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子どもができると「一人の時間」は少なくなる。けどその代わり「生きがい」が増えるという話。
先日「かぞくはじめました」という映画を観た。
私も昨年に子どもが産まれたばかりで、家族の形について考える機会が増えていた。子どもができ家族が増えるに伴い、妻との関係性も恋人から「責任ある親」に変わったと感じていた。
恋人、夫婦、親と変わりゆく中で家族の捉え方も大きく変わっていく。
そんな自分の中での変化も感じていた時期であり、「かぞくはじめました」という
映画のタイトルに惹かれて観てみたのだ。
映画のあらすじに少し触れてみる。
現実的にはありえない話かもしれない。
学生の頃に恋人関係になっていた2人が結婚もしていないのにいきなり親になるという話なのだ。
背景としては恋人である2人の共通の友人夫婦が、ある日交通事故にあってしまい
子どもを残してこの世を去ってしまうのだ。
そして残された子どもを育てていくために、旧来から友人であった恋人関係の2人が親権を持ち子どもを育てていくことになる。
まだ結婚もしていない恋人関係の2人が友人の子どもを受け継ぎ、家族として育てていくのだから、急展開な話ではある。
この映画を観ていて感じたことは、恋人と家族の間には、「責任」の違いがあること。恋人同士の時って、相手のことも気になるけど、結局は「自分が中心」なのだ。デートなどで一緒に過ごす時間はあるけれど、相手の人生の一部を背負うまでは行かない関係性。
上手く行かないことあればお別れし、新しい恋人を見つけることができる。自分の人生の責任だけだからこそ、「自由」でもある。
それに対して、結婚や法律的な家族関係になると「自分以外の責任」も担うことになる。例えば子どものこと。夫婦関係のこと。恋人みたいに簡単に別れることはできない。お互いの家族のことまで考えなければいけない。
当然、「自分だけの自由な時間」というのは減るのだ。
(私も結婚して一番初めに感じたのは自由な時間が減ったこと)
映画の話に戻ると、恋人だった2人がいきなり家族になるのだから、
とてつもなく大きな変化だった。
子ども中心の生活になり、「自分自身に対して使う時間」が急激に減った。
お互いにイライラしたり、「こんなはずじゃなかった」と嫌気がさす。
そして、しまいには男性側は自分の仕事のキャリアを優先し、家をでてしまう。
残された女性は新たな恋人を作って暮らしていく。との流れになる。
しかし、お互いに忘れられなかったのは「子ども」と3人で過ごした時間。
大変ながらも協力して子育てをしていた時間。
自分の時間がなくなりながらも、子どもがいることで3人の絆は深まっていたのかもしれない。結局最後には恋人同士だった2人がよりを戻し、正式な家族となって暮らすのだ。
私はこの映画を観ていて、生きがいというのは「自由」と「責任」のバランスにより得られることもあるのだと知った。
一人のときであれば、殆どの時間が「自分のため」に費やせる。
やりたいことが自由にできるし、行きたい所にも制限なく行ける。
家族ができれば一人で決められていたことが、できなくなる。
パートナーや子どもの気持ちという制限が設けられる。
けど、制限がある中だからこそ、一緒に過ごす時間は当事者にとって思い出深く大切なものになるのかもしれない。
人はおとなになるに連れ段々と「他者」のために時間を費やしたくなる。
それは、先日あるスポーツ選手の会見を観ていてもそう感じた。
「昔はすべてが自分のためだった。けど、今は応援してくれているファンの方を喜ばせるため。自分以外の他者のために貢献していきた」
この言葉のように、自分以外の誰かのために時間を費やすことが生きがいにもなる。
私も子どもができてから休みの日も自由ではなくなったのは確かだ。
それでも、子どもは可愛いし、愛する家族のために仕事もプレイベートも過ごせるのは幸せなことだと思う。
自分の人生に自分以外に大切な誰かがいるということは生きがいになるのだ。
今日は映画を通して、「生きがい」について学んだ日だった。
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