悩めるタバタケ③
前回までのタバタケは。
前回のを読んで下さい。
録音した音源を完成させるべく無知ながらも試行錯誤。その後他アーティストの音源との音量差に愕然・・・色々悩んだ挙句、『音圧を上げる』必要があると把握・・・そして出会ってしまったizotope ozone!
何やらいとも容易くグングン音圧上がるらしい。コレは買うしかないっしょ!なんだ、金で解決出来る事かと。
ギターやエフェクター、マイクの様に実物を入手する訳ではないソフトダウンロード購入に多少の戸惑いを抱きつつ購入しました。
早速インストールして試してみました。
評判通りグングン上がる。他アーティストと同じ位まで簡単に上がりました。
上がりましたが聴けたもんじゃなかった。
何と言いますか、雑草が土中から生えてきてもう少しで地上に到達・・・が、アスファルトに阻まれ・・・それでも伸び続けたい雑草は歯を食いしばって伸び続けアスファルトを破って地上へ。みたいな。メリメリと言いますか・・・簡単に言えば音割れ。崩壊ミュージック。
暫くイジり悩んだ結果、前処理段階を学ばないといくらナイスなソフトを使っても無意味なんだと把握。リターン to ミックス。
ここからはホント悩んで学んでの繰り返し。wavesのプラチナ買って満を持して臨めば何に使うのか全くわからないプラグインだらけだったりアナログ系EQに戸惑ったり。
『何をどう使えばいいのでしょうか』と天を仰いだものです。
あれから数年経ちましたか、wavesに関しては殆ど使わなくなりました・・・と言うかなるべく使いたくない気持ちになっています(使ってるプラグインもありますが)。ozoneは使うとしたらビンテージリミッター位。他は現在一切使ってません。
昔はwavesのL1とL2少しずつかけてその後ozoneのマキシマイザーかけて・・・ととにかく音圧上げる事に必死だった時期がありましたが。
【ミックスがちゃんとしてればマスタリングなど必要無い】
昔バンドで音源リリースする際に縁あってミックスを凄い方にやってもらった事があります。ゴリッゴリの仙人みたいな超人エンジニアさんで凛として時雨とか手掛けたりしてる方でした。都内の彼のスタジオで立ち会いミックスをしたのですがその時に彼が言ってたんですよ。
『マスタリングって要らなくない?』
当時の私は彼が何を言っているのが全くわかりませんでしたが、今になってその意味がようやくわかってきました。
わかってきましたが技術が全く追い付いてません。マスタリング必要です、現在も。勿論ここで言うマスタリングってのは音圧上げに関しての話です。
現在は気付けばマキシマイザー挿すなら1つのみ。音圧ありすぎて下げる事もしょっちゅう。あれだけ上げる事に悩んでいたのに何がどうなって現状になったのか。明確な答えなど無いのだと思います。回数重ねて悩んで学んで得た成果なのかなと。
ただですね、音圧は普通に上げられる様になったら思う訳ですよ。
『そもそもそんなに音圧上げる必要ってあるか?』と。
1つ悩み解決すれば2.3個新たなる悩みが発生したりして・・・もうホントに終わりなき戦いでございます。
まだまだ悩みます。