自分たちの力は遠くまで及ばない
ここ最近色んな動画を観る中で、支援ビジネス、支援詐欺のテーマに出会った。
その動画では、国際支援の現場において、中抜き、騙し、が横行してしまって実際に支援が必要な人たちに届いてない。状況が良くなっていかない、というようなものが扱われていた。
例えば、孤児院ビジネスといって、スラムの子たちを一時的に集めて孤児院ぽく作って、お金をもらい、子どもたちには一銭も行き渡らない、というようなこともあるようだ。
それを聞いて、思ったことを書いてみようと思った。
結論からいうと、自分の支援は遠くまで及ばないよね、ってこと。
1.これはシステムの問題である
個人的な感想を言うと、まっすぐに支援する人たちと同じように、詐欺をする人、中抜きで儲ける人がいるのは当たり前だと思う。文化も違えば、その人たちも貧しかったりするし、たぶんその人たちを個人批判しても何も良くならない。
まぁ、友達にはなれないけどね
どこにでもいるよね?っていう。
いわゆるNPOやNGOのなかで、ビジネス色がどんどん強まっていくのも、まぁそりゃそうだよねっていう。結局多くの人はお金が欲しいし、楽に稼ぎたい。国連関連の団体だって、どこにだって、変な人はいるもの。そんなの今までの歴史が証明してる。
つまり、地球の裏側にお金を送ろうったって、知らない誰かに託した時点で、よくよく考えたら届くはずがないだろう?ってこと。
何となくちゃんとしたところに預けたら届くと思ってた自分が、甘い。
システムをよく理解してなさすぎたんだろう。
2.自分が手を差し伸べることができる人は限られている
一方で、隣にいる人を助けるのは比較的簡単である。物を手渡しても良いし、アドバイスをすれば良いし、お金を渡しても良い。もちろん、複雑な問題となると、支援は困難なものとなるけれど、そこに距離的な問題は、ない。
距離的な問題が、誰かに預けるということを引き起こす一因になる。
だから地球の裏側にいる人を本当に確実に支援したいなら、本当は地球の裏側にいかなきゃいけない。でもそしたら、今隣にいる人を支援することはできない。二者択一。どっちもは無理。
でも、実はこんなもんなんじゃないか?
ある人間の影響力って?ってこと。
インターネットがあって、交通があって、世界中の情報が集まり色んなことを知ることができるようになった。地球の裏側で信じられないことが起こっていることも知った。
たくさんの人が亡くなって、傷つけられて、苦しんでる。
昔はそんなこと誰も知らなかった。
そして、人間だから、優しい人たちはそれを知って心苦しくなった。何とかしてあげたい、と思うようになった。
その気持ちに、群がる人が確実にいる。自分の気持ちや預けたお金や物は、その場所に届かないかもしれない。
たくさんのことを知ることができることで、自分に影響力があるように、錯覚させられているだけで、ほんとはそんなことないんじゃないか?
現状のテクノロジーやシステムでは無理だろう?
誰かに過信させられてるのではないか?
誰にとは言わないけど。
少し陰謀論の匂いがする。
最近はそんな気がしてる。
それだったら、まず近くにいる人から支援したらどうだろう?ってことを考えた。
地球の裏側よりは、着実に届くと思うんだよね、
想いも、物資も。