、10~11月に2次試験が行われます。最終合格発表は12月中旬頃です。
ここでは大まかな採用内定までの流れを確認しましょう。
ちなみに、福岡県庁と試験日程が被らない「オススメの併願先」について下記の記事で解説しています。
倍率・難易度
福岡県庁経験者採用はここ数年採用人数が増えており、倍率が劇的に低下しています。
また、そのことに油断して十分な対策なしに受験する社会人も多いため、実質倍率はさらに低いと考えられます。
1次試験の内容と対策方法
1次試験の内容は次の通りです。
教養試験
福岡県庁経験者採用の教養試験は、オーソドックスな内容で難易度もそれほど高くありません。
対策は、「地方初級(高卒程度)」の過去問題集を徹底的に解くことがベストです。
一般的に、公務員試験は、過去問やほかの試験区分の問題を参考に作成されることが多いので、過去問対策が非常に有効です。
なお、教養試験対策の進め方とオススメ参考書を下記の記事で紹介しています。
論文試験
論文試験では、与えられたテーマについて、自分の経験をどう生かせるかを交えて論じます。
実際に過去問を見てみましょう。
自分のこれまでの職務経験をアピールしつつ、それを福岡県の行政でどう生かせるかを述べることが求められます。
論文試験は、教養試験と比べて対策がしづらいと感じる方も多いようですが、公務員試験の論文は「型」を覚えて書く練習をすることで非常に書きやすくなります。
下記の記事では職務経験論文の書き方と例文を紹介しています。
2次試験の内容と対策方法
では次に、福岡県庁経験者採用の2次試験の内容をチェックしましょう。
論文試験
一般的な課題に対する理解力や表現力等が問われます。
実際に過去問を見てみましょう。
福岡県の現状と課題について、どのような取組が必要かを論じる必要があります。
1次試験の職務経験論文と異なるのは、「一般的な観点から述べる」という点です。
自分の経験や主観を中心にしてしまうとマイナスになるので注意しましょう。
また、必要な取組を述べる際に注意すべき点が2点あります。
まず、法令の改正や制定が絡む取組は望ましくありません。
法令を変えることで強制的に問題を解決することが現実的ではないからです。
2点目として、補助金や給付金など、予算が掛かり過ぎる取組を述べるのも好ましくありません。
多くの予算があれば理想的な取組は可能かもしれませんが、現実には自治体の財政は厳しいものです。「予算があればよい」という論旨では、受験生の創意工夫を評価することはできません。
法令や予算など制約のある現状の中で、いかに工夫した取組を提案するかが問われていることを覚えておきましょう。
人物試験
人物試験としては、個別面接、集団討論及び適性検査が行われます。
職務経験の確認もされると考えられますので、自分のこれまでの経歴・経験についてわかりやすく簡潔に答えられるようまとめておきましょう。
また、「福岡愛」をアピールしたいところでもありますので、自分がいかに福岡に愛着を持っているかを示す具体的なエピソードを用意しておくことをお勧めします。
面接試験のコツ
面接試験対策では、忘れてはいけないコツがあります。
「福岡県庁が求める職員像」を把握し、自分がそれにマッチしていることをアピールすることです。
大学の推薦入試でも「求める学生像(アドミッションポリシー)」に合致しているかどうかが重要視され、受験生はしっかり対策をしていますが、公務員の社会人採用試験受験者は、意外とこの点を見落としがちです。
逆に言えば、「求める職員像」をしっかり把握して対策をすることで、ライバルに大きな差をつけることができる、ということです。
福岡県庁の「求める職員像」は次のように示されています。
これをしっかり頭に入れましょう。
ただし、「求める職員像」をただ丸暗記しているだけではあまり意味がありません。
自分がこの職員像に合致していることを、「過去の具体的なエピソード」を用いてアピールする必要があります。
その点をしっかり考え、準備しておきましょう。
集団討論
集団討論では、課題に対してグループとしての結論を出すことを求められます。
過去問を見てみましょう。
このように、時事テーマが出題され、グループとしての結論をまとめることが求められます。
普段から時事問題についての情報収集をして自分の意見を持っておくことと、他者と協働して課題を解決するコミュニケーション能力を身につけておくことが必要です。
付け焼刃では対応が難しいので、早い時期から新聞やニュースでの情報収集を心がけ、集団討論の練習も重ねておきましょう。
終わりに
福岡県庁経験者採用の対策方法について解説しました。
福岡県は全国的にも注目されている魅力的な自治体です。合格すれば社会的にも経済的にも安定した生活が送れることでしょう。何としても合格したいですね!
この記事をチェックしたあなたは、すでにライバルを一歩リードしています。
やるべき対策をしっかりとやり込んで臨み、ぜひとも合格を勝ち取ってください。
健闘をお祈りしています!
ちなみに、福岡県庁と並ぶ「超オススメの転職先」である特別区(東京23区)の経験者採用について下記の記事で解説しているので、今年度の転職を考えている方は是非お読みください。