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借入額が大きくて破産することが不安

今めちゃくちゃ不安な気持ちになっているんだが、ホテルを始めるにあたっての初期投資額がとにかく大きい、青森という辺鄙な場所につくっていること、4泊5泊以上からの宿泊のみを受け付けるということで、本当に一部の人しか宿泊ができないつくりになっているが故に、仕方がないことだと割り切っているが、どんどん不安が増幅していく。泊まれる人を絞った分、これはこれで勿論使い捨ての歯ブラシとかを用意しなくてもよい分、こだわりきれるホテルにもなるし、コストも勿論抑えられる部分もあるんだけど、ともかくも毎日の心配はつきない。現にVCの社長には「時代が追いつくのはもう少し先」と言われたものだ。

初めてやることはワクワクする分、心配事がとにかく多い。お陰で油断するということが無いのだが、最近では「ホテル 破産」「初期投資 回収」とかあんまり意味のない検索をしながらああこれはこういう理由で破産するのは当然だなと思いながらも自分の精神を落ち着かせている。有名な先輩方はどうやって資金周りやりくりをしているんだろう。「受け継いだ当時は12億円の借金を抱えていましたが、そこから2年で盛り返しました」みたいな話を聞くと、今の自分よりも境遇が悪い人はいっぱいいるんだし、おれも大丈夫だろうという気持ちになるけど、こんなサクセスストーリーなんて100万人に1人だし、現にうんこミュージアムがヒットした時にいろんなメディアから取材を受けたけど、それまでに死ぬほど色んなものを世の中に出したけどヒットしたものなんて一つも無い。「たまたま」で片付ければそれもそうだし。ヒットしている人はめちゃくちゃ良い何かを絶対にもっている。絶景だとか広大な土地だとか。「人は一つの味しか覚えられない」と言うのは星野さんの言葉だけど、本当にその通りで何か一つ記憶するものがあれば、全体の印象が良くなるぐらい、その一つに引っ張られるんだが、ヒットしたホテルはその一つを持っているもんだ。みんな凄いよね。教えてくれよ。

思い切ったことをやるねえ。なんて言われたところで「自分がつくりたいからです!」なんて都合の良いことを言っているけど、破産した時はどうすんの?って言う。つくりたいものがお金になるのかはまた別の話。しっかり利益を取らないと会社なんて潰れてしまう。簡単に赤字になるし簡単にキャッシュが無くなる。うんこミュージアムイケイケだったけど、コロナ来たやん。リアルイベント全部無くなったから。代々木公園にあったバスハウスも破産申請していたようにメディアに取り上げられていてもやっぱり誰かがお金を払ってでもいきたいと思える場所になっているのか、それを第三者も入れて丁寧に意見を聞きながら進めないとやっぱり誰も来ない場所になってしまうんだろうなって。今はコンセプトを固くしているけど、人が来ないコンセプトなんて絵空事だから。銀行から預かったお金をしっかりと投資をしショートをしないように計画をたてる。無駄遣いはしない。満足するホテルにする。それだけのことだけど、どうにもこうにも人が来ない未来ばっか考えて不安になっているけど、開業がまだ8ヶ月あると思うとこれから先も茨の道過ぎてたまらんな。

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