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自分の”死生観”を考えることから、”自分らしい生き方”が見つかるのかもしれない。「エンド・オブ・ライフ」を読んだ感想

GW最終日は妻に時間をもらって読んでいた、「エンド・オブ・ライフ」を読み切った。初めてノンフィクション小説を読んだのだけど、実際の誰かの体験談を知るというのは自分の生き方にも少なからず影響がある。

「エンド・オブ・ライフ」では”命の閉じ方”を知る機会になった。
小説では在宅看護の話が中心に描かれている。終末期に携わる医療の方々のリアルな話。

誰しも平等におとずれるのが”死”である。
最近は死に方も自由に選択ができるので、最後まで本人の意志が尊重されることもあれば、本人の意志とは別に家族が選択権を持ってしまうこともある。

小説を読んでいて思わず考えさせれるのは「自分の死に際」について。まだ先が長いと思いたい年齢の身で、すでに死生観について考えるのもどうかと思うが、いずれ命がなくなるのだとしたら私達は自分の死に際をイメージしながら生きることが『自分らしく』生きることにつながるのかもしれない。

私が大好きな7つの習慣でも「死から逆算して生きること」の大切さが書いてあった。
たった一度きりの人生だからこそ、自分も含め大半の人が「自分らしくいきたい」と願うのではないか。
自分らしくとは、誰かに従って生きるのではなく、自分自身が主人公であり、自由に選択できる生き方。
食べるもの、友人、暮らす場所、結婚相手、仕事、部活、など生きていく中で自分が選んで過ごせる時間が結局は自分にとっても幸せな時間になる。

人生の最後の瞬間も選択できることのひとつなのだろう。(最後の選択になる)
大勢の人に看取ってもらうのか。家族のみに看取ってもらうのかも自分で選べる。
そして、「何を残していきたいか?」。
小説を読んでいて、自分が何を残していきたいのかが強く問われた。

私も自分に子どもがいる立場になった。自分が死ぬときに妻や身内、子どもに対してどんなことを残していきたいか。
小説の中でも、亡くなった人は生きている人に”何かしらを残していく”ことが書かれている。
この世の中に”その人自身”は存在しなくなるけど、その人と”過ごした時間””残した言葉”など、関わった人は自分の命が尽きるまで心に残り続ける。

そして、自分の死に際を考えるということは、「今この瞬間を一生懸命生きる」ことにもつながる。
私自身、今回の小説を読んでいて死生観を考えたときに、「いずれ死ぬのであれば今悩んでいることもちっぽけなもの」だと思えてきた。むしろ、小さなことで悩んでいる時間がもったいないし、対して自分に影響しないだろうと。

私は子どもたちに、「生きることの楽しさ」を伝えていきたい。
ときには生きていることが辛いと感じる瞬間もある。しかし、総体的に考えると楽しいものだということ。むしろ、自分が楽しいと思えるかが大事だということ。
生きることの楽しさを伝えるために、子どもと一緒に過ごす時間で、「私自身が楽しんでいる姿を見せる」ようにしていきたい。

GW最終日は「エンド・オブ・ライフ」を通して、自分の死生観について考えた日でした。

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Yuki
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