棋譜添削 相振り飛車

棋譜はこちら↓


34手目の局面


相手が銀冠へと組み換えて来た局面。本譜は6筋から攻めていきましたが、銀冠の急所は8筋の玉頭です。
盛り上がって受けて来た部分を争点にして攻めていくといった感覚ですね。

では具体的にどう攻めていけばいいかというと、シンプルに棒銀が分かりやすいです。
75歩から76銀、85歩といった攻めで銀交換を狙いましょう。

銀交換したら玉頭の拠点を更にゴリゴリと攻めていきましょう!

この一連の流れを銀冠に組まれたらまずイメージしてもらいたいです。


57手目

ここはまず47歩成となっても同銀引と取れば問題無いことに注目しましょう。つまり1手の余裕があります。

桂馬を成り捨てたり、角の打ち込みでリードを奪えないか時間を使って考えたいところです。

ここでは52角打が攻めの一手。34の角成や場合によっては63の金ぶっちを狙っています。



65手目

これはただ大駒を追っているだけの手になってしまっています。
桂馬で飛車の利きを遮る働きも無くなってしまったので微妙ですね。

本譜は桂馬を跳ねてから角を打ちましたが、桂馬を跳ねる前でも角を打てなかったかが重要です。
桂馬を跳ねるのであれば、「飛車が動くことで角打ちの隙が生まれる」のような理由付けが必要だと思います。

大駒に当てるだけの手は悪手になりやすいです。大駒が逃げることでより働かせてしまう可能性があります。

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