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甲子園という場所vol.20
▶︎任せます
もう惰性になってる。
もう少しです!一緒に甲子園入りしましょう。
『愛工大名電!優勝!
選抜に続きまた甲子園に戻って来ます。』
そんな放送をテレビ越しで見ながら、実感が湧かないまま、荷造りしていました。
当時の愛知県大会は、7月31日まで試合があるため、休む暇もなくすぐに甲子園入りして、甲子園練習が待っています。
寮内も慌ただしかった。
3年『みんな、カメラ忘れんなよ。
もしくは、現地で速攻買いに行くぞ』
全員『はい!!』
試合の時以上の熱量を感じました。
寮生活のメリットでもあるんですかね。笑
野球には直接関係ない事もしっかり後輩に受け継がれた瞬間でした。
8月に入りすぐに甲子園入り。
めちゃくちゃ熱い夏のはじまりです。
センバツの時の免疫が発揮され、開会式のリハーサルでスムーズな写真撮影、久しぶりに再会する他チームの選手達。
余裕が出て来たのか、プラカードを持っている女の子にも絡みに行く奴も結構いました。
ちなみに、自分は行ってません。(多分)
夏の前哨戦。室内での写真撮影も東北高校・ダルビッシュ投手の人気は、相変わらずハンパなく、結局、春夏で撮れませんでした。
スーパースターでしたから。
でも、選抜以来の再会となった近江・小原投手。選抜でスクイズ失敗して愛知県に帰れなくしてくれた張本人。(写真1枚目)
夏も圧倒的な強さで戻って来てました。
どうしても智辯好きの古茂田としては、載せたかった。主将・本田選手と。(写真2枚目)
この写真は、選抜の時のやつですが、夏もしっかり出場して来ます。
ひそかに本田選手の後方に、横浜高校・荒波選手。後にDeNAに。
智辯って本当ユニホームカッコいいですよね。
1ファンとして、欲しい。
今となっては、本当良い思い出になってます。
甲子園での抽選会は、地方大会と違い、全チームの選手が会場で見守る中で、主将が1人ずつ番号を発表して行きます。
『これ、良くテレビで見るやつだ。』
みんなドキドキしながら順番を待ちます。
会場『お、堂上だ。名電どこやー』
名電ナイン『お、タケ(堂上)の番だ!』
..........。
タケ『愛工大名電高校。◯◯番です。』
大会7日目。
対戦相手は、佐賀県代表
鳥栖商業高校
に決まりました。
場内『ウォォー!』
名電ナイン『鳥栖商業?えーっと、、。』
そう、全くやった事がない未知のチームでした。聞いた事がないというだけで、ちょっと油断と安心さえしてしまう当時の正直な感想。
スキ、一発勝負の怖さ。
その時は、分かりませんでしたが、すでに、甲子園の魔物というものを自分達で作り出してしまっていたのかもしれません。
試合前日の夜も鳥栖商業を見据えてのミーティング。佐賀県の決勝・鳥栖商業-佐賀商業を見ながら。
『これ完全に佐賀商業勝つ流れじゃん!』
『初戦は行けるっしょ!』
どこかそんな思いを抱きながら。
大会7日目。
愛工大名電-鳥栖商業
まもなくプレイボールです。