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万世本店、永久にあれ
万世本店が3月末を以て営業終了する
ミーハーな私、小紫はそんな便りを知ったとたん、これは行くしかと上方行が決まった悪友の門出祝いも兼ね、万世本店にて晩餐会を催すこととした。
悪友との再会
悪友との集合まで時間があったので、御茶ノ水で降り、湯島聖堂へお参りすることとした。
儒学発展の為、元禄三年に江戸幕府将軍徳川綱吉の命によって創建された。今ある建物のほとんどが関東大震災により焼失し、昭和10に再建された。雰囲気はやはり儒学振興の場とあってか日本国内にある多くの神社、仏閣よりではあるももの、建物は香港やシンガポールでみた儒教寺に近い気がする。
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いい感じに時間調整出来たら、秋葉原にて悪友と合流。早速、万世橋方面へ向かう。
お店には17時頃には着いたものの、既に多くの順番を待つお客さんが。20組以上先とのことだったので、受け付け表に名前だけ書いて再び秋葉原辺りを徘徊することとした。
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いざ喫食
気づけば辺りはすっかり暗くなり、受け付けからチラッと覗かせる中央通り沿いの夜景が味わい深くなっていた。
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残念?ながら、我々一行は内側のテーブル席に案内された。が、ここは大人しくお肉と真剣に向き合うと思えば良いのだろう。いや、いいのか?
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ご飯を選ぶと一緒に漬物と味噌汁がつくのが憎い。
肝心のお味であるが、お肉はナイフに力を入れずとも簡単に切れるほど柔らかい。ハンバーグの方は古典的な合挽の柔らかなもので、かと言って脂っこくない老若男女に愛されるものだ。また、パンの他にライスが選択でき、前者の場合はスープが、後者だと味噌汁と漬物がつくのも愛され続けられてきた秘訣であろうか?やはり、大和民族たるもの、コメがあると遺伝子レベルで安心するものだ。なお、中の人の場合、某合衆国にいた時に「ロブスターロールおいしー、うピョー」と言うほどの売国奴であったらしい…
お値段は約3Kと「ファミレス」にしてはそれなりにするが、和牛であることを考えると妥当なところではなかろうか。某立ち食いステーキ屋も同じ位する「しね」、解せぬ。スタンディングなら回転率いいから、還元しろよ!
Class Societyと万世
最後に、いきなり突拍子もないことを言うと万世本店は英国や倶楽部に行かずとも社会階級を味覚だけではなく視覚でも「味わえる」お子様の教育に相応しい場であったと小生は思っている。
私見ながら、日本という社会にいると良くも悪くも社会階層という名の構造に気付くことは特段、教育制度並びに謙虚な国民性(クソデカ主語)*1もあってか大学進学迄の期間の間にては難しいだろう。だからこそ、万世本店に連れて行って欲しい。階級という名の社会構造を視覚的に体感することは彼(女)らの灯台にきっとなるに違いない、知らんけど。
*1地方、特段農村部だと初等教育時から地主対農家の構図が出るとか出ないとか。
話を万世本店に戻すと、先に述べた通り、社会構造の鏡のようなフロア構成になっており、訪問時には既に閉店していた食事場が多くあった。詳しくはこちらのブログ記事から確認頂きたい。
本店が閉店してから半年後の今日、オレンジ帯の中央線からは変わらずもの家の殻と化した本店ビルが見える。そしてふと思ったのであった。
고기 만세, 만세!