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淡い恋心は辛くも楽しくもある

3連休は皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。
私はほとんど自宅で過ごしていました。久々にできた事としては、図書館に行って小説を借りたこと。大好きな作家の江國香織さんの「ぬるい眠り」を読んだ。

江國さんの小説は、淡く切ない恋愛ものがとても好き。女性目線で描かれた物語が多いのだけど、男性の私が読んでいると「女心ってこんな感じなんだな~」とか、「男性ではここまで感じないだろうな」って思いながら読むことができる。つまり、男女間での恋心の違いみたいなものが実感できるのだ。

ぬるい眠りではいくつかの物語が組み合わさった短編物語集。一番最初の物語を取り上げると、妻がいる既婚男性を好きになる女性の話。世間的には、不倫の部類に入るので宜しくないものだと思われるが、当事者の女性の既婚男性に対する好きという想いは、現実的にもあり得るもの。色んな男性と付き合っても、「やっぱりこの人のことが忘れられない」といった、全てが包み込まれる感覚。結果的には、女性自身から意を決して別れを切り出すのだけど、中々別れを受け入れることができない複雑な気持ち。

人の一生で出会う人の数ってどのくらいなんだろうか?
私も結婚して、子どもがいるけど過去に好きになり、願わなかった恋の相手を思い出すことがある。強烈に好きになる人って、大体5人以下くらいなのかな。沢山の人に出会う中で、記憶に残る数人の好きだった人はやっぱり自分にとって「忘れられない相手」なのかもしれない。

今となっては、もうその相手と恋をする事はできないが、もう一度過去に戻るとしたら勇気を持って告白しているだろう。自分の息子に投げかけるようだけど、「好きな人には想いを伝えること」。例え、振られたとしてもその瞬間は2度と訪れないのだから。後から思い出し後悔するくらいなら、恥ずかしい思いをしてでも自分の気持ちを伝える。

江國さんの小説を読んでいて、淡い恋を思い出した3連休。恋愛は良いこともあれば傷つくこともあるけど、それが人間的魅力につながる。

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