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上げ馬神事

上げ馬神事

上げ馬神事は5月に行われる多度大社(三重県桑名市)の多度祭が有名ですが、猪名部神社(三重県員弁郡東員町)では4月初旬の大社祭で行われます。
桜の季節だけに少年たちの花笠武者姿は一層華やかに映えます。
新緑の頃に神社の神木に姿を現すアオバズクも、ちょっぴり早めにやって来てこっそり少年たちの晴れ姿を見物しています。

猪名部氏の祖は応神天皇の御世に新羅から来た工匠一族との説もあり、雄略天皇の甲斐の黒駒が活躍する「ドキッ!女だらけの相撲大会」の被害者・眞根も「木工 韋那部(いなべ)眞根」と『日本書紀』に記載されていることからその一族なのかもしれません。


猪名部神社の上げ馬神事は2020年以降は行われていません。

2020年 コロナ禍により中止
2021年 コロナ禍により中止
2022年 コロナ禍により中止
2023年 「馬曳き」のみ
2024年 「馬曳き」のみ

コロナ禍で馬を飼う地域の人が減り神事のノウハウが継承できなくなったことと、動物虐待との批判の影響で来年以降の開催も厳しいそうです。

コロナ禍でなぜ馬を飼う地域の人が減るのかはよく分かりません。そんなに致死率の高い地域なんですかね?

猪名部神社の上げ馬神事が動物虐待かどうか判断する材料を持ち合わせていませんので、ここでその是非は問いませんが、地域の人たちが決めたことならよそ者が口を挟む余地はありません。

一方、多度大社の上げ馬神事について、とても詳しい記事がありました。「伝統」とは神代から続いてきた不変のものではなく、時代に合わせて柔軟に変化して続いていくものなのかと思います。

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