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ハロー、絶望。それも全部わかってる。

「ごちゃごちゃした感情を全部まとめて引き受ける、マカロニえんぴつです」


2020年1月12日(日)
マカロニえんぴつ

マカロックツアーvol.8
~オールシーズン年中無休でステイ・ウィズ・ユー篇~

at マイナビBLITZ赤坂


新年一発目のライブはマカロニえんぴつのツアーファイナルへ。前回のツアーファイナルは5月12日だったので、あれからちょうど8ヶ月。

9月にリリースしたミニアルバム『season』のツアーということでしたが、いや、ちょっと驚いた。偉そうなことを書くつもりではないんだけど、この8ヶ月のマカロニえんぴつの伸びっぷりがすごい。前回のリキッドのツアーファイナルからさらに一段仕上がったバンドのライブでした。



1曲目はマクドナルドのCMソングとして書き下ろされた『青春と一瞬』。はっとりくんのギターだけでサビから入るアレンジ。

1年前くらいはライブの後半にかけてはっとりくんの声の調子が良くなっていく印象だったんですけど、今日はサビの引き語りからのスタートで、その歌声がすっごく良くて。思わずその歌い出しににやりとしてしまいました。


『トリコになれ』『レモンパイ』と続いて、リリースツアーということで『season』から、ギターよっちゃん作曲の『恋のマジカルミステリー』。

9月にリリースされたミニアルバム『season』はメンバー4人がそれぞれ作曲した曲が収録されているんですが、今までと違うマカロニを感じられてとっても良いです。音源よりもライブで聴く方がさらに良さが伝わってきました。

曲順ばらばらで書いてしまうけど、特に今までのマカロニとは違う一面を持っている曲って大ちゃん作曲の『TREND』だとわたしは思っていて。その『TREND』がライブで聴くともう凄いんですよ。ああ、マカロニえんぴつって新たな武器を身に付けたんだなあってゾクゾクする。
まだわたしたちの知らない表情があるんでしょう?他にどんな表情を見せてくれるの?って期待が膨らんじゃう。

歌詞が「トレンドになんて」で終わるんですよね。まさにアルバム名である『season』の「"旬の音楽"って腐ることが前提みたいで嫌だから、年中愛される音楽を」の意味をやや皮肉混じりに歌っている感じが最高。

大ちゃんが作曲した曲、今後も聴きたいなあ。期待。


「リリースツアーと言えども新旧の曲をバランス良くやりますよ」とはっとりくんが言っていたけれど、いつの間にか曲数すごく増えていたんだなあ、と。『鳴らせ』も『零色』もやらないのか。代表曲と言える曲が次々に生まれているからなんだね。長いことファンをやっているとやっぱりその部分はちょっぴり寂しい。ちょっぴりね。

「久しぶりの曲やります」から始まったのが『幸せやそれに似たもの』だったの嬉しかったなあ。noteに何度も書いてきているけれど、はっとりくんの歌詞が本当にとても好きなんです。その中でもこの曲の出だしの歌詞がとびっきり好き。

よれたシャツの裾を掴んで
「ありがとね」って言われたけど
僕はちょっと馬鹿だから
それがさよならだって気づかなかった

新譜リリース時にTwitterに投稿しているセルフライナーノーツからも感じる文才。はっとりくん、いつか小説とか書かないかなあ。ほら、尾崎さんみたいに。

…時を戻そう。(はっとりくんも使ってた。笑)

『幸せやそれに似たもの』は途中でソロ回しもあって、この曲で入れてくるのか!とドキドキしました。前回は『働く女』でしたね。



2019年はマカロニえんぴつにとって飛躍の年だった。

1月20日のGIANT LEAPではゲスト枠での出演をし、
2月16日のTALTOナイトではトリを任され、
4月18日には髭男×HYとともに初のホールライブをし、
5月12日はリキッドルームでのワンマンライブ
5月18日は『青春と一瞬』MV試写会が行われ、
9月22日は憧れのGRAPEVINEと対バンをした。

上記はあくまでもわたしがnoteを書いたライブ(イベント)だけだけど、これ以外にも各地のフェスへの出演、CMソング、ドラマ主題歌、バズリズム出演など、一気に「マカロニえんぴつ」の名前が知れ渡った。

「2019年はあこがれに近付けた」とはっとりくんが語ったあとで披露された『あこがれ』はまさに今のマカロニえんぴつで聴けることが嬉しい1曲でした。はっとりくんの歌い方に熱が篭っていてグッときた。


本編ラストは『ヤングアダルト』。

前回のツアーファイナルで初披露だったこの曲は8ヶ月で大きく育っていた。リキッドで聴いた時からすごく好きだったけれど、今日ブリッツで聴いた『ヤングアダルト』は全身の隅々まで沁み渡って響いた。

ハロー、絶望
こんなはずじゃなかったかい?
でもさ、そんなもんなんだよきっと

心地よいテンポで歌われる「ハロー、絶望」は救いの言葉なんかじゃない。だけど、この曲には痛みだけじゃなくて優しさが備わっている。

どうして解ってくれない?いつかは、もしかしたら、って期待していた気持ちはどう処理したら良い?
ああ、人生面倒くさい。生きていくのって面倒臭い。

そんな気持ちに対して「うん、分かってるよ」と寄り添ってくれるのがマカロニえんぴつの音楽だ。いつだって、必要な時にわたしたちの逃げ場所になってくれる音楽だ。



アンコールでは4月1日に約2年ぶりとなるフルアルバム『hope』のリリース発表、そしてそれに伴う全国ワンマンツアーの発表、さらにアルバムから新曲『恋人ごっこ』を披露。

『恋人ごっこ』って曲名からしてもう好き…って思っていたら案の定好きでした。歌詞をしっかり読みたい。MV作るのかな、観たいなあ。缶コーヒーで乾杯、とかまたしても好きなフレーズがいっぱいありました。

始まりがよっちゃんとけんけんの低音ボイスでの「ひーふーみーよー」だったのはびっくりしたけど。笑



2020年も引き続きマカロニえんぴつに期待大です。
昨年はバインとの対バンを叶えたことですし、今年は民生さんとの対バンがあると良いなあ。ああ、早くまたマカロニちゃんが観たい。

…まあ、今月末に早速もう一回観るんですけどね。

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大麦こむぎ
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