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星のや富士

ついに...やってきたぞ「星のや」。日本を代表する星野リゾートの高級ブランドです。妥当チャンガ(星野リゾート)を掲げ、宿づくりに精を出してはいましたが、完敗しました。規模の違いに驚きです。

今日は星のや富士が値段は高すぎるけど、体験に感動したという話です。 まだ泊まった事ない人はGOTOが復活したら是非とも泊まりにいってみてください。

富士五湖の一つである河口湖を囲む山の中腹に拠しているのが星のや富士。まずは麓に車を止めてから、星のや専用の車(JEEP)で山を登る。ちなみに都内であれば、河口湖まで車で2時間弱で着きます。ルートは中央道推しです。

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麓にあるチェックイン専用の建物
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ジープで山の上に登る

最初ここが星のやか〜なんか思っていたより小さいなって思ったら全然違いました。簡単に言えばチェックイン専用の施設。中にはたくさんのカバンが架けられており、好きなのを一つ選び一緒に山の中腹にあるホテルへ向かう設計。

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この中から選んでください〜と!

乗ってきた車を止めて、カバンを選び(青いの無かったから緑)JEEPに乗り込み、いざ本丸の星のや富士へ向かう。いきなりホテルのレセプションに到着しないと言うか、焦らしがあるホテルの設計は好き。

トトロ「森のトンネル」のような、楽しむための準備をつくってくれる設計があると、ワクワクする。新宿にある温泉旅館由縁もそうだったし、江差にある旅庭群来もそうでしたが、アプローチがあることは大切。

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建物が見えてきました
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部屋
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この四角い小屋が部屋です。時期もありますが、冬の山なのでとにかく寒い。外から急いで戻ってきて「はあ〜〜あったけえ〜〜〜」と逃げ込むと、急に自分の家のように、安全な場所に覚えてくる。1つの建物の中で部屋が分かれているのではなく、建物自体が分離しているお陰か、自分の小屋のように感じる。

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絶景の富士山
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部屋自体はシンプルなつくり。富士山が見える大きな窓。富士山ってこんなに大きかったんだと思った。残念ながら春には綺麗に咲くであろう桜の木が富士山にかかってしまっていたが、今となっては、それはそれで良かったとも思うわけですが。

部屋自体はそこまで大きくは無いけど、十分。部屋の広さは体験とはそこまで関係ないことを最近気付いた。気温も快適。

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外に出て富士山を眺める
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実は外にこたつがあるんです

絶景は言うまでも無く、言葉に出来ないほどに素晴らしくて。この土地を選んだ時点で勝利なんだなと思う。森に囲まれ、富士山が一望できる山の中腹でこたつに入りながら珈琲を飲む。鳥のさえずりも聞こえる。

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個人的に一番のオススメはぬくぬくこたつ付きテラス。正面には富士山。静かな森の中でこたつに入りながら過ごす時間がこんなにも贅沢なものだなんて知らなかったな。このテラスも室内の部屋の一部に感じる。

ホテルは基本的には画一的な体験が多いんですが、外にこたつを置くだけでこんなに新しい、非日常体験になるのかと感動した。ここってめっちゃコストかかっているわけじゃないし。

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ご飯は地元山梨県で取れた野菜をつかったサラダから始まり、鹿肉と牛肉のステーキ。地元で取れた食材を丁寧に料理をする。

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朝から富士山絶景拝むとか贅沢の極みみたいな始まり。贅沢だなと思っても1週間続けば日常になる。そんなものか。二日目は丸一日ほしのや富士に滞在予定。早起きして、日の出と富士山を拝む。朝からこたつで珈琲を入れてぬくぬく。ゴロゴロと本を読んでいると朝食のモーニングがきた。

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モーニングボックスと呼ばれるこの箱は星のやのオリジナル。中にはパンとジャムとサラダ、それにキノコのクラムチャウダーがついていて、朝から優雅〜〜って気分。時間止まっていたんじゃないかな。

ホテルの朝食って何だかんだ身なりを整えて、食べに行くことが多いから落ち着かないことも多い。自分たちの時間でご飯を食べられるのがすごくよくて。なんでいつもそんなに慌てているんだろうか。チェックアウトが迫っているからだろうな。

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ほしのや備えつけのアイテム

朝食食べた後はエントランスでもらったカバンを背負い、森の散策へ。

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森のなかに迷い込むかと思うぐらいに広い。森の中を歩き、少し登った先にあるテラスを目指す。テラスには焚き火があり、マショマロを焼くことができる。珈琲もお茶も飲むことができる。森に囲まれたテラスの中でゆっくりと時間を過ごす。良すぎた。めちゃくちゃ良い。持ち込んだ本をじっくり読む。

自然の中で呼吸をしているだけで正直体力が回復してくる。余計な情報も入らないし、焦らされることもないし、森のおもてなしだった。

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おやつの時間になれば、めちゃくちゃ美味しい温かいバームクーヘンを運んでくれた。グランピングの気分を何もしないでも味わうことができる。それが凄い。これはグランピングだった。

グランピングで味わえることをホテルの体験として詰め込んでいる。 薪を割る体験もできるし、星空を眺めることもできる。マシュマロだって焼ける。焼くための串もある。ハンモックで寝ることもできる。自然を通じた体験で、できないことは無い。これが森の中のおもてなしなのかと感心した。

ホテルが宿泊施設で終わらない体験を提供してくれるから、まるで旅行だったし、一つのツアーだった。星のやに泊まること自体が既に目的になっているといる。凄いなあ。

朝から晩迄森の中にいると飽きてしまうんだけど、アクティビティがたくさん用意されているから飽きることも無い。あまりに高いけど、何度も来たくなる。

ひっそりとテラスでしゃぶしゃぶ

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本当は星のや富士で有名な狩猟肉ディナーと呼ばれるジビエ。 この時は残念ながら満席で食べられなかったので、テラスでひっそりとしゃぶしゃぶ。鹿肉と猪肉を食べたかったけど。

でも、しゃぶしゃぶも良かった。キノコ出汁でサッと茹でたお肉に塩でいただく。温かい鍋を寒い外気に触れながら、ハフハフと良いながら食べるのがめちゃくちゃ幸せだった。

長い長い森の中でも生活も最終を迎える。夜の森の中での演奏会や、森の中でこたつに入りながらボードゲームをしたり。昼に訪れたテラスでは様々なイベントが夕食後に行われる。

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オリジナルリキュールを入れた体がポッカポカになるホットハーブティーのお酒を飲みながら少し変わったルールを真剣に五目並べをやる。ルール説明難しいから調べて。名前は忘れた。

22時ぐらいまで時間を忘れ、森の中でのボードゲームを楽しみ、部屋に戻り、星のや富士で一日が終わった。これで2泊3日の星のや終了。

今になって何がすごかったんだろう。と思い返すけど、一つは土地選びで既に負けていたなと思う。これは反省か。二つにホテルのホスピタリティが人と人のコミュニケーションだけではなくて、ホテルで泊まっているその人の一日が体験として設計されていることなのかも。

森の中で過ごすと言っても放置されたら何をすればよいのか分からない。けど、星のやは全てを提供してくれる。どこまで考え尽くしたんだと感動をした。宿泊を目的ではなくて、森の全てが星のやであり。そこで育てているもの、そこで食べるもの全てが星のやブランドに通じているんだと思った。ただ、スタッフのホスピタリティ(おもてなし)からやっぱりリゾートホテルなんだとも思う。

別に悪いとかを言うわけでなくて、もの凄く気持ちが良かったしまた行きたいなとも思った。でも、床にひざまずいて迄話をしてもらわなくても良いし、生き方、暮らし方みたいなのを学べるような関係値も良いなと思う。

あとめちゃくちゃ値段は高いんで、普通にぼくはターゲットじゃないんだなと思った。お金無いとこれを体験できないのか〜〜と、思うけどそればっかりは仕方ないか。

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